
TOEIC Part4のテスト対策を知りたい人
「TOEICのPart4の説明問題が苦手で聞き取れない!Part4になると集中力が続かないけどどうすれば?効率的に音声を聞き取って回答するコツとかないかな?」
このような疑問を解決していきます。
皆さん、こんにちは。IF30のほろほろ(@investfrom30)です。
今回はTOEICのPart4のテスト対策をやっていきましょう。
むかしの私はこのような感じで、Part4に苦戦しました。
- 途中で音声に付いていけなくなる
- キーワードはどこにあったんだろう!?
- 集中力が維持できない…
リスニング・セクションの中でもPart4は難易度が高いため、課題に感じられている人も多いはずです。
一方で、Part4は音声の内容を全体的に把握しなければ、スコアアップに繋がりません。
効率的に内容を理解するための『先読み』の具体的な方法などをご紹介します。
この記事の内容
- Part4の解き方の手順:集中するべきポイント
- Part4に出題される音声パターン
- Part4に出題される設問パターン
- Part4の正答率を上げる先読みのやり方
- Part4の正答率を上げる解き方のコツ
TOEIC Part4のテスト対策の重要性
Part4はリスニング・セクションの4つ目のパート。
流れてくる音声は比較的長めです。
Part3(会話問題)の直後であったり、単調な音声が続くため、集中力が切れやすいパートと言われています。
一方で、
内容をある程度理解できないと正解にたどり着けない難しさもあります。
先日、私はこのようなツイートをしました。
TOEICのPart4(説明問題)を攻略するなら、
— ほろほろ (@investfrom30) October 12, 2020
・音声と設問パターンを理解
・先読みの練習
・マーク作業の簡易化
をやるだけスコアアップを目指せます。
1人の音声しか流れず、やや単調に聞こえるかもしれませんが、Part3(会話問題)のような『ストーリーの急展開』がないので、じつは回答しやすい。
このようにポイントさえ掴んでしまえば、Part4の苦手意識も解消できるはずです。
お手元にお揃いですか?
IF30のTOEICテスト対策の記事は、公式問題集にできるだけイメージを合わせて作成しています。
まだ、お持ちでない人は効率的にテスト対策ができる公式問題集から始めることをおすすめします。
TOEIC Part4の概要
Part4のテスト対策をするために、まずは概要から理解していきましょう。
Part4は説明問題と呼ばれています。
1人の人物の長めの話を聞いて、質問内容と整合性の取れた選択肢を選ぶ問題です。
1つの音声に対して問われる質問が3つあるため、一見すると難しいのですが、音声・設問・選択肢のヒントがあるため、慣れてくれば大量得点を目指せます。
Part4の問題数
Part4は10個の音声にそれぞれ3つの設問が用意されており、全部で30問に回答します。
リスニング・セクションのNo.71〜No.100に位置しています。
Part4の点数配分
リスニング・セクションに占めるPart4の点数配分は30%とウエイトの大きいパートです。
パート | 内容 | 問題数 | 割合 |
---|---|---|---|
パート1 | 写真描写 | 6 | 6% |
パート2 | 応答 | 25 | 25% |
パート3 | 複数人の会話の把握 | 39 | 39% |
パート4 | 一人の会話の把握 | 30 | 30% |
パート5 | 短文穴埋め | 30 | 30% |
パート6 | 長文穴埋め | 16 | 16% |
パート7 | 長文読解 | 54 | 54% |
集中力を切らさずにテンポ良く回答していければ、高得点を狙えます!
TOEIC Part4の解き方の手順
Part4のスコアアップを狙うには、解き方の手順を理解しておくことが重要です。
アナウンス
- アナウンス1:Part3(会話問題)が終わると、Part4の概要のDirection(説明){You will hear some talks given by a single speaker. You will be asked…}のようなアナウンスが30秒ほど流れます。
手順
- 手順1:約30秒のアナウンスの間に、最初の音声であるNo.71〜No.73の設問を確認して、どのような音声であるか把握する。
- 手順2:3つの設問を確認したら、選択肢にも目を通す。(時間が無ければ設問だけでも十分)
- 手順3:設問の内容を意識しながら音声を聞く
- 手順4:設問に回答する
- 手順5:3つ目の設問が読み上げられている最中に、次の音声の設問を先読み(時間があれば選択肢も先読み)
- 以下、繰り返し回答を続ける
基本的にこのステップで回答するのがスムーズであると思われます。
手順ごとにより詳しく見ていきましょう。
手順1:最初の音声の設問の確認
Part4の始まりの合図として、問題用紙のDirection部分が読み上げられます。(画像の部分)
この時にPart4の最初の音声である、No.71〜No.73の設問を最初に確認しましょう。

「この問題は〜に関する音声だな」とある程度の予想をすることができます。
結果的に落ち着いてリスニングに挑めますので、設問はすべて把握しておくべきです。
手順2:選択肢の確認
音声が流れるより前に設問を把握することを優先するべきですが、時間が許すなら選択肢も目を通します。
選択肢に関しては、無理に先読みする必要は一切ありません。
設問を優先しましょう。

これによって設問の答えとなるキーワードを拾いやすくなります。
選択肢を優先してもよいか?
設問ではなく選択肢を優先して、先読みしたいと考える受験者もいるはずです。
基本的に自分のやりやすい方で手順を変更しても構いません。
しかし、最近のTOEICは引っ掛け問題が増えてきています。
キーワードだけ拾いに行くのは効率が悪い…
IF30では設問を優先することをおすすめします。
選択肢は時間があれば、確認する程度で問題ありません。
音声につき12個の選択肢を確認するのは大変です。
9個は音声に関係ありませんので、効率性を重視しましょう。
手順3:設問の内容を意識しながら音声を聞く
集中力を切らさないようにしながら、最初から最後までしっかり音声を聞きましょう。
ほとんどの問題は設問の順番通りにヒントが隠されています。
(一部難しい問題を除く)
先読みした設問と選択肢を意識しながらリスニングします。
手順4:設問に回答する
答えが分かったら、マークシートを塗りつぶします。
音声を優先しよう!
音声を聞いている最中に答えに気が付くことがありますが、マーク作業でリスニングが散漫にならないように注意して下さい。
まずは音声に集中することが大切です。
問題用紙には何も記入してはいけませんので、正解に✓マークを付けることもできません。
私は鉛筆を多めに持っていって正解と思われる選択肢のところにペン先を並べて、音声が終わったらすぐにマークできるようにしていました。
マーク作業を音声を聞き取った後に、まとめてできるため有効です。

このような感じですね。
小学生が字の練習に使う『三角鉛筆』は転がりにくいのでおすすめです。
1つ目の設問と、2つ目の設問を指先でマークしておく『2本指法』というテクニックがあるようですが、あまりおすすめしません。
手の小さな女性ですと大変ですし、指先がズレないか意識がそちらに向いてしまいがちです。
手順5:先読みする
Part4は次の問題を律儀に待っている必要はありません。
できるだけ早くマークしてしまい、次の音声の設問を先読みしましょう。
先読みを始めるタイミングは、前の問題の2番目〜3番目の設問が読み上げられている時です。
3番目の設問が読み上げられる瞬間から、次の音声が始まるまで約25秒あります。
この間に先読みをしていきます。

先読みのペースが崩れたら?
リスニング・セクションのスコアアップに繋がりやすい先読みですが、デメリットもあります。
「はやく次の問題の設問を確認しなくては!」というマインドになりがちです。
先読みしていても、難しい問題はすぐに答えが分からないこともあるはず。
こういった場合にペースが崩れやすい…。
ペースが崩れてしまったら『諦める』ことが肝心です。
一旦、リセットして次の音声に集中しましょう。

そんなのモッタイナイ!
と思われるかもしれませんが、TOEICでは正答率にこだわるよりも、回答数にこだわった方がスコアアップに繋がります。
途中で集中力が無くなる…
Part4をやっていると「なんだか集中力が途切れてきた…」ということはよくあります。
そういった場合は、次の音声の始まりから終わりまで『目をつぶる』のが効果的です。
また、少しの空き時間に肩や首を動かして、軽くストレッチするのも良いでしょう。
Part4に出題される音声パターン
ここからPart4にどのような音声が出題されるか見ていきます。
IF30で調べた限りでは、Part4に出題される音声パターンはご覧のとおり。
- メッセージ
- 会議
- 放送(ニュース)
- 電話
- 宣伝(お知らせ)
パターンごとに難易度が変わることはなく、その内容による影響が大きいです。
Question 86 through 88 refer to the following ○○.「問題86-88は次の○○に関するものです。」というアナウンスから音声が開始されます。
メッセージ
message「メッセージ」はPart4で多く出題される音声パターンです。
メッセージの内容はいろいろな種類のものがあります。
- クライアントとの面会の結果を報告
- 社員に対してなにかの指示
- 自分の考え方を主張
このような前後の背景は分からない、部分的なメッセージを聞いて設問に回答します。
「メッセージ」のポイントは次のとおり。
- スピーカーは何(仕事)をしている人物なのか?
(office worker「会社員」、designer「デザイナー」、politician「政治家」など) - スピーカーは誰に対して話をしているのか?
(receptionist「受付」からpatient「患者」など ) - 何のためのメッセージなのか問われやすい
(What is the purpose of the message?「このメッセージの目的はなんですか?」)
会議
meeting「会議」の内容として多いものはご覧のとおり。
- 社内に導入したシステムの紹介
- バジェット(予算)の提案
- 次の会議までの課題
「会議」のポイントは次のとおり。
- スピーカーは誰なのか?
(engineer「エンジニア」、supervisor「責任者」など) - スピーカーは誰に対して話をしているのか?
(subordinate「部下」、board member「役員」など) - 会議のあとに参加者がどうするか問われやすい。
(What are listeners asked to do next?「聞き手は次に何をするよう求められていますか?」) - excerpt from a meeting「会議の一部」というものも存在する。内容が途中から始まるため、注意してリスニングが必要
放送(ニュース)
broadcast「放送」や news report「ニュース」もPart4で必ず出題されるパターンです。
このような内容が多いです。
- 都市計画(大規模工事のスケジュールや交通規制)
- 天気予報(イベントの雨天決行について)
- 新しいお店のオープンの紹介
「放送」(ニュース)のポイントは次のとおり。
- メイントピックが何か問われやすい。
(What is the main topic of the news report?「ニュースの主な話題はなんですか?」) - 紹介される人物の職業が問われやすい。
(artist「芸術家」、curator「館員」、politician「政治家」など) - 聞き手に行動をうながす内容が問われやすい。
(What does the speaker remind listeners to do?「話し手は聞き手に何をするよう念を押していますか?」)
電話
telephone message「電話」の内容として多いものはご覧のとおり。
- 商品の案内(ダイレクトセールス)
- お店やサービスへのクレーム
- お店やサービスの予約や注文
「電話」のポイントは次のとおり。
- スピーカーの職業が問われやすい。
(law firm「法律事務所」、real estate office「不動産会社」、advertising agency「広告代理店」など) - なぜ電話したのか問われやすい。
(Why is the speaker calling?「話し手はなぜ電話をしていますか?」) - 聞き手のメリットが問われやすい。
(discount「割引」、trial「お試し」、refund「返金」など)
宣伝(お知らせ)
announcement「宣伝」の内容として、ご覧のようなものが多いです。
- イベントの告知
- 集合時間や締切日
- CEOの記者会見
宣伝のポイントは次のとおり。
- 宣伝をしている会社の種類
(What type of company does the speaker run?「話し手はどのような種類の会社を経営していますか?」) - 宣伝の内容はなにか?
(What is being announced?「何が発表されていますか?」)
IF30でこれまでに販売されている公式問題集を調査したところ、「宣伝」は出題されないテスト回もあるようでした。
Part4に出題される設問パターン
Part4の設問にはいくつかのパターンが存在します。
出題されやすいパターンを把握しておくだけでも、『先読み』の効果が上がります。
- 具体的な内容を問う設問:ピンポイントの内容が答えになる
- やや曖昧な内容を問う設問:おそらく正解だろう内容が答えになる
- 次の行動を問う設問:会話の内容からこの後どうするかを予想する
- 話し手の意図を問う設問:フレーズに隠された話し手の意図を考える
- 図表に関する設問:図表と会話の内容に整合性がある部分を探す
具体的な内容を問う設問
こちらは音声を聞いてポイントの内容を応える設問です。
音声の中にはっきりとした答え(キーワード)があることが多いです。
例えば、このような設問です。
- What has the company recently done?
「その会社は最近なにをしましたか?」 - Who is the speaker?
「話してはだれですか?」 - What is the advertisement for?
「宣伝の目的はなんですか?」 - What is the speaker discussing?
「話し手はなにを議論していますか?」
このような具体的な内容を問うための設問です。
チェックポイント
各音声の1つ目の設問に出題されやすく、音声の早い段階からヒントが出てくる可能性があります。
やや曖昧な内容を問う設問
確実な正解を示すヒントは無いけれど、全体の内容から最も正解に近いものを選択する設問です。
例えば、このような設問です。
- Who most likely is the speaker?
「話し手は誰だと考えられますか?」 - According to the message, what will probably happen next chapter?
「メッセージによると、次のチャプターで何が起こりそうですか?」
チェックポイント
Part4全体では2問〜4問が出題される可能性があります。
音声全体の内容を把握していないと、回答できない設問もあります。
難易度はやや高めです。
次の行動を問う設問
音声が終わった後に、話し手または聞き手がするアクションを考える設問です。
各音声の3つ目の設問に出題されやすく、音声の後半、または最後にヒントがあることが多いです。
- What will happen next?
「次になにが起こりますか?」 - What does the speaker ask listeners to do?
「話し手は聞き手に何をするよう求めてますか?」
チェックポイント
音声の中に、Please sign up ahead of time on the sheet「前もってシートに名前を書いて下さい」といった明確なヒントがあります。
相手の意図を問う設問
音声のフレーズの一部にどのような意図があるのか考える設問です。
Part4では最も難しい設問と思われます。
- Why does the speaker say, “I can’t miss it”?「どうして話し手は“I can’t miss it”と言ったのですか?」
チェックポイント
Part4全体では1問〜2問が出題される可能性があります。
フレーズの前後を理解していないと、正解を導き出すことは難しい。
図表に関する設問
音声を聞きながら、図表(イラスト)の内容を照らし合わせて選択肢を選ぶ設問です。
図を見るというステップが1つ追加されますが、そこまで複雑なものは出題されません。
落ち着いて回答すれば、正解できる設問も多いです。
例えば、このような図表が出題されます。

TOEIC Part4の勉強法
最後にPart4の効率的な勉強法について解説しておきます。
Part4が苦手に感じる人は、このあたりの知識が不足している可能性があります。
- 単語
- 文法
- 発音
昔の私がそうでしたが、「リスニング力を上げたい!」と思ったら、リスニングばかり練習してしまいがちです。

上記のような英語脳を鍛える3要素にフォーカスを置きながら学習すると、リスニング能力は飛躍的に向上します。
「部分的に聞き取って回答する」という状態から、「おおよそ全体を把握して回答する」という状態にできるだけ早く移行するために、英語の基礎部分もトータル学習していきましょう。
「それって遠回りにならない?」と考えている人は、ご自身でバランスを考えてやっていくのも一つの手です。
しかしながら、TOEICでリスニングまたはリーディングのどちらか一方にだけ、点数が偏っている人は確実に学習のバランスが崩れていますので注意して下さい。
詳しくは「TOEIC リスニングの勉強法【聞き取れないを解消しよう!】」という記事が参考になるはずです。
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「どこか抜けている部分はないかな?」と不安な気持ちになりますが、そのような心配を解消できます。
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