景気後退の5つのサイン 株価に影響を与える投資のリスクオフを解説します

景気後退の5つのサイン 株価に影響を与える投資のリスクオフを解説します基礎知識

景気後退(不景気)の時期に入ったのか、その兆候を示すサインを知りたい方向けです。

この記事では、投資家のリスクオフの行動によって、景気後退の可能性を予測する方法を解説します。

結論:高リスクから低リスクへのマインド移行によって、5つの指標が変化する。

景気後退の5つのサイン 株価に影響を与える投資のリスクオフを解説します

5つの指標はこんな感じです。
  • 株価の急落
  • 米国債の利回り低下
  • ゴールドの価格上昇
  • VIX指数の上昇
  • 円高になる

株価の急落

景気後退のサインに、急激な株価の下落があります。

ここでいう株価とは、日経平均株価やNYダウ平均株価などの総合指数のことです。

先日のコロナショックでは、米国の株式市場でサーキットブレーカーが発動するほど、急激な売りが発生しました。投資マインドが冷めると、こういった下落が発生しやすいと言われています。

景気のサインは、株価に顕著に現れやすいです。

景気後退を認知するまでのタイミングのずれ

急落の前後だけでは、景気後退に入ったか判断することは難しいです。よくある流れとしては、大きなリバウンドの後に数ヶ月「ジリジリ」と下げていって、後から景気後退に入ったと分かる感じです。
景況感を示す経済指標が軒並み悪くなると、不景気に入ったとわかってくるのです。

新興国市場や小型株から下げる

日経平均やダウなどの総合指数が、いきなりドカーンと下がる訳ではありません。

新興国や小型株の株価指数などが、先に売られていくことが多いです。以前は、仮想通貨の急落が、先進国株の下落を予想するなどと言われていました。ただ、必ずそうとも限りませんが…

ただ、頻繁に新興国の株価をチェックするのも大変です。そういった場合には、景気後退の先行指標とされる、こちらの株価を見ると良いかも。

RUSSEL2000

景気後退のサインとして、よく使われるのがラッセル2000です。

簡単に解説すると、アメリカの小型株を集めたインデックスです。ラッセル1000という大企業を集めたインデックスでは、時価総額合計がアメリカ市場の92%を占めるのに対して、ラッセル2000は8%前後になります。

大企業の下請けのような企業で構成されています。そのため、大企業の受注が鈍り始めると、先に、こういった中小企業の経営が悪化します。
不景気の先行指標に使われる理由は、こういったところにあります。

ラッセル2000の株価がピークアウトして、数ヶ月後に総合株価の方でも、何かしら下落が起こることが多い印象です。ただし、あくまで指標ですので、必ずそうなるとも限りません。

詳しくは別の記事で解説します。

米国債の利回り低下

景気後退期には、元本が保証された状態で、利回りを追求したいという投資家が増えます。

株式に投資すると、目減りする可能性が高いので、安全資産とされる国債に資金を移すんです。

国債の中で、米国債は一番人気があります。
買い手が増えると、当然ながら、利回りが低下します。10年、20年、30年の長期国債の利回り低下はリスクオフの指標として、よく用いられます。

※逆に、金利が上昇している時は、好景気であることが多いです。

ゴールドの価格上昇

ゴールド価格の上昇も、リスクオフの指標です。

ゴールドは保有していても、金利や配当を生むことはありません。
それでも、世界情勢に左右されず、安定した相場を演出する点が強みと言えます。

株式の下落相場では、安全志向の高まりから、ゴールドにお金が流れやすいとされています。
結果的に、ゴールド価格の上昇は、リスクオフの指標になります。

VIX指数の上昇

世間では、恐怖指数と言われています。

株価の急落や、世界情勢の不安定さが露見すると、この数値がグッと上昇します。

S&P500の株価が下がると、VIX指数が上がるという、負の相関関係にあります。

だいたい、この数値が30ポイントを超え出すと、リスクオフの動きが加速します。今回のコロナショックでは、最大で62ポイントまで上昇しました。

高い数値の期間が続く場合は、投資家のリスクオフのマインドが消えていないことを意味します。

VIX指数とは?

VIX指数はVolatility Indexの略で、シカゴオプション取引所がS&P500を対象にした、オプション取引の満期30日の変動数を算出した数値です。

円高になる

「有事の円買い」というキーワードを聞いたことはありませんか?

世界情勢が不安定になると、安全資産とされている日本円に換金する動きが広がります。
その理由は、日本はデフォルト(債務不履行)の可能性が少ないと、考えられているからです。

デフォルトになると、紙幣はただの紙切れになります。その可能性が低い、安全資産にリスクオフするのです。結果的に日本円に人気が集まり、円の価値が増加することで円高になります。

以上が、5つのリスクオフによる景気後退サインです。

注意点もありますよ

こういったリスクオフの指標が、確実に景気後退のサインに繋がるかはクエッションです。

不景気の到来をある一定の割合で、予測することは可能でしょう。ただし、政府が金融緩和や税制措置などに踏み込むと、一気に解消したりもします。

結局のところ、「あれ?もしかして不景気なんじゃね?」という感じで、景気後退の実感は遅効性があります。

確実な不景気のサインは有効求人数

今回は、株式に関するリスクオフからの景気後退サインを解説しました。ただ、株式関連の指標の方は不確実性もあります。
一方で、完全に不景気に入ったことを証明する実体経済の指標は有効求人倍率です。

人々の働く先が減っていれば、誰が見ても不景気だと分かりますね。ただ、有効求人倍率はすぐに分からないというデメリットがあります。今回、解説したリスクオフの指標と組み合わせて、参考にされると良いかもしれません。

スポンサーリンク

長期投資のリスクオフに対する心構え

大規模なリスクオフが発生すると、投資家は一斉に保有株を売却します。

景気後退や不景気は、長期投資をしていると、避けては通れないです。しかも、少しずつ資産が減っていく様子を見ていると、メンタルがやられそうになってしまいます。

景気後退を乗り越えられるかが分岐点

長期投資家になるには、こういった景気後退の時期を乗り越えられる精神力が必要です。

または、株価を気にしない鈍感力の方が必要かも。

絶好の買い場と考える

この考えで長期投資できる人は、メンタルもだいぶ強い方ですね。

他の投資家が買っている時には買わない。他の投資が売っている時には買う。

流れに逆らうのは、少し怖いと感じるかもしれません。でも、こういった投資家は目先の小さい利益より、将来の大きな利益を見ています。

これまでよりも、少ない投資金額で株数を増やせるチャンスと思うと良いかもしれませんね。

コメント