
TOEICの先読みのコツを知りたい人
「TOEICリスニング・セクションのスコアアップを目指したい!それには『先読み』のテクニックが重要だと聞きました。先読みの具体的な方法を教えて下さいな。」
このような質問にお答えします。
皆さん、こんにちは!
IF30のほろほろ(@investfrom30)です。
TOEICのPart3とPart4が苦手でした。
何かよい方法がないかと990点ホルダーの先輩に相談したら、『先読み』のテクニックを教えてもらいました。
この記事を読んでいる人も、このようなことでお困りではないでしょうか?
TOEICリスニングの悩み
- Part3とPart4の音声が途中でわからなくなる
- 音声のどこにヒントがあるのか分からない
- 設問と選択肢を把握するのに時間がかかる
- マークの途中なのに次の音声が始まってしまう
このような問題はTOEICリスニングの『先読み』テクニックを理解することで、解決できる可能性があります。
先日、私はこのようなツイートをしました。
TOEICリスニングの『先読み』を『する/しない』という意見が分かれるけど、私はやった方が良いと思う。
— ほろほろ (@investfrom30) October 20, 2020
設問だけでも確認しておければ、どういった内容の音声なのか把握できるメリットは大きい。
「英語上級者は先読みしない」と反対意見の人もいますが、上級者こそ先読みする余裕があるはずです。
先読みをして音声の内容をある程度把握しておけば、正答率は当然ながら上がりやすい。
初心者は積極的に取り入れるべきテクニックかと思います。

先読みテクニック?なんだか難しそう
と感じる皆さんも大丈夫です。
少し練習は必要ですが、そこまでハードルの高いものではありません。
これからTOEICを頑張りたいという人は、先読みテクニックを習得することで飛躍的にスコアアップを目指せるようになります。
できるだけ早い段階から先読みに慣れて、効率的にスコアを伸ばしていきましょう。
この記事の内容
- TOEICリスニングの『先読み』のメリット
- TOEICリスニングの『先読み』の方法とコツ
- TOEICリスニングの『先読み』の練習方法
TOEICリスニングの『先読み』のメリット
まずはTOEICリスニングで先読みするメリットについて解説をします。
Part3とPart4を落ち着いて回答できる
先読みで得られる一番大きな効果はなんと言っても『落ち着いて回答できる』ことでしょう。
TOEICリスニング・セクションはPart1(写真問題)とPart2(応答問題)までは、余裕を持って回答することができますが、Part3(会話問題)とPart4(説明問題)に入ると急に慌ただしくなります。
- Part1(写真問題):○ 余裕がある
- Part2(応答問題):○ 余裕がある
- Part3(会話問題):✗ 余裕はない
- Part4(説明問題):✗ 余裕はない
余裕がなくなる理由は、1つの比較的長い音声に3つの設問(質問)が出題されるからです。
それがPart3からPart4まで合計20問ちかく続きます。
そのため、それまでのパートとは異なった意識で問題に回答する必要が出てきます。
①音声を聞く→②内容を把握する→③設問を見る→④選択肢を見る→⑤回答する
間に合わなくなる
↓
③設問を先読みする→②内容を把握する→①音声を聞く→④選択肢を見る→⑤回答する
余裕がうまれる
イメージとしては大体こんな感じです。
ちなみに③設問を先読みと④選択肢を見るを同時にされる人もいますが、それはどちらでもOKです。
回答のリズムが崩れなければ、自分のやりやすい方法で挑戦しましょう。
音声の内容を事前に把握する
設問とは会議でいうところの『議題』のようなものだと考えて下さい。
明日の会議の内容が分からないまま、当日いきなり「新企画を考えよう!」と言われても困りますよね?
TOEICの先読みができるようになることは、音声の議題を前もって手に入れることと同じなんです。
議題が分かっていれば、集中するべきポイントが明確になります。
議題の順番も重要です!
設問(ここでいう議題)と音声中のヒントの順番は、難しい問題を除いて基本的に同じだからです。
勉強時間を短縮したい人
この記事で紹介する『先読み』の方法は、7日間無料のスタディサプリTOEIC対策コースを利用すると効率的に習得することができます。
スタディサプリでは学習プログラムのなかに、先読みの練習が組み込まれています。
実践的な練習を短期間でやりたい人は、会員登録して解約だけ済ませておけばお金をかけずに『先読み』を練習できます!
TOEICリスニングの『先読み』の方法とコツ
先読みのメリットはご理解頂けたでしょうか?
ここから先読みの具体的な方法とコツについて解説をしていきます。
すこし複雑に見えるかもしれませんが、やっていることは非常にシンプルです。
ここではPart3(会話問題)を例にして、先読みの方法をご紹介しましょう。
アナウンス
- アナウンス1:Part2(応答問題)が終わると、Part3の概要のDirection(説明){You will hear some questions between two or more people. You will be asked…}のようなアナウンスが30秒ほど流れます。
手順
- 手順1:約30秒のアナウンスの間に、最初の音声であるNo.32〜No.34の設問を確認して、会話内容をある程度把握する。
- 手順2:3つの設問を確認したら、選択肢にも目を通す。(時間が無ければ設問だけでも十分)
- 手順3:設問の内容を意識しながら音声を聞く
- 手順4:設問に回答する
- 手順5:3つ目の設問が読み上げられている最中に、次の音声の設問を先読み&選択肢を先読みする
- 以下、繰り返し回答を続ける
このステップで回答していくのがポイントです。
手順ごとにより詳しく解説します。
手順1:最初の音声の設問の確認
Part3の始まりの合図として、問題用紙のDirection部分が読み上げられます。(画像の部分)
この時にPart3の最初の音声である、No.32〜No.34の設問を最初に確認しましょう。

実際に問題用紙を見てみるとご覧のような内容となっています。
- No32:女性が電話をしている理由
- No33:午後に起こるイベント
- No34:女性の次の行動
つまり、「女性は電話でやり取りしていて、午後に何か用事があり、そのためにアクションを起こす」内容だとある程度の予想ができるはずです。
結果的に落ち着いてリスニングに挑めますので、設問はすべて把握しておくべきです。
手順2:選択肢の確認
音声が流れるより前に設問を把握することを優先するべきですが、時間が許すなら選択肢も目を通します。無理に選択肢まで先読みする必要はありません。

これによって設問の答えとなるキーワードを拾いやすくなります。
選択肢を優先しても良いの?
設問ではなく選択肢を優先して、先読みしたいと考える受験者もいるはずです。基本的に自分のやりやすい方で手順を変更しても構いません。
ただ、最近のTOEICは引っ掛け問題が増えてきているので、キーワードだけ拾いに行くのは効率が悪いですよ。
IF30では設問を優先することをおすすめします。
また、選択肢は時間があれば、確認する程度で問題ありません。
音声につき12個の選択肢を確認するのは大変ですので、設問だけでも十分かと思います。
手順3:設問の内容を意識しながら音声を聞く
集中力を切らさないようにしながら、最初から最後までしっかり音声を聞きましょう。
ほとんどの問題は設問の順番通りにヒントが隠されています。(一部難しい問題を除く)

先読みした設問と選択肢を意識しながらリスニングしましょう。
手順4:設問に回答する
答えが分かったら、マークシートを塗りつぶします。
音声を聞いている最中に答えに気が付くことがありますが、マーク作業でリスニングが散漫にならないようにするべきです。
まずは音声に集中してください。
問題用紙には何も記入してはいけませんので、正解に✓マークを付けることもできません。
私は鉛筆を多めに持っていって正解と思われる選択肢のところにペン先を並べて、音声が終わったらすぐにマークできるようにしていました。
マーク作業を音声を聞き取った後に、まとめてできるため有効です。

このような感じです。
小学生が字の練習に使う『三角鉛筆』は転がりにくいのでおすすめです。
手順5:先読みする
Part3とPart4は次の問題を律儀に待っている必要はありません。
できるだけ早くマークしてしまい、次の音声の設問と選択肢を先読みしましょう。
先読みを始めるタイミングは、前の問題の2番目〜3番目の設問が読み上げらている時です。
3番目の設問が読み上げられる瞬間から、次の音声が始まるまで約25秒あります。
この間に先読みをしていきます。

TOEICリスニングの『先読み』の練習方法
具体的な先読み方法はお分かりになったでしょうか?
次に先読みをどのように練習するのか、その方法について解説をします。
先読みの練習には以下の参考書かアプリを利用するのがおすすめです。
- TOEIC公式問題集
- スタディサプリ TOEIC対策コース(7日間無料)
TOEIC公式問題集
私の知っている限りでは『先読み』に特化した参考書や教材はありません。
そのため、TOEICのリスニング問題集であれば、基本的になんでも大丈夫かと思います。
その中でもIIBC(TOEIC運営組織)が出版しているTOEIC Listening & Reading 問題集は、TOEICの出題傾向を把握するのにも役立ちますのでおすすめです。
1冊に2回分のテストが収録されており、リスニングテストのCDも2枚付属されています。
TOEIC公式問題集はVol.1から複数発行されています。
まずは1〜2冊購入して繰り返し練習するのがおすすめです。
付属のリスニングCDを聞きながら、実際に問題を回答していく過程で、先ほどお伝えした手順ごとに『先読み』をやっていきます。
最初からスムーズにはいきません。
まずは設問を先読みして、内容を理解するという感覚で練習しましょう。
スタディサプリTOEIC対策コース
先読みを完璧にマスターしたい場合は、スタディサプリというアプリを利用すると良いです。
スタディサプリの学習プログラムでは、設問の先読みの練習もできます。
先読みのタイミングや間隔などを把握するのにとても役立ちます。

先読みはいわば『方法論』に過ぎません。
やり方をサクッと覚えてしまえば、あとは継続してスコアアップを目指すだけです。
スタディサプリは会員登録から7日間であれば、無料で利用できます。
解約だけしておけば、費用は一切発生しませんので一度お試しになってはどうでしょうか?
この練習のなかで、「先読みしないほうがスムーズ」と感じるなら、無理して先読みする必要はまったくありません。
皆さん一人ひとりに合ったTOEICの向き合い方があることは十分に理解しています。
TOEICリスニングの『先読み』に関する質問
最後に先読みに関するQ&Aをご紹介しておきます。
- 先読みしてもスコアアップに繋がりません
- 先読みすると回答のリズムが崩れます
- 回答のリズムが完全に崩れたらどうすればよいか
- 先読みしたいのに集中力が途切れます
先読みしてもスコアアップに繋がりません
先読みはスコアアップに有効なテクニックであることは間違いありません。
とはいえ、そもそも英語のリスニング能力が低い状態のままだと、先読みは予想以上の効果を発揮しません。
まずはリスニング力を向上させる必要があります。
よろしければ、IF30のリスニング対策記事をご利用ください。
TOEICリスニングで役立つ記事
先読みすると回答のリズムが崩れます
リスニング力も重要ですが、英文をスムーズに理解するためのリーディング力も重要です。
どうしても先読みでリズムが崩れる場合には、各音声の2番目と3番目の設問を先読みしましょう。
1番目の設問はWho is the speaker?「話し手はだれですか?」 What is the purpose of the message?「メッセージの目的はなんですか?」などの比較的簡単なものが多いです。

答えになるヒントも音声のはやい段階で出てくることが多いため対応もしやすいです。
先読みの時間がない場合はこの方法を試しましょう!
回答のリズムが完全に崩れたらどうすればよいか
慣れないうちは先読みをしたせいで、回答のリズムが完全に崩れてしまうことも…
この時は、その音声をまるごと捨ててしまうのもひとつの方法です。
とくに音声を聞き取れていない状態になってしまうと致命的であり、設問に回答するのはほぼ不可能です。
こういった状態に陥れば、次の音声に意識を集中させたほうが良いでしょう。
先読みをしながら、次の音声にも意識を集中させておかないと、リズムが崩れやすいので注意して下さい。
先読みしたいのに集中力が途切れます
Part3とPart4は長い音声が続くため集中力も大切です。
とはいえ、集中しすぎて、反対に集中力が切れるということも起こりやすい難しいパートでもあります。
私がやっていたのは、先読みが終わって次の音声が始まる数秒間に首周りをストレッチしたり、目をつぶって音声を聞いていました。
細切れにリフレッシュすることで集中力を継続させることが可能です。
それでは、このあたり終わります。
以上が、TOEICリスニングの『先読み』に関する情報です。
「先読みは自分自身の英語力に頼っていない!」という意見もあります。
しかし、利用できるものは自分に合っているなら、積極的に取り入れるべきかと思います。
IF30では短期間で高得点を達成できるコンテンツを投稿していきますので、今後とも宜しくお願いします。