《生活のしかた》年収が上がる=支出できるお金が増える この考えがあなたを滅ぼす ~ダウンサイジングのすすめ~

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年収が上がると支出が増える家計は危険

昇給ありきで生活していませんか?

社畜サラリーマンであれば、毎年、決まった時期に昇給があるのではないでしょうか。

それを楽しみに日々勤務されている方もいるでしょうし、あなただけではなく、あなたのパートナーもその昇給をポジティブに捉えてくれるでしょう。

通常、昇給があるたびに、可処分所得が増加していきます。

可処分所得とは

給与や賞与から所得税や社会保険料などを差し引いた手取り金額で、個人が意思で自由に使える部分

 

使えるお金が増えだすと浪費家でない限りは、少しずつ貯蓄が形成されていきます。正社員であれば30代から収入が安定してきますから、この年代に結婚をする方も多く現れてきます。

既婚や未婚に関わらず、可処分所得の増加によって、スペックがひとつ上のスマートフォンに切り替えたり、マイカーの購入や、はたまた、人生大一番の買い物であるマイホームの検討もできるようになる訳です。

こういった、ワンランク上の生活を営むためには、可処分所得の増加が必要になることは当然お分かりでしょう。つまり、生活の質を向上あるいは継続するには、給与の増加が必要不可欠ということに繋がってきます。

しかし、ここに社畜サラリーマンや家計を握る人が気づいていない危険な思考があります。

それは、自分の年収が定年まで上昇し続けるという謎のマインドです。

この何の根拠もないマインドによって、人はどんどん負債を積み上げていきます。

このマインドの厄介なところは、“同僚や先輩も車を買っている”とか“40歳を越えたらマイホーム”といった『世間がそうしているから自分もそうする』という安心感に支えられてしまい、そのアップサイズ(生活の向上)に対して発生する将来のペイメント(支払い)とリバランスについての考えが軽視されてしまうことです。

 

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社畜サラリーマンの年収のピーク

平成30年 賃金構造基本統計調査を見てみよう

厚生労働省が発表する全国の賃金調査があります。

これを見てみると、年齢による賃金のピークが分かってきます。

(参照)厚生労働省 平成30年 賃金構造基本統計調査
年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差

この調査によれば、社畜サラリーマンの平均賃金(月額)は男女問わず、50~54歳でピークを迎えることが分かります。

多くの方が定年間近にピークを迎えると勘違いしていますが、それは退職金が加味された金額に惑わされているだけかもしれません。最近では退職金もアテに出来ません。

ご自身の年収のピークは50歳くらいで、その後は年々減少してくという考え方が正しいかもしれませんね。

(参照)同上
性、年齢階級別賃金及び男女間賃金格差の推移 (平成25年~平成30年)

この傾向は何年も前から変わりませんので、この先も社畜ライフの終盤に年収のピークが訪れることになるでしょう。

社畜サラリーマンは年収のピークアウト時期を意識して、早い時期から可処分所得を貯蓄して生活を維持したり、投資によって減少分をカバーする自己防衛を行うことが無難でしょう。

 

年収増加マインドで負債を増やしてはいけない

可処分所得の増加で抱えがちな負債には以下のようなものがあります。

本サイトでは、基本的に購入ではなく賃貸やシェアリングといった次世代の方法をおすすめしていますが、購入かレンタルについても一長一短がありますので、所有することを完全に否定するつもりはありません。

まだいずれも所有していない場合には、現在の給料と将来的な昇給見込み、そしてピークアウト時期をしっかりと把握して購入を検討されることをおすすめします。

住宅ローンは代表的な負債の例です。

複利という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

複利とは
100万円を2%の利回りで運用すると
  • 1年目 元金100万円 利息2万円 …合計102万円
  • 2年目 元金102万円 利息4万4百円 …合計104万4百円
利息が利息を生むというように雪だるま式で資産が増えていくことです。

この複利はマイナスにも動きます。住宅ローンは抱えないことが最善でありますが、マイホームを購入する場合には繰越返済を積極的にするべきでしょう。

また、家を購入して抱える負債は住宅ローンだけではありません

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  • 固定資産税
  • 都市計画税
  • 各種保険(地震保険・火災保険など)
  • 修繕準備費
  • 管理費(マンション)

一戸建てやマンションに関わらず、住まいを所有することで継続的にこのような支出が発生し続けます。

住まいの購入を検討されている場合は、ご自身の将来的な収入とそのピーク時期について、しっかりと理解をされてから、購入を決断される方が良いと考えられます。

 

可処分所得が増えてくると、ついつい購入や乗り換えをしたくなるのがマイカーではないでしょうか。

男性社畜サラリーマンであれば、同僚との話題が自動車であることもよくありますよね。

しかし、あまり良く考えずに車を所有すると、以下のような負債を抱えることになり、老年期のあなたの家計を圧迫する可能性があります。

自動車は購入にも維持にもたくさんのお金がかかりますね。

土日しか乗らないというのなら、カーシェアリングサービスの利用を検討してもよさそうです。

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  • ローン金利(一括購入でない場合)
  • 車検代・修理代・オイル代・タイヤ代
  • 自賠責保険・任意保険
  • 駐車料
  • 自動車税・重量税
  • ガソリン代・高速料金

特に太文字の費用は、車の走行距離に関係なく定期的な支出になってしまう負債です。

 

各種保険

保険については別の記事で詳しく説明をしますが、この国では大病を患った際に、高額医療費制度を受けることができます。

病気や怪我で仕事ができない場合には、失業保険(給付)があります。

もしも、大黒柱のあなたが死亡するようなことがあっても、残された家族は、遺族年金や生活保護というリカバリープランが用意されている、素晴らしい国です。

各種保険については、本当に必要最低限で問題ありません。

働かない配偶者

結婚はお金だけで決めることではありませんが、無計画に結婚してしまうと配偶者が負債になる可能性があります。特に、働かない配偶者の場合には税制上の控除は受けられるものの、収入ではなく支出を生むだけになってしまいます。

片方の労働で家族が養えるだけの収入が見込めるか、共働きでなければ破綻する可能性があるかについてはしっかりと協議しなければ、お互いのためにもならないと思います。

 

ダウンサイジングを行うためのポイント

この記事では給与のピーク時期とそれを見据えたダウンサイジングについて考察しました。

ダウンサイジング≒生活の質を下げる というネガティブな印象を受けてしまいますが、今回の記事で取り上げたダウンサイジングすべき対象はすべて、所有した段階で支出を生む性質のあるものです。

継続的に支出を発生させるものは、きつい言葉で言えば、負債と考えるべきです。

経済的に身軽になる方法は、これらの負債を抱えないことです。

しかし、全てを諦めることは難しいのも実情です。

ダウンサイジングはこれらの所有を諦めるだけのことを言うのではなく、身の丈にあったものを、継続的に経済的に安定して所有するという意味合いもあります。

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