SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)は下落相場に弱い「景気敏感株」の可能性があります

SPYDは下落相場に弱い「景気敏感株」の可能性があります【コロナショック】ETF

この記事では、利回り重視の投資家に人気のあるSPYDが、景気に敏感な可能性が高いことを解説していきます。

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SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)は下落相場に弱い「景気敏感株」の可能性があります

コロナショックで露呈した脆弱性

2015年に株式上場したSPYDは、不景気相場を経験したことがない若いETFです。

2017年に就任したトランプ大統領による減税政策や、FRBの利下げによる金融緩和によって、ダウやS&P500は上場来最高値を連日更新する上昇相場を見せました。

こういった生暖かい相場の中で、SPYDはすくすく育ってきました。しかし、ついにコロナショックによって、下降相場に突入していきそうな様相です。

コロナショックによる株価のインパクト
SPYDとS&P500のコロナウイルスによる下落率
2020年2月19日から3月18日の下落率

当サイトの集計によると、SPYDのコロナショックによる株価下落率は-40.46%でした。

一方で、SPYDの母体となっているS&P500の下落率は-28.57%に留まっています。

高配当銘柄を中心にポートフォリオを編成するSPYDの下落率が非常に大きいことが分かってきました。

どうして、このようなことになるのか推察してみます。

セクター比率の問題の可能性

SPYD投資セクターの割合

SPYDのセクター比率を見てみましょう。

不動産・一般消費財・金融で約50%のセクター比率を占有していることが分かります。

一般的にこのセクターは景気動向の影響を受けやすいと考えらます。

不動産セクター

不動産価格や取引件数は、そのものが景気指標として採用されています。
今回のコロナショックでは全世界のREIT証券が大きく値下がりしており、影響が大きかったと考えれます。

一般消費財セクター

今回のコロナショックでは工場の停止や、流通の縮小などによって一般消費財の需要が大きく減少しています。
不要不急の外出を控える動きによって、買い込みなどの動きがありましたので売り上げが伸びそうな気もします。しかし、根元のサプライ(供給)が減少しているため、影響は大きいと考えられます。

金融セクター

金融セクターは経済状況と運命共同体という側面があります。
今後、不景気になれば企業活動が鈍ります。そうなると、企業は銀行からの融資を控えることになります。今回の影響によって、世界的なリセッション突入が心配されていますので、将来的な不安が株価に折り込まれている可能性があります。

このような比重でポートフォリオを構成することで、S&P500と比べて下落率が高くなったと推察できます。

今後の利回りの推移を注視する

SPYDは利回りでS&P500を圧倒

SPYDとS&P500の配当利回り(年率)
2016年〜2019年12月で集計

過去の年率利回りをピックアップすると、SPYDの優秀さが分かります。
アメリカ国内の大企業の上位80社の年率利回りが、おおよそ5%前後で推移していることを意味しています。

株価については、SPYDは景気に敏感であることは間違いないと思われます。今後もS&P500以上の株価の変動で、投資家を翻弄してくることでしょう。

インカムゲイン目的なら買い時かもしれない

3月23日時点でSPYDは、上場来安値となる22.25USDを記録しています。株価を気にせず、配当を楽しむのであれば、買い時かもしれません。

注意点は、今回のコロナショックによって、どれくらい配当が減少するかです。

この点に関しては、予想が難しいところです。

SPYDはETFというパッケージ商品を提供することで、高配当銘柄の1社ずつのデメリットを緩和しているとも言えます。しかし、全体相場が押し下げられる、不景気相場ではその能力を発揮することができません。

SPYDは不景気を未経験の未熟なETF

不景気相場を経験したことがないため、今後の予想が難しいです。他のETFと比較することもできます。ただし、時価総額が少ないですので、同じような動きをするかと言えば、それも疑問が生じます。

SPYDと長く付き合うスタンスで投資をする場合には、そこそこのインカムゲインを与えてくれるでしょう。

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