《投資のしかた》投資行動が最終リターンにどう影響を与えるか

《投資のしかた》投資行動が最終リターンにどう影響を与えるか基礎知識
同ブログでは、サラリーマン投資家のバイ・アンド・ホールドに関して、さまざまな角度から考察を行っている。
堅苦しい記事が多い同ブログであるが、今回は気分転換にかわいい動物たちのイラストを使って投資行動と最終リターンの大まかな関係性について考えてみよう。

まずは4つの投資パターンを考えてみる

投資方法には多くのパターンがあり、先日のエントリーで考察したとおり、読者の生活状況が動的に変化するなかでは一概に定型文での答えを出すことは難しい。
しかし、全体的な漠然としたイメージでも構わないが、投資開始時期、投資資金、最終トータルリターンの着地点などを想像すると4つの投資行動の姿が現れるのではないかと考える。

『優位な立場で投資をする者』と『投資をしない者

まずは、『優位な立場で投資をする者』と『投資をしない者』の両極端である。

『優位な立場で投資をする者』はライオンである。このライオンはそもそもの資産がすこぶる多い。そのため、あらゆるタイミングで優位な立場からバイ・アンド・ホールドの戦略を取ることができる。何故なら、もしこのライオンが誰よりも遅くバイ・アンド・ホールド投資を開始しても、原資から得られるリターンは誰より大きい。時間を金で買うとはこのことだ。最終リターンは計り知れないインフィニティ(=∞)である。

『投資をしない者』のナマケモノだ。このナマケモノはそもそもの資産が少ない。更に悪いことにどのタイミングでも投資をしないため、最終リターンはゼロ(=0)である。

だが、この両極端に属するものは実は多くない。

 

『愚直に投資を続ける者』と『一喜一憂しながら投資を断片的にする者』

実際のところ、多くの投資家は『愚直に投資を続ける者』か『一喜一憂しながら投資を断片的にする者』だ。

『一喜一憂しながら投資を断片的にする者』はウサギだ。このウサギはその時の気分でバイ・アンド・ホールド投資を始めるが、不必要な売買を繰り返す。コツコツドーンの典型的な投資スタイルを取っており、嫌気がさして、投資を中断する。だが、ふと思い出したかのように投資の再開を繰り返す。この投資方法の最終リターンは未知数(=X)である。杓子定規であるが、グラフ上では、このウサギはカメよりも最終リターンが少ない、童話『うさぎとかめ』と同じ結末にした。

『愚直に投資を続ける者』はカメだ。カメは投資についてこれといった知識はない。ウィットに富んだ考えもできないから日経平均株価指数ETFやダウ・ジョーンズ指数ETFを機械的に買い続けている。バイ・アンド・ホールド投資にだけ集中しており、キャピタルゲインのことは頭にないから、含み損益で一喜一憂することもない。最終リターンは市場の平均値(=¯x)である。

このゆかいな仲間たちの投資方法が極端であることは、筆者も重々承知している。
これは一種の確率論と考えて欲しい。現実の世界では、ライオンがナマケモノになり、ウサギがライオンになることもある。
だが、多くのバイ・アンド・ホールドに関する文献では、投資開始時の投入資金、売買数、そして投資スタイルが最終リターンに与える影響と相関関係にあると結論づけている。

 

このブログで目指すのはカメなのか?

筆者はどのゆかいな仲間たちと同じなのかと自問自答した。
既にバイ・アンド・ホールド投資に傾向しており『投資をしない』ナマケモノではない。
また、余りある資産を持ち合わせておらず『優位な立場で投資をする』ライオンにもなれない。
以前は、ギャンブル性の高い『一喜一憂しながら投資を断片的にする』ウサギであったが、最近は計画的なバイ・アンド・ホールド投資に注力している。

消去法によれば、残りは『愚直に投資を続ける』カメが一番近い存在になる。
このカメの成績は非常に素晴らしい。市場平均リターンが得られる堅実で退屈なポートフォリオの構成を愚直に続けてきた結果、市場参加者の殆どが未達に終わる平均リターンの獲得を見事に成し遂げた。

 

平均リターン以上を目指すことがこのブログの目的

このブログに興味を持った読者には、筆者のプロフィールと日本の大企業の平均昇給率について記載した関連記事を見て欲しいと思う。
https://investfrom30.com/what-this-blog/
https://investfrom30.com/megacompany-salaryincrease-average/
筆者の就業感についても後日エントリーをしたいと考えているが、このブログの目的は『配当生活と家族を養うサラリーマン生活の改善に向けたリバランス』であることは幾度となく紹介している。この目的を達成するためには、平均リターン以上の成績が必要になる。

『リスクとの距離感を保ちながら愚直に投資を続ける者』

筆者はプロフィールで既述しているとおり、平均リターン以上の成績を目指してポートフォリオの構成を行っている。
つまり、グラフに隠れていた、第5の投資行動である『リスクとの距離感を保ちながら愚直に投資を続ける者』が筆者の目指す姿であり、このブログの適した読者層と考える。

常にある程度のリスクを取るが、一方で安全圏を維持しながら、賢明なバイ・アンド・ホールド投資を行うのは『フクロウ』である。このフクロウは、平均以上の魅力がある獲物を得るためにリスクを取る。だが、そのリスクは自分の力量を超えないように常にリバランスを考えている。獲得したこの獲物は平均以上のリスクも持ち合わせる。木の上に持ち帰った後に、予期せずに獲物が大暴れして、地面に落ちてしまうことが時々ある。だが、このフクロウは直ぐに拾いに行くことはない。何故なら、木の上の巣には、十分な蓄えがあるからだ。落とした獲物のことは当分のあいだ忘れ、その間に、その獲物は腐り自然に還る。そこから、一本の樹木が育ち、実りの春には果実を付ける。フクロウは、その実を食べに近寄ってきた別の獲物を得ることができる。それほど、心に余裕を持ってリスク管理をしている。更に、このフクロウはお腹が空いてから狩りに行くことはしない。決まった間隔で必ず狩りを行って、獲物を巣に持ち帰る。いつも、自分の力量より少し下の獲物を狙うから、無理をせずに蓄えを増やすことができる。
だから、このフクロウの最終リターンは平均以上(=>¯x)になる。

 

コラムの終わりに

このコラムを書いたことには理由がある。読者の皆さまにこのブログとの付き合い方を分かっておいて欲しいと思うからだ。 つまり、以下に該当するなら、私はこのブログの購読をおすすめしない。
グラフで示した、フクロウたちのためのブログにしたいと考えているからだ。

貴方が現金主義で元本の損失を許容できない場合、このブログとの付き合いは危険である。国債や銀行預金で資産運用を解説する他のブログへ行くべきだ。

貴方が投資一徹主義で元本の損失を気にしない代わりに、キャピタルゲインや利回りを追求する場合、このブログとの付き合いは少々物足りない。
筆者は安全圏からバイ・アンド・ホールド投資を推奨しているから、貴方を苛立たせる記事が今後も頻繁に同ブログに表示されるだろう。
バリュー株やFX、仮想通貨といったアグレッシブな投資を解説する他のブログへ行くべきだ。

貴方が市場平均のリターンで十分と考える場合、他のどんなブログも見ずに、ただ日経平均株価、ダウ・ジョーンズまたは全世界分散投資ETFを機械的に買い付けておけば良い。
あらゆるブログの情報が貴方の足手まといになるだけだ。

 

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