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CFDのリスクと対処方法【リスクマネジメントを強化せよ】

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CFDのリスクと対処方法【リスクマネジメントを強化せよ】CFD
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この記事ではCFD(差金決済取引)で想定されるリスクについて解説をします。

私はCFD取引を長年行ってきた経験から、CFD取引は一般的な株式投資とは異なるリスクが存在し、トレードの内容によってもリスクが増減しやすいことを感じています。

CFD取引で想定されるリスクを把握して、どのようなリスクマネジメントを実施できるか分かりやすく解説していきます。

ほろほろ
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CFDのリスクを理解したうえで、リスク管理に基づいた慎重なトレードが重要です。

なお、CFDの基本的な情報をもっと知りたい場合には、CFDとは?差金決済取引を理解して投資の幅を広げよう!をご覧下さい。

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CFD取引で発生しうるリスク

CFD取引には下記のようなリスクがあり、これらのリスクは複合的に同時発生する場合もあります。

筆者の経験をもとに、CFD取引ならではのリスクをトレーダーが影響を受けやすいだろう順番に解説します。

価格の変動リスク

CFD取引における価格の変動リスクは、株式投資や他の金融商品の取引と同様に発生します。

この価格変動によって、原資産価格が購入金額を割り込んで損失を被る可能性があります。

金融商品の価格は、下記のような要因により変動リスクをもたらします。

金融商品自体の価値の変化

企業の業績や財務状況、商品の供給量や需要の変化などが価格に影響を与えます。

例えば、企業の好業績や将来の成長期待が低下すると、株価は下落する可能性があります。

需要と供給のバランスの変化

市場参加者の行動や意思決定によって需要や供給が変動し、それに応じて価格が上下することがあります。

一般的に需要が急増すれば価格は上昇し、供給が増えれば価格は下落する傾向があります。

経済指標の発表や政治的なイベント

経済指標(GDP成長率、雇用データ、インフレ率など)の予想と実際の値のずれや、政治的な不安定要素(中央銀行の発表、政策変更など)が市場の不確実性を高め、価格の変動を引き起こすことがあります。

テクニカル要因

テクニカル分析やチャートパターンの変化は、市場参加者の心理やトレンドの形成に影響を与え、価格変動に繋がる可能性があります。

例えば、サポートやレジスタンスの範囲を超えた値動きは、トレーダーに売買のシグナルを与えやすいです。

CFD取引においては、これらの要因による価格の変動リスクが存在し、トレーダーは市場の変動に対して注意を払い、リスク管理策を適切に採用する必要があります。

ロスカットが発生するリスク

CFDブローカーは、トレーダーの証拠金が必要証拠金の一定額を下回った場合にロスカットを実施し、取引を強制的に終了させることがあります。

この場合、思いがけないタイミングでポジションを決済せざるを得ず、市場状況によっては予想外の損失を被る可能性があります。

特に、前項の価格変動が急激に発生する場合、ロスカットの実行までの間に損失額が受入証拠金を上回ることがあります。

市場が不安定な時間帯や取引時間外には、価格の急激な変動が起こり、ロスカットが実行される前に損失が拡大するリスクがあります。

レバレッジのリスク

レバレッジは、CFD取引において自己資金に対してより大きな取引を行うための仕組みです。

この仕組みを使えば、小額の証拠金で大きなポジションを持つことができます。

しかし、レバレッジは高いリスクを伴います。

レバレッジ効果が高すぎるポジションを保有すると、小さな価格変動が大きな損失に繋がる可能性があります。

レバレッジ取引では、CFDブローカーが一定の証拠金(マージン)を要求します。

市場の変動や損失によって証拠金が不足する場合、追加の証拠金を要求されるマージンコールが発生するリスクがあります。

マージンコールに応じることができない場合、ポジションがロスカットされる可能性があります。

為替リスク

外貨建のCFD取引においては、為替リスクに注意が必要です。

為替レートの変動によって、予想外の損失やパフォーマンスの低下が発生する可能性があります。

外貨建CFD取引では、通貨ペアの為替レートの変動によってはパフォーマンスが低下する可能性があります。

例えば、原資産価格が100ドル相当の株価指数CFDを1ドル=100円の為替レート時に、ブル(上昇)買いポジションをドル建てで保有したとしましょう。

価格変動により原資産価格が90ドル相当まで下落すると、想定される損失は9,000円相当です。

為替変動のイメージ
為替変動のイメージ

しかし同時に、1ドル=90円まで円高になると、日本円に換算した場合、8100円相当までパフォーマンスが低下します。

このように、外貨建CFDではポジション保有中ポジション決済時原資産価格の価格変動リスクともに為替リスクが発生する可能性があります。

金利変動のリスク

CFD取引において金利変動リスクが存在し、ポジションを保有する期間や金利水準の変動によって影響が生じます。

特に、金スポットや銀スポットなどの現物価格を基にした商品CFD、株価指数や個別銘柄などを原資産として参照する株式CFDで金利調整額が設定されます。

そのようなCFDのポジションを翌営業日に持ち越すオーバーナイトポジションを取った場合に金利調整額が発生します。

通常、買いポジション(ロング)では金利相当額を支払い、売りポジション(ショート)では金利相当額を受け取ります。

日本人トレーダーの場合、円の金利が上昇すると、買いポジション(ロング)の金利支払額が増加し、売りポジション(ショート)の金利受取額が減少します。

逆に、円の金利が低下すると、買いポジションの金利支払額が減少し、売りポジションの金利受取額が増加します。

スリッページのリスク

トレーダーが指定した価格に達した場合に、指定した条件で注文が自動的に発動される注文方法をストップ注文と呼びます。

CFD取引においては、急激な価格変動や市場の流動性不足などが影響して、注文を実行する際に予定した価格と実際の約定価格が異なる現象が発生する場合があります。

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CFD取引のリスクに対する対策(マネジメント)

CFD取引に特有のリスクに対処するためのマネジメントについて解説します。

価格変動に対するマネジメント

損切りラインを設定する

トレードを始める前に、そのトレードに対するリスク許容度や損失限度額を明確にすることが重要です。

例えば、原資産価格が投資価格より5%下落したら、ストップ注文で損切りするといったように、損切りライン設定しておく方法は有用です。

無理のないポジションサイズを保有する

無理のないポジションサイズを保有することは、トレーダーとして重要なリスク管理に繋がります。

ポジションサイズは、取引口座の資金やリスク許容度に基づいて慎重に計算する必要があります。

また、経済指標や政治イベントなど、価格変動に影響を与える要素を把握することが重要です。

それにより前もってポジションサイズを調整することができます。

レバレッジ使用中は特に注意が必要です

高レバレッジは潜在的な利益を増やす一方で、損失も拡大させる可能性があるため、ポジションサイズを慎重に調整する必要があります。

ロスカットに対するマネジメント

ロスカットと聞くと悪いイメージを持つトレーダーもいますが、一概にそうとは言えません。

想定を遥かに超える損失を防ぐために必要不可欠な機能だからです。

ロスカットの発動を防ぐためには、取引口座に十分な証拠金を入れておくことが重要です。

例えば、証拠金維持率の要求が50%のCFDブローカーなら、証拠金の残高がポジションの証拠金要件の50%以上になるようにしなければなりません。

ギリギリの証拠金維持率では追加の入金を促すマージンコールが発生しやすいため、証拠金は十分に持ちましょう。

スリッページに対するマネジメント

スリッページは外的な要因が強く影響して発生するため、個人トレーダーで対応するには限界があります。

しかし、下記のポイントを留意することでスリッページのリスクを回避できる場合があります。

  • 注文量(出来高)が安定している金融商品を選ぶ
  • 経済指標や政治的イベント前後のトレードを控える
  • ノースリッページ注文ができるCFDブローカーでトレードする

注文量(出来高)が安定している金融商品を選ぶ

CFD取引に慣れるまでは、下記のような金融商品をトレードするのが良いでしょう。

  • 主要通貨ペア(例: EUR/USD、GBP/USD、USD/JPYなど)
  • 主要株式指数(例: S&P 500、日経225、ドイツDAXなど)
  • 主要コモディティ(例: ゴールド、原油、銀など)は
ほろほろ
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個別株、エキゾチック通貨、聞き慣れないコモディティは無理にCFD取引する必要はありません。

経済指標や政治イベント前後のトレードを控える

経済指標や政治的な重要イベントの発表前後は市場の不安定性が高まり、スリッページの発生リスクが増加する可能性があります。

雇用統計やGDPなどの重要な発表やイベント前後のトレードは、あえて控えるのもスリッページに巻き込まれない方法です。

ノースリッページ注文ができるCFDブローカーでトレードする

ノースリッページ注文は指定した価格での約定が保証されるため、スリッページの発生を防ぐことができます。

この注文方法はIG証券で利用することができます。

ただし、全ての取引条件や市場状況でノースリッページが保証されるわけではないため、ブローカーの取引条件を確認する必要があります。

参考記事:【IG証券】口座開設から取引までの手順、メリットやデメリットも分かりやすく解説する

デモトレードでCFDを体験する

CFDに関するリスクを減らすために、CFDのデモトレードは非常に有効なツールです。

デモトレードではリアルなCFD取引を疑似体験できます。

仮想の資金を使ったデモトレードですので、リスクを負うことなくCFD取引を学べます。

チャートの読み方や注文の種類、リスク管理の方法など、実際のトレードに必要なスキルを磨くこともできます。

このツールは一部のCFDブローカーで提供されており、無料のデモトレード環境はIG証券で口座開設すると利用できるようになります。

仮想の資金をCFD口座に移して、ポジションを持つことで、レバレッジや証拠金維持率の関係性などを身をもって体験することができるのでおすすめです。

ほろほろ
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私もデモトレードでしっかりCFDを体験してから、実際のトレードをするようにしました。初心者は必ずデモトレードから始めましょう!