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レバレッジとは?かけ方や変更方法を理解しよう【CFDやFXの疑問を解決】

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レバレッジとは?かけ方や変更方法を理解しよう【CFDやFXの疑問を解決】CFD
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この記事では、CFD(差金決済取引)やFX(外国為替証拠金取引)でよく耳にするレバレッジについて詳しく解説していきます。

レバレッジを活用することで、少ない自己資金で大きなポジションを持つことができます。

一方で、使い方によっては、小さな価格の変動が大きな損失に繋がる可能性もあり注意が必要です。

レバレッジを理解するためには、証拠金維持率やロスカットなどについても同時に学習する必要があります。

そのあたりの関連する項目も段階的に理解できる記事構成になっています。

ほろほろ
ほろほろ

具体的で分かりやすい例を出しながら説明していきますので、初心者でも安心して読み進めて下さい。

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レバレッジとは?

レバレッジは、トレーダーの自己資金よりも大きな金額で取引が行える仕組みです。

具体的には、投資家が証拠金と呼ばれる一定の金額を取引口座に入金します。

この証拠金はCFDブローカーやFXブローカーに対して保証金として預けられ、取引に必要な不足額はブローカーから貸し付けを受ける仕組みになっています。

これにより手持ちの資金よりも大きなポジションを保有できるようになります。

「レバレッジとは?」についてより理解を深めるため、下記の内容ごと説明をしていきます。

レバレッジのイメージ

まずは、レバレッジのおおまかなイメージを理解しましょう。

株価指数CFDでは10倍〜20倍程度の倍率までレバレッジを使えるCFDブローカーが多いです。

例えば、10倍までのレバレッジが使えるCFDブローカーで、日経225をCFD取引するとしましょう。

この時に、どのようなレバレッジの効果があるでしょうか?

日経225の原資産価格が20,000円だとすると、1Lotの取引をするには、10分の1にあたる2,000円の手持ち資金で取引が可能になります。

一方で、日経225にはETF(上場投資信託)もありますが、そちらの現物取引ではレバレッジを利用できないため、手持ち資金は20,000円必要です。

CFDやFXにおけるレバレッジのイメージ(日経225)
CFDやFXにおけるレバレッジのイメージ

このように少ない資金で大きなポジションを持てるレバレッジは、重いものを容易に持ち上げられる「てこの原理」に似ていると言われます。

レバレッジの損益の効果

CFDやFXにおけるレバレッジのおおまかなイメージを理解した上で、今度はもう少し具体的な例を挙げてみます。

例えば、25倍までのレバレッジが使えるFX会社でドル円をトレードして、利益が発生した場合のレバレッジの損益効果を解説します。

レバレッジで利益が発生した一例

証拠金が1,000ドル、レバレッジ倍率が25倍でドル円をトレードすると想定します。

現在の為替レートは1ドル=109.00円であり、円安を見込んでロングポジションを保有します。

上記の条件から、証拠金の25倍の取引が可能です。したがって、1,000ドル × 25 = 25,000ドルの取引ができます。

為替レートが1ドル=110.00円に上昇した場合、ポジションの価値が上昇し利益を得ることができます。

  • ポジションの価値: 25,000ドル × 110.00 = 2,750,000円
  • 利益: 2,750,000円 – 25,000ドル × 109.00 = 2,750,000円 – 2,725,000円 = 25,000円

この場合、1,000ドルの証拠金で25,000円の利益を獲得できました。

維持証拠金(預り保証金)

維持証拠金は取引を維持するために必要な資金のことです。

これは、トレーダーによる潜在的な損失を補填するために、ブローカーによって要求される金額です。

証拠金は、資産の購入や取引に必要な資金の一部であり、銘柄ごとに最低の維持証拠金率が設定されています。

証拠金維持率(マージンレベル)

証拠金維持率(マージンレベル)は「取引口座にどれくらいの現金を入れておくべきか?」といった判断や、「どれくらいのレバレッジにするか?」といった調整をするために大切な指標です。

一般的に、証拠金維持率はトレーダーが維持すべき最低限の割合のことを言います。

証拠金維持率は、取引口座の証拠金とポジションの価値の比率として計算されます。

簡単な例で理解を深めましょう

例えば、レバレッジ10倍まで利用できるCFDブローカーで、原資産価格10,000円(1Lot)のポジションを保有する場合に、証拠金を1,000円単位で増やしていくと、レバレッジ倍率と証拠金維持率は下記のようになります。

証拠金レバレッジ証拠金維持率
1,000円10倍10%
2,000円5倍20%
3,000円約3.33倍30%
4,000円2.5倍40%
5,000円2倍50%
6,000円約1.67倍60%
7,000円約1.43倍70%
8,000円1.25倍80%
9,000円約1.11倍90%
10,000円1倍100%

この時、CFDブローカーがトレーダーに求める証拠金維持率が50%以上であれば、証拠金は5,000円以上必要になることが分かります。

ほろほろ
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求められる証拠金維持率はCFD・FXブローカーごとに違います。事前に確認しておきましょう!

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レバレッジを変更する方法

CFDやFXではトレーダーがレバレッジ倍率を直接変更することはできないため、証拠金の増減か保有ポジションを調整して、間接的にレバレッジ倍率を変更します。

前項に出てきたテーブル表を見ると、証拠金が多いほどレバレッジ倍率が低下し、証拠金維持率が上昇することが分かります。

例えば、現在の証拠金が5,000円でレバレッジが2倍になった状態のため、CFDブローカーが求める証拠金維持率50%以上をギリギリ保っているような場合、口座に3,000円を追加入金することで、レバレッジは1.25倍まで低下し、証拠金維持率は80%まで上昇するので30%の余裕が得られることになります。

状況証拠金レバレッジ証拠金維持率
現在5,000円2倍50%
3,000円を追加する8,000円1.25倍80%
ほろほろ
ほろほろ

この例は分かりやすくするために、原資産価格の変動を無視していますので、その点には留意が必要です。

高い証拠金維持率を維持することは、ポジションを保持するためにより多くの現金を口座に預ける必要があることを示します。

一方、低い証拠金維持率を維持することは、より少ない現金を預け、より大きなレバレッジを利用することができることを示しますが、同時にリスクも高まる可能性があります。

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レバレッジのリスク【使いすぎに注意】

レバレッジの使い過ぎには注意が必要です。

レバレッジが上がるほど、証拠金維持率は低下する

これまでの解説でレバレッジが高くなるほど、証拠金維持率が低下することを理解頂けたかと思います。

CFDやFXのトレードでは、原資産価格の価格変動も証拠金維持率に影響するようになっています。

レバレッジが高いほど、ロスカットになりやすい

先程、レバレッジが高いほど、証拠金維持率が低下すると説明しました。

高レバレッジの状態では、小さな価格変動でも損失が大きくなるため、ブローカーが求める証拠金維持率を下回る可能性が高くなります。

所定の証拠金維持率を下回ると、全ポジションがロスカット(強制決済)される恐れがあります。

ロスカットについては、次項で解説します。

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レバレッジとロスカットの関係

証拠金維持率が所定の水準を下回ると、CFDやFXの取引プラットフォームでは通常、ポジションのロスカット(強制決済)が行われます。

これは、投資家の証拠金が一定のレベルを下回り、追加の証拠金を預け入れることができない状況を防ぐための仕組みです。

ブローカーが求める証拠金維持率=ロスカットラインとなります。

証拠金維持率とロスカット(強制決済)のイメージ
証拠金維持率とロスカット(強制決済)のイメージ

レバレッジを上げると証拠金維持率が下がると説明したとおり、高レバレッジにしすぎると、ロスカットの可能性が高まります。

満たす必要のある証拠金維持率は各ブローカーによって異なります、またトレードする金融商品によって違う場合もあります。

一般的な証拠金維持率は20%としているブローカーが多いですが、10%〜30%の幅がありますので、利用するCFD・FXブローカーのウェブサイトで確認することをおすすめします。

一例として、証拠金維持率を下回りロスカットになったドル円のトレードを見てみましょう。

証拠金維持率のシミュレーション(一例)

【条件】

1ドル=100円のFXを25倍のレバレッジを使用してトレード。手持ちの資金は1,000円(証拠金)です。証拠金維持率が30%を下回るとロスカットされます。

【結果】

1ドル=90円まで円安が進みロスカットが発生した。

必要証拠金は25倍のレバレッジなので1,000円です。
→250(数量) × 4円(1ドルあたりの必要証拠金) = 1,000円(取引必要証拠金)

値動きが-3円であり、損失評価額は以下のように計算されます。

損失評価額 = -3円(値動き) × 250(数量) = -750円

資産評価額は、証拠金に損益評価額を加算した値です。

資産評価額 = 1,000円(証拠金) + (-750円)(損益評価額) = 250円

つまり、証拠金維持率 は25%になります。
→(250円 ÷ 1,000円) × 100 = 25%

したがって、このFXブローカーでの取引では、1ドル=97円の場合の証拠金維持率は25%となり、30%を下回るためロスカットされます。

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レバレッジに関する「よくある質問」

初心者が感じやすい、レバレッジに関する「よくある質問」に回答していきます。

初心者はレバレッジの使用をやめた方が良いですか?

初心者なら無理にレバレッジを使用することはありません。

初心者の場合は、まずは投資やトレードの基礎をしっかり学び、リスク管理の方法について理解することから始めましょう。

当サイト(IF30)には、CFDとは?差金決済取引を理解して投資の幅を広げよう!といった記事もありますので学習に役立てて下さい。

どれくらいのレバレッジ倍率が良いですか?

適切なレバレッジ倍率は、トレーダーごとの投資目標やリスク許容度によって異なりますので、一概に「このレバレッジ倍率が良い」というものはありません。

私の投資経験から助言すると、レバレッジ倍率は高くても2倍〜3倍になるよう証拠金やポジションを調整しています。今のところ、ロスカットまで至った経験はありません。

レバレッジを無くす方法はありますか?

CFDやFXにおける取引では、ポジション・証拠金・証拠金維持率の関係でレバレッジが発生します。

レバレッジを無くすなら、証拠金がポジション評価額を上回るように取引口座に資金を入れましょう。

例えば、商品CFDの取引口座に100万円入金されている状態であれば、100万円までのポジションはレバレッジが発生しません。

レバレッジは短期投資と長期投資どっちで使うの?

レバレッジの使用は、短期投資と長期投資の両方に適用することができますが、一般的には短期投資で使われることが多いと思います。

長期投資で使用する場合には、潜在的なリスクを減らすため、レバレッジ倍率はかなり低く抑えるのが良いです。

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まとめ

CFDやFXのトレードではレバレッジを理解することが、投資戦略とリスク管理を行うために重要です。

「レバレッジは危険」という安易な考え方は間違っており、どれだけ正しく使いこなせるかが、投資家としての腕の見せ所であり、成功の鍵に繋がるものと思います。