CFD(差金決済取引)は、少額の証拠金を使って、国内外の株式や主要な株価指数・株価指数先物、債券先物などの買値と売値の差で取引をするトレーダーに人気の投資方法です。
多くのCFDブローカーでは「取引手数料が無料!」とメリットを訴求しています。
しかし、CFD取引にはスプレッドと呼ばれるコストが発生します。
スプレッドはCFDブローカーによって異なるため、トレーダーは有利なスプレッドを提供しているCFDブローカーを選ぶべきです。
この記事では、主要なCFDブローカーのスプレッドを比較します。
関連記事:CFDのスプレッドとは?パフォーマンスを良くする基礎知識を解説!
CFDのスプレッドの比較
CFDのスプレッドは、市場の流動性や時間帯によってスプレッド幅が変わる『変動型』を採用していることが多いです。
そのため、下記のスプレッドはCFDブローカー選びの目安に活用して下さい。
株価指数CFDのスプレッド比較
証券会社 | 日本225 | 米国30 | ナスダック100 | S&P500 | ユーロ50 |
---|---|---|---|---|---|
GMO証券 | 4.0 | 5.0 | 0.8 | 0.3 | 2.0 |
DMM証券 | 7.0 | 5.0 | 2.0 | 0.5 | 2.4 |
IG証券 | 7.0 | 1.6 | 1.0 | 0.4 | – |
サクソバンク | 5.0 | 3.5 | 1.25 | 0.5 | 2.0 |
商品CFDのスプレッド比較
証券会社 | 金スポット | 銀スポット | WTI原油 |
---|---|---|---|
GMO証券 | 0.4 | 0.015 | 0.03 |
DMM証券 | 1.2 | 5.4 | 3.9 |
IG証券 | 0.3 | 0.03 | 0.03 |
サクソバンク | 0.7 | 3.5 | 0.05 |
IG証券のスプレッド比較
IG証券は取引の時間帯によって銘柄ごとにスプレッドが変動します。
時間帯ごとのスプレッドは固定されていますので、他のCFDブローカーのスプレッドが広い場合には、IG証券がもっとも有利なスプレッドになることもあります。
日本225
取引時間 | スプレッド |
---|---|
8:00-8:30 | 15.0 |
8:30-6:15 | 7.0 |
6:15-7:00 | 15.0 |
その他の時間帯 | 30.0 |
米国30 (ウォール街)
取引時間 | スプレッド |
---|---|
16:00-23:30 | 3.6 |
23:30-6:00 | 2.4 |
7:00-8:00 | 9.8 |
その他の時間帯 | 4.8 |
ナスダック100 (米国テク株100)
取引時間 | スプレッド |
---|---|
23:30-6:00 | 1.0 |
7:00-8:00 | 5.0 |
その他の時間帯 | 2.0 |
S&P500 (米国500)
取引時間 | スプレッド |
---|---|
23:30-6:00 | 0.4 |
7:00-8:00 | 1.5 |
その他の時間帯 | 0.6 |
ユーロ50 (欧州50)
取引時間 | スプレッド |
---|---|
16:00-6:00 | 1.5 |
6:00-16:00 | 3.0 |
CFDのスプレッドで有利なブローカーは?
GMOクリック証券
GMOクリック証券CFDは、国内で最も利用されている大手ネット証券で、店頭CFD取引においてトップの地位を獲得しています(※)。
(※:2014年1月~2021年12月 日本証券業協会及び日本商品先物取引協会の統計情報よりGMOクリック証券調べ)
株価指数や商品、株式など、多彩な146銘柄に対応しており、幅広くトレードできる特徴があります。
GMOクリック証券のCFD取引では、低水準のスプレッドが特徴であり、全銘柄の取引手数料も無料です。
さらに、高機能なPCツールやスマホアプリを提供しており、使い勝手の良さも魅力の一つです。
また、GMOクリック証券では、簡単な登録をするだけでデモトレードが可能です。デモトレードでは、仮想の取引環境でリアルタイムの市場データを使いながら、実際の取引と同じような体験ができます。
GMOクリック証券のスプレッドの見方
トレードしたい銘柄の取引画面の売値(BID)と買値(ASK)の間にある数字がスプレッドです。
下図であれば、米国NQ100ミニのスプレッドは「0.7」と表示されています。
また、GMOクリック証券CFDのリアルタイムレートから現在のスプレッドを確認することもできます。
関連記事:GMOクリック証券のCFDの特徴・メリット・手数料など徹底解説!
DMM CFD
DMM CFDでは、初心者にも選びやすい14種類の取引銘柄を提供しています。
スプレッドは、業界内でもトレーダーにとって有利なものが提供されています。
また、DMM CFDの魅力の一つは、高機能なチャートツールを利用できることです。
ドル円などの為替チャートと株価指数やコモディティのチャートを同時に表示できるため、一方を先行指標にしながらトレードすることも可能です。
さらに、DMM CFDは電話、メール、チャットなどの方法でカスタマーサポートを提供しています。
取引に関する疑問や問題に対して、迅速かつ親切な対応が受けられるため、初心者向きのCFDブローカーと言えるでしょう。
DMM CFDのスプレッドの見方
トレードしたい銘柄の取引画面の[Bid/売]と[Ask/買]の間にある数字がスプレッドです。
下図であれば、日本225のスプレッドは「7.0」と表示されています。
関連記事:DMM CFDの魅力を解説!初心者でも使いやすいCFDブローカーを紹介します
IG証券
IG証券は、17,000以上のCFD銘柄に対応しており、豊富な銘柄選択肢を提供しています。株価指数、商品、米国株、日本株、債券など、幅広い金融商品を取り扱っています。
スプレッドの狭さもIG証券の魅力の一つです。ただし、本記事でも解説したとおり、銘柄によって取引時間帯ごとに基準となるスプレッドが異なる場合がありますので、注意が必要です。
IG証券ではWeekend指数の取引が可能なことです。Weekend指数では、休日や市場が閉まっている時間帯でも取引が行えます。これにより、通常の取引時間外にも市場の動向を追いながら取引を行うことができます。
さらに、IG証券はトレーダーに有益な情報を提供しています。顧客センチメントと呼ばれるツールを通じて、他のトレーダーたちのポジションや市場の意識を把握することができます。
これは、トレードの参考情報として役立ち、市場のトレンドや心理を理解するのに役立つ貴重なツールとなります。
IG証券のスプレッドの見方
トレードしたい銘柄の取引画面の[売]と[買]の間にある数字がスプレッドです。
下図であれば、日本225株価指数のスプレッドは「7」と表示されています。
関連記事:【IG証券】口座開設から取引までの手順、メリットやデメリットも分かりやすく解説する
サクソバンク証券
サクソバンク証券のCFDは、約1,500銘柄の日本株に加えて、外国株、株価指数、商品、ETFなど、合計約9,000銘柄のCFD取引に対応しています。
サクソバンク証券では、全体的にトレーダーに有利なスプレッド幅を提供しています。
また、サクソバンク証券は、高機能な取引ツールを提供しています。PCツールやスマホアプリの両方に多彩な分析機能が搭載されており、トレーダーがより洞察力を深めながら取引を行うことができます。
分析ツールには50種類以上のインジケーターや、複数のデバイスでのチャート設定の連動、チャートパターンの認識機能など、さまざまな機能が備わっています。
サクソバンク証券のスプレッドの見方
CFD口座に移動し、トレードしたい銘柄の『取引条件』を見ると、取引費用の欄にスプレッドの記載があります。
下図であれば、米国30種株価指数のスプレッドが「2.5」と表示されています。
関連記事:【投資チャンスを圧倒的に広げる!】サクソバンク証券の評判と開設方法
まとめ
この記事では、主要なCFDブローカーのスプレッドを比較しました。
銘柄ごとに各CFDブローカーのスプレッドが異なるため、自分のトレードスタイルに合わせたブローカーの選択が重要になります。
また、CFD取引においてはスプレッドだけに注目するのではなく、総合的なCFDの知識を持つことが大切です。