株式投資における短期投資のデメリット 【13個の欠点】

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しんどい割にリスクも多い短期投資のデメリット 投資
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短期投資をしていて、負けが続いていると感じている方向けです。

この記事では、どうして、短期投資家の成績が悪くなりやすいかについて、短期投資のデメリットを挙げながら解説していきます。

結論:短期投資はギャンブル性がある。感情を揺さぶられる。パフォーマンスも悪くなる。

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株式投資における短期投資のデメリット

大きく分けると2つあります。嗜好性に影響するものと、感情に影響するものです。

それぞれ、順番に解説していきます。

短期投資のデメリット(嗜好性が影響するもの)
  • ギャンブルのような投資になりがち
  • 負けを取り戻そうとする
  • ナンピン買いをする
  • 取引回数が多くなる
  • 手数料負けの可能性がある

ざっくりこんな感じです。

ギャンブルのような投資になりがち

投資期間が短いほど、ギャンブル性が増加します。いわゆる、投機に近い手法になってしまいます。

私は短期投資に夢中になったばかりに、結構なお金をドブに捨てることになりました。
投資が下手な人ほど短期投資になりやすいです。目先の株価しか見えてませんので…

どうして短期投資だと、そうなるのか?

短期投資の目的は基本的に3つあります。
  1. 値上がり益を狙った売買
  2. 値下がり益を狙った売買
  3. 配当や優待を狙った売買

1-2はすべて短期間の株価の変動を利用して儲けを出そうとするスタイルです。

「将来的にこの企業がどれくらい大きくなって、株主還元が手厚くなる…」というような、俯瞰的なものではなく、直近の株価を予想する方法です。

ここにフルコミットすると、当然ながら目の前の株価に集中することになります。
パチンコ台に座って、玉の行方を凝視しているギャンブラーにちょっと似ています。

負けを取り戻そうとする

私のプロフィールをお読み頂くとわかるのですが、私も昔はこういったギャンブルに近い投資を毎日行っていました。

こういった感覚で投資を続けていると、損が生じたときに必ず負けを取り戻そうと考えます。

逆に、利益が出ると、もっと勝ちたいという感情が出てきます。

経験談からすると、短期投資は取引回数が頻回になるほど、ギャンブル性が高くなりがちです

ナンピン買いをする

短期投資は中途半端な取引になりがちです。

とにかく、損をしたくないという感覚に支配されますから、合理性のないナンピン買いをしがちです。

ナンピン買いのしすぎで、塩漬けになる短期投資家が多いです。

取引回数が多くなる

損益確定売りの回数が明らかに増えます。

逆に、取引回数が少ない短期投資家は、満足いくような儲けを出せていません。なぜなら、細かい利鞘(利益)を積み上げることが、短期投資の手法だからです。

手数料負けの可能性がある

取引回数が多いほど、結果的に手数料の合計も増えます。

どの証券会社でも、1日の取引額に応じた手数料や「50万円までなら無料」というようなキャンペーン的なものをやっています。それでも、短期投資になるほど、いちいち手数料なんて気にしてられません。

スパンが短くなるほど、値動きに敏感になって、売買の対応を迫られるからです。

ほろほろ
ほろほろ

私がそうだったのですが、「なんとかプラスで終われた」と思っていても、高額な手数料が発生して、結果的にトータルでマイナスになることがありました。

長期投資家になると、手数料を払わずに済むというお得な方法も存在します。

このように、短期投資はギャンブル性が高く、それに関するデメリットがいくつもあります。

さらに、短期投資は投資家の感情にも影響を与えます。

短期投資のデメリット(感情と仕事に影響を与える)
  • 視点が狭まりがち
  • 世情に流されやすい
  • 感情に流されやすい
  • 全能感に浸りがち
  • 無能感に浸りがち
  • ストレスになりやすい
  • お金に人一倍執着しやすくなる
  • トレードする時間が長くなる
  • 本業に力が入らない

視点が狭まりがち

私の経験から言えば、短期投資家は取引する銘柄が極端に少ない傾向にあります。

「昔この銘柄で利益が出た!」とか「この銘柄で負けたら再挑戦!」みたいに、めちゃくちゃな銘柄選定をしてしまうのです。
ネット掲示板の「買い煽り」「売り煽り」に乗せられて銘柄を取引するような思考パターンは愚の骨頂です。

短期投資になるほど、銘柄情報はどうでもよくなったりします。結果的に、値動きが激しい危険な銘柄を選好しやすくなるので注意が必要です。

世情に流されやすい

短期投資家は株価の変動に敏感なので、世情に流されやすい傾向があります。

例えば、トランプ大統領のTwitter砲や米中貿易摩擦のニュースを見て、真っ先に手仕舞いするような投資家です。他にも、証券会社のレーティングに影響されて、取引する投資家もそうです。

そういった短期投資家になってしまうと、機関投資家のカモになる可能性が高まりますよ。

感情に流されやすい

短期投資で陥りやすい感情は「全能感」と「無能感」です。

この両極端にある、2つの感情に支配されて、投資をしてしまいがちです。

利益が出ている時は、「私はすごい!」と全能感に浸ります。逆に、損をしていれば、「私は投資に不向きだ…」と無能感に苛まれるのです。

こういった、感情の浮き沈みは、投資の世界では邪魔な存在です。目先の利益を追いかける短期投資では、どうしても感情に流されます。

その予想が的中したの、まぐれじゃない?

私も投資は結構やっていて、株価の予想をしますが、まぁ本当に良く外れます。某掲示板の明日の株価予想なんかでも、みんなの総意があっても、反対の結果になることが多々あります。

株価の予想をすることは、悪いことじゃないですが、なぜその株価になったのか、明確な理由なんてプロでも説明出来ませんから、いちいち一喜一憂するのは無駄かもです。

ストレスになりやすい

短期投資は株価にこだわる必要がありますから、必然的にストレスを感じやすいです。

株価はそこそこ予想外の動きをしますから、それまたストレスになりやすいです。

「思うようにいかない!ムカつく!!」と怒りを感じるかもしれません。こう感じる人は、黄色信号です!!
ギャンブルのような投資になっていませんか?大切なお金をドブに捨てる可能性がありますよ。

お金に執着しやすくなる

値上がり益を狙った短期投資は、株価が第一優先になります。目先の利益が最重要です。

どんなに儲かったとしても、短期投資を繰り返しやることで、お金への強い執着が生まれます。

お金に執着することは悪いことではありませんが、結果それがめちゃくちゃストレスになりますよ。

トレードする時間が長くなる

短期投資はトレードに費やす時間が長くなる傾向にあります。

なぜなら、株価を細かく確認する必要があります。

「長期投資もそうでしょ!」という批判をお受けしそうですが、長期投資をする私は、この3ヵ月間証券サイトにアクセスしていません。基本的に、トレードしている時間はほとんど存在しません。

本業に力が入らない

デイトレーダーのような専業なら問題ありませんが、サラリーマンで短期投資をしていると、短期間になるほど本業に支障がでます。

経験談ですが、9時と12時30分前後の値動きが気になります。

過去、朝一の成行注文の底値を拾いたいがために、会社のトイレにこもって取引したりしていました。社用車の中で、ずっと売買をやっていた時期もあります。サラリーマンなら短期投資は、本当にやめた方が良いです。

その他のデメリット

チャート信者になりやすい

短期投資家が利用する、投資の判断材料は、大体がチャートの形です。

「ゴールデンクロス」とか、「宵の明星」など色々なチャートの形式があります。

こういったチャートの信頼性についてはなんとも言えません。統計学的に有意差があるものも存在します。ただ、経験則からすると、そこそこ裏切られます。

私はチャートにあまり意味がないと思っています。
「今は上場来平均株価のこのあたり」みたいに、適当な使い方しかしていません。

リスクオフのない取引

私がそうだったのですが、短期投資家はリスクオフのない取引をしがちです。

普通は「日本株が不調になる可能性を考えて米国にも投資する。先進国株が不調になる可能性を考えて発展途上国にも投資する。」というよな、バランスの取れた投資をするべきです。

短期投資では、株価の上昇と下落だけに注目していることが多いです。少ない銘柄に、全力で投資をするという、危険な行為が散見されます。

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短期投資はいろいろ面倒

以上が、短期投資をすることで発生するデメリット一覧です。

私はこういったデメリットがわずらわしくて、短期投資家を辞めました。

長期投資に変更してからは、心の状態は「凪(なぎ)」です。

短期と長期の投資スタイルの優位性については意見がぶつかり合うところですが、ご参考になれば幸いです。

おまけ

短期投資の欠点について解説をしましたが、良かったら、初心に戻って「投資とは何か?」おさらいしましょう。

投資とはWikipediaではこのように定義されています。

投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す…(一部略)そのリスクをとった結果として得られた利益の一定割合は、企業価値の増大によるキャピタルゲインや配当として、通常の場合、当初の資本拠出に対するリスクをとった投資家に還元される。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%95%E8%B3%87

つまり、企業が将来に得られるはずの利益の一部を目的に投資をすることが本来の投資の姿なのです。

しかし、将来性よりも直近の株価にフォーカスした短期投資の場合には「本来の投資の姿」からやや逸脱してしまうと考えられます。

短期投資の定義は?

また、「どれくらい短ければ短期投資になるのか?」という疑問が出てきます。

この定義の仕方は人によって異なりますので、断定的なことはお伝えできません。ただし、よく言われるのは「1日〜1週間」で売買を繰り返す人を「短期投資家」と俗称するようです。

【短期投資】

1日から1週間前後の短い期間に売買をすること。

企業の将来性というよりも「その時の株価」が重要視されがちです。

とはいえ、私のような買ってそのまま放置の「バイ・アンド・ホールド」を行う「超長期投資家」からすると「値上がり益」だけ狙う投資スタイルはすべて短期投資に見えてしまいます。