ビビットコイン(Bitcoin)の長期保有は良い投資なのか、知りたい人向けの記事です。
- ビットコインを長期保有しても大丈夫なのか?
- ビットコインを長期保有するさいの注意点は?
- ビットコインを長期保有するには?
このような疑問を解決していきます。
この記事の信頼性
この記事を書いているIF30管理人はこちらのツイートのとおり、資産の80%を長期投資しています。長期投資のポートフォリオはインデックス、債券、コモディティに分けて細かく分散投資しています。このコモディティ部分にビットコインやアルトコインを入れて資産運用中です。この長期投資ポートフォリオはほとんど売却を考えていません。そのため、ビットコインの長期投資の戦略をある程度お話ができると思います。
これが私の目指している資産形成の姿です。
— ほろほろ@米国株🇺🇸🚀🌔 (@investfrom30) December 12, 2020
直近の生活費以外は持つ予定がありません。
インデックス型で骨格部分を作ります。
債券は国債で現金の役割を担わせます。
インフレ対応にコモディティを仮想通貨建てする感じです。これで全体の80%
残りの20%はトレンド投資でキャピタルゲインを狙います pic.twitter.com/sZpkaTSkn2
仮想通貨を合わせた資産運用のアイデアも発信していますので、Twitterのフォローをして下さいね!
この記事は以下の資料や記事も参考にしながらまとめています。
- Bitcoin Is the Scarcest Asset, MicroStrategy CEO Saylor Says(Bloomberg)
- Believe it or not, bitcoin has become a good long-term investment(CNBC)
- JPMorgan says bitcoin could rally as high as $100,000 – but warns that such a surge would be ‘unsustainable’(Business Insider)
- What I Really Think of Bitcoin|Ray Dalio
ビットコインを長期保有しても大丈夫なのか?
ビットコインを長期保有する上で気になる点は「ビットコインはこのまま存在し続けるか?」ということでしょう。
ビットコインに投資するなら
ビットコインに投資するなら、取引所の『手数料の安さ』や『セキュリティの高さ』が重要です。
こちら取引所の口座を持っておけば、これらの条件を満たせます。お持ちでない場合はいずれか検討してみてください。
ビットコインは今後も存在し続けるか?
結論、ビットコインは今後も存在し続け、長期投資の対象としても十分に価値を発揮すると考えられます。また、ビットコインを長期投資する背景には既存のキャッシュ(現金)に対する不信感があると思われます。
ビットコイン自体は2009年1月に最初のブロックが発行されました。それ以降、急騰や暴落を繰り返しながらも、この記事を書いている2021年2月時点も絶え間なく取引が行なわれています。現在は激しい値動きを伴うビットコインですが、年月が経つにつれてボラティリティは減少していくと言われています。
発行上限に関するミスリード
ビットコインはマイニング報酬が減少する『半減期』というイベントが4年に一度あり、発行可能なビットコイン数も2100万枚とプログラムされています。最後のビットコインは2140年頃に発行されると計算されており、ここでビットコインの価値が無くなると考えている人も少なくありませんが、これは間違いです。
発行可能数が減少していくにつれて、ビットコインはより閉鎖的な空間になると考えられています。
ビットコインの価格は上がり続けるか?
発行可能枚数の存在や、半減期の影響によってビットコインは今後も価格が上がり続ける予想されています。どこまで上がるかということや、その信憑性はさまざまですが、JPモルガンは「持続性については疑問は残るが、ビットコインは10万ドルに達する可能性がある」と言っています。
これはゴールド(金)の時価総額と現在の発行ペースから計算されたものだと言われています。
このとおりにビットコインの価値が上昇していく保証はありませんが、長期投資のポジションを取っておくことで将来的に大きな資産を得られる可能性はあります。
ビットコインはゴールドの代わりになる?
ここ最近のビットコインの上昇の理由の一つは「キャッシュ(現金)に対する不信感」とも言われています。とくに2020年は世界中で経済対策が実施され、給付金という形で世の中にお金が溢れています。米国のマネタリーベースだけ見てもこれだけ上昇しています。
『有事の際にはキャッシュをいくらでも刷れる』=『キャッシュには上限がない』ことが意識付けられるイベントでもありました。政府の判断で市中に回る通貨量をコントロールできるため、それに危機感を持った投資家たちが、上限が決まっているゴールドなどのコモディティに群がったわけです。
「現金だけを持っていると損をする」そういった経済に突入すると考える投資家は、今後もこのようなコモディティや仮想通貨を保有していくことでしょう。
▼2020年からゴールドの需要が増加
そういった中で、ビットコインは『デジタル・ゴールド』という、ゴールドの次の役割を担うことが期待されています。
デジタル・ゴールドが期待される理由
すでに上限が決まっているゴールドを保有すれば良いのでは?
と考える人もいるはずですが、ビットコインはゴールド以上に融通が利く資産と言われています。今後はビットコインによる決済や担保サービスが加速すると言われており、ゴールドのように実物を保管する必要もありません。(実物を持っていなくても管理手数料が発生する)
ビットコインに資産価値を与えているブロックチェーン技術も日々進化をしており、ビットコインを保有しておくことで、新しいテクノロジーの恩恵を受けられる可能性が高まります。
マイケル・セイラー氏がCEOを務めるマイクロストラテジー社はいち早くビットコインを会社の資産としました。さらに、イーロン・マスク氏がCEO兼会長を務めるテスラ社もこの流れに同調しただけではなく、テスラ社の商品をビットコイン決済で購入できるようにしています。
ビットコインを長期保有する理由が次々に出てきていることが、お分かり頂けたかと思います。
ビットコインは分散投資に役立つか?
私は長期投資ポートフォリオにビットコインとゴールドを全体資産20%の範囲で加えています。その理由は株式(米国株)との分散効果です。
ビットコインとアメリカを代表する指数S&P500(SPY)の相関係数を見ると、連動している時期もありますが、それぞれ自分たちの考えで動こうとしているのが分かります。
ゴールドとS&P500を比較すれば、ほとんど別の動きになっています。ビットコインとゴールドを比較してみても、バラバラに動いていますので、株式、ゴールド、ビットコインを上手く組み合わせるだけでも分散効果の高いポートフォリオを組めると考えられます。
▼ビットコインとS&P500の相関係数
ビットコインとS&P500はやや連動しているが、時期によっては分散効果を発揮している。
▼ゴールドとS&P500の相関係数
ゴールドとS&P500はそれぞれ別の動きをしており、分散効果が高いと言える。
▼ビットコインとゴールドの相関係数
株式にやや連動するビットコインはゴールドと別の動きをすることが分かります。
相関係数? と感じる人は、とりあえずこの3つの資産が比較的バラバラに動いているので、分散投資に役立つことを覚えておくだけで問題ありません。
ビットコインを長期保有するさいの注意点は?
- 短期的なボラティリティが大きい
- 仮想通貨全体の上限は決まっていない
短期的なボラティリティが大きい
ビットコインを長期投資するなら短期的な値動きの特徴を知っておくべきです。全体の発行数量がまだ少ない状態ですので、価格の増減幅(ボラティリティ)が大きいと言われています。
2021年2月9日にテスラ社が1500億円分のビットコインを購入しましたが、この時だけで10%以上も価格が上昇しています。これだけの資金注入で10%以上も値動きが生じる投資商品はリスクが高いと言えます。
そのため、ビットコインを長期目線で運用する場合は、短期的な大きな下落に惑わされないことが重要かと思います。
仮想通貨全体の上限は決まっていない
先述のとおり、ビットコインはプログラム上の発行上限数が決められています。
そのためゴールドの代替商品として期待されているわけですが、仮想通貨自体はいくらでも開発することができます。イーサリアム、ライトコインなどのアルトコインと呼ばれる、ビットコイン以外の仮想通貨も人気です。
「ビットコインの上限はあるが、仮想通貨自体の上限はない」
これは世界的に有名な投資家レイ・ダリオ氏がこちらの声明で発表している一文です。
仮想通貨はそれぞれ仕組みが異なっています。レイ・ダリオ氏が言っているのは、ビットコインと同じシステムの仮想通貨が増えれば、ビットコインの発行上限が意味を成さなくなる可能性についてと思われす。
議論が盛んにされるトピックですが、世の中に氾濫している仮想通貨の中で、ビットコインは世界中で認知されています。米国ドルが世界の基軸通貨の役割を果たしているようなイメージです。
このような人気投票の結果、ビットコインの価値が確立されてきた背景もあるため、そう簡単にビットコインへの信頼や価値が薄れるとは考えにくいでしょう。
ビットコインを長期保有するには?
ビットコインを長期保有するには、仮想通貨の取引所でビットコインを購入する必要があります。
このあたりの取引所は手数料(スプレッド)が安いのでおすすめです。
必ず現物取引を利用する
基本的に取引所ごとのサービス内容に大きな違いはありません。それよりも取引方法に注意が必要です。必ず『現物取引』を選択するようにしましょう。
- 現物取引:
入金した以上のビットコイン(BTC)は購入できない。強制決済もない。 - レバレッジ取引:
入金した以上のビットコイン(BTC)を取引できる。強制決済される場合がある。
強制決済とは『ロスカット』のことで、各取引所が定める証拠金維持率を割り込むと、ポジションを自動的にすべて決済される仕組みです。
一部の取引所ではレバレッジ取引が初期設定(デフォルト)になっていることもあります。長期投資で運用するなら、現物取引のほうが明らかに安全です。
まとめ|ビットコインの長期保有
ビットコインを長期保有する意味について解説をしてきました。
本質はキャッシュ(現金)に対するリスクヘッジ、インフレーションへの対抗、ブロックチェーンへの期待などがあると考えられます。
一方で、今後も大きな値動きが予想されるため、長期投資においてもホールド力(握力)が重要になるでしょう。
ビットコインに投資するなら
ビットコインに投資するなら、取引所の『手数料の安さ』や『セキュリティの高さ』が重要です。
こちら取引所の口座を持っておけば、これらの条件を満たせます。お持ちでない場合は検討してみてください。