この記事は、CFD(差金決済取引)について解説しています。CFD取引を始めるために必要な知識を、初心者でも体系的に理解できる内容です。
- 下落相場の外国株式を『売り』から入って利益を狙いたい…!
- 国債を取引したいけどどうすれば?
- 少ない資金で効率的に利益を増やすには?
この記事を読めば、このような疑問はすべてCFDで解決できると分かります。
CFDについての基本情報や注文方法、よくある質問などを投資歴14年の筆者が分かりやすく解説します!
CFD(差金決済取引)とは?
CFDは差金決済取引
CFDは「差金決済取引」とも呼ばれており、「買値」と「売値」の差額に基づいて損益が決まります。
CFD取引では購入代金の全額ではなく、証拠金との兼ね合いで、一部をCFDブローカーからの借入金を使って取引することが特徴です。
証拠金と保有ポジションのバランスによってレバレッジが発生させることもでき、少ない資金で大きなポジションを保有することも可能です。
CFDは資産を保有しない
なぜ、差額だけで取引ができるか疑問に感じた読者さんは、考察力が非常に高いです。
CFDはOTC市場と呼ばれる、証券取引所以外で行われる取引の一種です。CFD取引は、トレーダーとCFDブローカーとの間で結ばれた契約であり、現物の資産を保有する必要がありません。
現物の資産を保有しないことで、CFDのトレードの自由度が上がります。
CFDのトレードは自由度が高い
CFD取引では、株式、通貨、商品、指数、債券、仮想通貨など、さまざまな金融商品を取引することができます。
価格変動の差額に応じて損益が決定するため、一般的な現物取引や信用取引ではアクセスできない金融商品でも、上昇・下落の両方のトレンドで利益を狙えます。
CFDを使いこなせるようになると、投資の幅が一気に拡大します。
しかし、便利そうなCFD取引ですがリスクもありますので、しっかり事前学習をしていきましょう。
CFDの特徴
CFD取引には、いくつかの特徴があります。
取引方法
CFD取引においては、以下のような2つのポジションを選択できます。
ロングポジション(買い)
金融商品の価格が上昇することを予測し、差金の価格上昇分によって利益を得ることを目指します。
例えば、株式のCFDをロングポジションで取引した場合、株価が上昇すると利益が生じます。
ショートポジション(売り)
金融商品の価格が下落することを予測し、差金の価格下落分によって利益を得ることを目指します。
例えば、株式のCFDをショートポジションで取引した場合、株価が下落すると利益が生じます。
CFDのトレードでは、この『買い』と『売り』のポジションを簡単に持つことができます。
取扱銘柄
CFDでトレードできる主要な取扱銘柄の一部を下記に記載します。こちらはIG証券のサイトを参考にしています。
また、銘柄の取引方法は時間と地域によっても異なる場合があります。以下のテーブルは参考としてご利用ください。
銘柄 | 取引対象市場 |
---|---|
株式 | 主要な株式市場 |
インデックス | 主要な株価指数 |
外国為替 | 主要な通貨ペア |
商品 | 原油、金、銀など |
先物 | 商品先物、株式先物など |
債券 | 国債、企業債など |
暗号通貨 | ビットコイン、イーサリアムなど |
ETF | インデックスETF、セクターETFなど |
ボラティリティ | VIXなどの |
このようにCFDを取引できる口座を一つ持っておけば、株式から債券まで幅広くトレードすることができます。
取引時間
銘柄によって異なりますが、平日は午前8時30分から翌朝午前6時(サマータイムは午前5時)まで取引可能です。
複数のCFDブローカーの取引時間を確認したところ、おおよそ以下のとおりでした。
- 日経225:午前8時30分から翌朝午前6時(サマータイムは午前5時)
- 米国ダウ:午前8時30分から翌朝午前6時(サマータイムは午前5時)
- 原油:午前9時から翌朝午前6時(サマータイムは午前5時)
- 金:午前9時から翌朝午前6時(サマータイムは午前5時)
このようにCFD取引は、ほぼ24時間取引ができます。
株式CFDなどは土曜日、日曜日に取引できませんが、IG証券ではWeekend指数を提供しており、週末にCFD取引ができるものも存在します。
指数 | 詳細 |
---|---|
Weekend FTSE 100 | FTSE 100指数を基にした週末指数 |
Weekend Germany 30 | ドイツDAX 30指数を基にした週末指数 |
Weekend Wall Street | S&P 500指数を基にした週末指数 |
Weekend Hong Kong HS50 | ハンセン指数を基にした週末指数 |
Weekend Australia 200 | ASX 200指数を基にした週末指数 |
CFD取引のコスト(手数料)
CFDの取引手数料は無料ですが、取引手数料の他にコストが発生する場合があります。
CFD取引に関連する一般的なコストを下記に記載します。
コスト | 詳細 |
---|---|
スプレッド | 売りと買いの価格の差額。取引開始時に発生し、利益や損失に影響を与える。 |
調整金 | ポジションを翌日に持ち越す場合に発生する料金。金利差やオーバーナイト金利に基づいて計算される。ロングポジションとショートポジションで異なることがある。 |
スプレッド
スプレッドは、『買値』と『売値』の価格の間に設定される差額です。
このスプレッドは、CFD取引の実質的な手数料です。
スプレッドはCFDブローカーが任意で設定しており、同じような銘柄でもブローカーによってスプレッドが大きく異なることもあります。
そのため、どのCFDブローカーが有利なスプレッドを提供しているか比較することも重要です。
関連記事:CFDのスプレッドとは?パフォーマンスを良くする基礎知識を解説!
調整金
CFDでは翌日にポジションを持ち越すと、下記の3種類のコストが発生する場合があります。
金利調整額(Interest Adjustment)
金利調整額は、CFDの対象となる金融商品のベース通貨とカウンター通貨の金利差に基づいて計算されます。
通常、CFDブローカーはポジションを翌日に持ち越すと、通貨の金利差に応じてトレーダーに金利調整額を請求します。
一般的に買いポジションで支払い、売りポジションで受け取ることができます。
関連記事:CFDの金利調整額(ファンディングコスト)とは?計算方法も徹底解説!
権利調整額(Dividend Equivalent)
CFDの基になる株式や株価指数において権利付最終日(配当権利付き株式の場合)に、ショートポジションを持ち越した場合に発生するコストです。
権利付最終日に配当が実施される場合、売りポジションを保有しているトレーダーは権利調整額を支払う必要があります。
反対に、買いポジションを保有しているトレーダーは権利調整額を受け取ることができます。
関連記事:CFDの権利調整額とは?配当相当額について徹底解説!
価格調整額(Price Adjustment)
CFDの基になる先物契約をロールオーバーする場合に発生するコストです。
先物契約の切り替えに伴い、価格調整が行われ、ポジションの評価額に変動が生じます。
この価格調整額は、CFDポジションを保有しているトレーダーのコストになります。
CFD取引のやり方
具体的なCFDのやり方は?
①ブローカーの選択
CFD取引を行うためには、まず信頼性のあるCFDブローカーを選択する必要があります。
ブローカーの評判、取引手数料、取扱商品、プラットフォームの使いやすさなどを考慮し、自身のニーズに合ったブローカーを選びましょう。
②口座開設
選んだブローカーのウェブサイトにアクセスし、CFD取引口座を開設します。
申し込みには必要な情報や書類がありますので、指示に従って情報を入力し、必要な書類を提出して口座を開設します。
③証拠金の入金
口座開設後、CFD取引に必要な証拠金を入金します。
証拠金は取引する金額に対して一定の割合を満たす必要があります。
一般的には、証拠金が多いほど証拠金維持率が高くなるため、ロスカットが起こりにくくなると言われています。
④商品の選択
CFD取引では、株式、株価指数、外国為替、商品先物、暗号資産など、さまざまな商品が取引対象となります。自身の投資目標や市場分析に基づいて、取引したい商品を選びましょう。
⑤ポジションの保有
選んだ商品でポジションを保有します。
買いポジションを取りたい場合は、指定した商品を「買い(ロング)」として選択し、売りポジションを取りたい場合は「売り(ショート)」として選択します。
取引プラットフォーム上で、ポジションのサイズや設定を指定し、注文を出します。
⑥ポジションの管理
ポジションを保有する間、市場の動向に応じてポジションの管理を行います。
「ここまで値上がりしたら利益確定する、またはここまで値下がりしたら損切りを行う」といったトレードプランの設定はポジション管理に役立ちます。
ポジションの監視やチャート分析を行いながら、必要に応じてトレード戦略を調整することも重要です。
⑦ポジションのクローズ
利益を確定させるか、損失を制限するためにポジションをクローズします。
クローズの方法は、取引プラットフォーム上で指定することができます。
利益が出た場合はポジションを手動でクローズするか、事前に利益確定注文を設定することもできます。
⑧取引記録の管理
取引の履歴や成績を記録することは重要です。
利益や損失の確認、トレード戦略の評価、税務目的などのために、取引記録をきちんと管理しましょう。
CFDの注文方法の種類
CFD取引には複数の注文方法があります。
それぞれの特徴を理解しておくことで、状況に応じた正しい注文の仕方を選択できるようになります。
下記に一般的なCFDの注文方法を記載します。
注文方法 | 特徴 |
---|---|
成行注文(Market Order) | 現在の市場価格で即座に取引が実行される。 |
指値注文(Limit Order) | 指定した価格で取引が実行される。指定価格に達するまで約定しない場合がある。 |
逆指値注文(Stop Order) | 特定の価格に達すると、逆方向の新しい注文が発動される。損切りやリバースポジションに使用される。 |
トレーリングストップ注文(Trailing Stop Order) | 利益を保護するための注文で、設定したトレール幅で利益を追跡し、市場が逆転した場合に利益を確保する。 |
成行注文(Market Order)
成行注文では、指定した数量の取引を即座に実行します。
流動性の高い商品や市場では、成行注文を出すとすぐに約定されることが一般的です。
ただし、注文価格は約定時の市場価格になるため、市場の流動性の変化によって注文時の価格と実際の約定価格が異なる場合があります。
指値注文(Limit Order)
特定の価格で取引を行う注文です。
事前に指定した価格以上または以下でのみ約定されます。
エントリーポイントや利益確定ポイントを指定する際に便利な注文方法です。
指定価格に達しない場合は、いつまでも約定しませんので注意が必要です。
逆指値注文(Stop Order)
特定の価格に達した際に逆方向の注文を発動する注文です。損切りやリバースポジションのために使用されます。指定した価格に達した場合に注文が発動され、市場価格と逆方向の新しい注文が実行されます。
トレーリングストップ注文(Trailing Stop Order)
ポジションの利益を保護するための注文です。設定したトレール幅に従って利益を追跡し、市場が逆転した場合に利益を確保するための注文が発動されます。利益を最大化しつつ損失を最小限に抑えるのに役立ちます。
さらに、一部のCFDブローカーのプラットフォームで利用できる特殊な注文方法を下記に記載します。
注文方法 | 特徴 |
---|---|
OCO注文 | 2つの注文を同時に発注し、どちらか1つが約定されると自動的にもう一方の注文がキャンセルされる |
IFD注文 | 1つの注文が約定された後に別の注文が発動される |
IFO注文 | 1つの注文が発動された後に別の注文が発動される |
OCO注文(One-Cancels-the-Other Order)
2つの注文を同時に出し、どちらか1つが約定されると自動的にもう一方の注文がキャンセルされる注文です。
例えば、トレーダーが特定の価格で利益確定注文と損切り注文を設定した場合、どちらか一方が約定された時点で自動的にもう一方の注文がキャンセルされます。
IFD注文(If-Done Order)
1つの注文が約定した後に、別の注文を発動される注文です。
例えば、特定の株式が一定の価格に達した場合に、自動的に注文が発動され、さらに続けて決済注文の設定が有効になります。
IFO注文(If-Order Order)
1つの注文が発動した後に、別の注文を自動的に発動させる注文です。
例えば、特定の株式を売却した後に、自動的に別の利益確定注文や損切り注文が発動されるよう設定することができます。
CFDのメリット
CFDを使うことのメリットはいくつかあります。
関連記事:CFD取引のメリットは?初心者向けに分かりやすく解説!
投資対象が幅広い
CFDは株式、株価指数、商品、債券、暗号資産など、さまざまな金融商品に対して投資が可能です。
世界中で発生する投資のチャンスを逃すことなくトレードするためCFDは有効活用できます。
世界的にも有名なCFDブローカーのIG証券は、株式CFDで12,000以上の銘柄を扱っています。
レバレッジをかけられる
CFD取引では、少額の証拠金でより大きな取引を行うことができます。
証拠金として必要な金額を取引口座に入れることで、その額の何倍もの価値の取引を行うことができます。
例えば、1:10のレバレッジを利用する場合、10,000円の証拠金で100,000円相当の取引を行うことができます。
レバレッジ効果の利点は、小さな資金で大きな利益を狙えることです。
価格のわずかな変動でも、その比率に応じて利益が増える可能性があります。ただし、同様に損失も拡大することになるため、リスク管理が重要です。
関連記事:レバレッジとは?かけ方や変更方法を理解しよう【CFDやFXの疑問を解決】
ショートポジションを持てる
CFD取引では、ショートポジションを保有できるメリットがあります。
ショートポジションは、株式、通貨ペア、商品など特定の金融商品の価格が下落することを予測し、その下落に応じて利益を得るために取られるポジションのことです。
相場の下落や市場の弱気相場を見込むトレーダーにとって有益な手法です。
特に日本人投資家であれば、国内の株式を信用売りすることは簡単ですが、海外株式やコモディティ、そして債券などの金融商品の下落相場で利益を狙うにも方法が限られている課題があります。
このような課題はCFDでおおよそ解決できます。
CFDのデメリット(注意点)
投資の幅が広がるCFDですが、デメリットや注意点もあります。
CFD取引に特有のリスクがある
CFDには以下のような留意するべきリスクがあります。
レバレッジのかけ過ぎによるロスカットのリスク
資金効率の側面から、CFD取引でレバレッジを活用できる点はメリットであると紹介しましたが、レバレッジは利益を増やすだけでなく、損失を拡大するリスクも高める要素です。
価格の急激な変動や予測外の相場の動きにより、マージンコールが発生し、対応出来なければ、ロスカットになる可能性があります。
レバレッジを活用する場合、その特徴をよく理解し、適切なリスク管理が重要です。
関連記事:レバレッジとは?かけ方や変更方法を理解しよう【CFDやFXの疑問を解決】
急激な価格変動によるスリッページのリスク
スリッページは、注文を実行する際に予定していた価格よりも実際の約定価格が不利な方向にずれる現象です。
特に、ストップ注文を設定していたにも関わらずスリッページが発生すると、思わぬ損失やパフォーマンスの低下を被る可能性があります。
市場の取引量が少ない時や、重要な経済ニュースの発表時などに起こりやすいとされます。
その他にもCFD取引には、為替リスク・金利変動リスクなど多くのリスクが存在します。正しいリスクマネジメントを学びましょう。
参考記事:CFDのリスクと対処方法【リスクマネジメントを強化せよ】
知識と経験が必要
CFD取引は証拠金とレバレッジの関係性を理解する必要があり、多彩な投資対象を選択できるからこそ、ある程度の知識と経験が必要なレベルの投資手段です。
一般的に、CFD取引は初心者にとって難しいとされています。
しかし、適切な知識と経験を積み重ね、リスク管理に注意しながら取引を行うことで、成功する可能性が高まります。
デモトレードで練習する
いきなりCFDでトレードを始めるのはハードルが高いと感じる人におすすめな方法があります。
IG証券で口座開設すると、実際のCFDプラットフォームを利用したデモトレードを行うことができます。
デモトレードを用いて、証拠金とレバレッジの関係性やリスク管理を学ぶことができます。
特定口座を利用できない
CFD(差金決済取引)では、特定口座の制度は存在しません。
特定口座とは、証券会社が損益の計算や確定申告を代行してくれる制度ですが、CFD取引では自己責任で確定申告を行う必要があります。
確定申告は手間ではありますが、取引履歴をダウンロードできるので、そこまで難しいものではありません。
CFD取引におすすめの証券会社
GMOクリック証券 CFD
GMOクリック証券のCFDは、国内CFDシェア1位のCFDブローカーです。
初心者にも使いやすい便利なツールが多数提供されています。
主要な株価指数CFDに加えて、商品CFD、株式CFD、ボラティリティCFDなど、幅広い銘柄が取引可能です。
また、CFD取引の手数料であるスプレッド幅も全体的に狭く設定されており、初めてCFDを始める人にとっても優れた選択肢の一つです。
参考記事:GMOクリック証券のCFDの特徴・メリット・手数料など徹底解説!
DMM CFD
DMM CFDは、初心者でもトレードがしやすいオリジナルツールを利用できます。
その特徴として、シンプルなインターフェースや操作性の高さが挙げられます。これにより、初めてトレードを始める方でも利用しやすい環境を提供しています。
DMM CFDでは、株価指数CFDが8銘柄、商品CFDが6銘柄の合計14銘柄を取り扱っています。
この銘柄のラインナップは非常にシンプルで、初心者の方でも迷うことなく取引を始めることができます。
銘柄は厳選されており、主要な株価指数や人気のある商品が選ばれています。
参考記事:DMM CFDの魅力を解説!初心者でも使いやすいCFDブローカーを紹介します
IG証券
IG証券は、世界170カ国以上でサービスを提供しており、顧客数は200万人を超える人気のCFDブローカーです。
取扱銘柄もCFD業界でトップクラスであり、日本語でのサポートも行っているため、国内トレーダーからも選ばれやすいです。
当サイト(IF30)の管理人もIG証券をメインに使用しています。
参考記事:【IG証券】口座開設から取引までの手順、メリットやデメリットも分かりやすく解説する
CFDブローカーの正しい選び方はおすすめのCFD業者4社と正しい選び方を解説!という記事でも紹介しています!
CFDのよくある質問
私が初心者だったころに疑問に思ったことや、SNSでよく見られる質問を集めました。
- CFDと株式の違いは?
- CFDとETFの違いは?
- CFDとFXの違いは?
- CFDは難しい?投資レベルは?
- CFDは長期投資で使える?
- CFD取引では先物の限月を気にしなくて良い?
- CFDのショートポジションは株式の信用売りと同じ?
- CFDの税金はどうする?
- QCFDと株式の違いは?
- A
CFDと株式にはいくつかの違いがあります。
例えば、株式では企業の公開株式の一部を保有しますが、CFDでは現物株を保有するのではなく買値と売値の差額を利用してトレードします。
また、株主優待やコストなどの違いがあります。
- QCFDとETFの違いは?
- A
CFDとETFにはいくつかの違いがあります。
例えば、ETFでは金融商品を保有しますが、CFDでは現物を保有するのではなく買値と売値の差額を利用してトレードします。
また、ETFは証券取引所で売買されますが、CFDはCFDブローカーのプラットフォーム上でのみトレードされます。
- QCFDとFXの違いは?
- A
CFDとFXにはいくつかの細かな違いが存在します。
例えば、取引時間や取引対象の幅、スプレッドの大きさ、取引所の違いなどが挙げられます。また、FXは主に外国為替市場での取引に焦点を当てていますが、CFDは株式、商品、指数など様々な金融商品に対しても取引が可能です。
一方で、CFDとFXはいくつかの共通点もあります。
両者ともレバレッジを活用して取引を行うことができる点や、価格変動に基づくトレードを行うことができる点などが共通しています。
また、CFDの一つとして、FXは通貨ペアを取引対象としているため、FXを知っている人なら、CFDの取引ルールもすぐに理解できると思います。
- QCFDは難しい?投資レベルは?
- A
CFDの難易度は、個人の投資経験や金融知識によって感じる難しさが異なります。
とはいえ、投資全般に言えることですが、CFDも知識が無いままトレードするとリスクを高める要因になりかねません。
初めて取引を行う人にとっては、特徴や取引の仕組みを理解するための学習が必要です。
- QCFDは長期投資で使える?
- A
CFDは長期投資でも使えますが、ファンディングコストに留意する必要があります。
投資パフォーマンスが低下しないか、コストバランスを正確に計算して活用しましょう。
- QCFD取引では先物の限月を気にしなくて良い?
- A
CFD取引では通常、先物の限月を気にする必要はありません。
CFD取引では、現物市場の価格変動を基にしたデリバティブ取引であり、具体的な限月が存在しません。
CFDは契約の期間を設定せず、トレーダーが自由にポジションを開き、クローズすることができます。そのため、先物の限月やロールオーバーの手続きについて心配する必要はありません。
- QCFDのショートポジションは株式の信用売りと同じ?
- A
共通点としては、両方の取引方法が資産価格の下落を予測し、その下落によって利益を得ることを目的としています。また、どちらも投資家が実際に保有していない資産を売却することから始まります。
しかし、CFDのショートポジションでは、証券会社やブローカーから借り入れる必要がなく、CFD契約を通じて売買を行います。一方、株式の信用売りでは、証券会社やブローカーから株式を借り入れて売買を行います。
また、株式の信用取引の最大レバレッジは3.3倍までですが、CFDでは証券会社やブローカーによって遥かに大きいレバレッジを利用できる場合もあります。
- QCFDの税金はどうする?
- A
CFD取引で得た利益は「雑所得」に分類され、申告分離課税の対象となります。
具体的には、利益の額に対して所得税(15%)、住民税(5%)、そして復興特別所得税(0.315% ※)が課税されます。
※復興特別所得税は、東日本大震災からの復興措置の一環として導入された税金であり、税率は0.315%です。ただし、復興特別所得税は一定期間に限られており、2011年12月2日から2027年12月31日までの適用となっています。