インデックスファンドとETFの違いとメリット・デメリットを比較

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ETFとインデックスファンドの違い 投資
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インデックスファンドとETFの違いが何か、知りたい方向けです。

この記事では、これら2つの投資方法の違いについて、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。

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インデックスファンドとETFの違いとメリット・デメリットを比較

実は違う!ETFとインデックスファンド

投資系のサイトを見ていると、「ETFでインデックスファンドを買う」とか「インデックスファンド型のETFを買う」というような、記事やコメントを見ることがあります。

厳密な違いがわかってくると、こういった言い回しに、少し違和感があったりします。

私も少し前まで、理解ができていませんでした。

しかし、これら2つの投資手段には、売買の方法などの点で違いがあります。 

取引の方法

インデックスファンド

投資家は証券会社が販売している投資信託商品を、信託会社を通して買い付けや売却を行います。

つまり、他の投資家がいなくても、信託商品の売買が可能です。

ETF

投資家は証券会社を通じて、株式市場に流通している投資信託商品の株を、ほかの投資家に対して売買します。

つまり、他の投資家が売買に応じなければ、取引は成立しません。

行き着く先はどちらも投資信託

それぞれの売買の方法が違いますが、やっていることは、どちらも投資信託の売買なのです。

売買の単位

インデックスファンド

信託商品の販売会社によって、最低購入の単位が異なります。

商品によっては、1口から売買することができますし、100口と初期設定しているものもあります。

ETF

株式市場で取引されている売買価格で、投資家が好みの数量を自分で決めて、売買することができます。

取引時間と金額の反映

インデックスファンド

売買の回数に上限があり、1日1回に限定されています。

取引時間は証券会社によって異なります。1日ごとに基準価額が計算されて発表されます。

そのため、購入金額についてもすぐに分かりません。

注文受付の時間は投資信託商品によって異なります。
ETF

証券取引所が開いている平日の9時から15時の間なら、好きなだけ売買することができます。

夜間取引(PTS)を利用できる証券会社なら、夜でも取引が可能です。

例えば、SBI証券なら夜の23時59分まで、PTSで取引をすることもできます。

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インデックスファンドとETFの共通点

実は違いがたくさんある両者ですが、こんな共通点があります。

販売手数料

証券会社やファンドにより異なりますが、最近はどちらも、購入手数料が無料になっていることが多いです。

企業型確定拠出年金(iDeCo)

「売却」手数料は規約によって異なりますので、事前に調べる方が良いです。

信託報酬

どちらも投資信託商品なので、管理会社に手数料を払う必要があります。

証券会社や銀行の窓口で販売している、普通の信託商品に比べると、とても良心的な手数料になっています。

どちらも0.1%から0.2%の年率の手数料が発生します。

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メリットとデメリット

共通したメリット

インデックスファンドとETFの共通のメリット
  • 分散投資が効率的に行える
  • 管理に手間がかからない
  • 急激な評価額の低下が発生しにくい
  • 膨大な数が存在する個別銘柄を1つずつ調べる必要がない
  • 投資の知識もあまり必要ない
  • 平均的なリターンを目指せる

 これらのメリットについては、当サイトに多くの記事があります。

インデックスファンドのメリット

インデックスファンドのメリット
  • 上場廃止リスクがない
  • 企業型確定拠出年金を利用できる

上場廃止リスクがない

インデックスファンドは株式市場に上場している訳ではないため、廃止による下落リスクがありません。

信託会社が倒産した場合でも、資金が戻ってくる可能性があります。

企業型確定拠出年金を利用できる

サラリーマンの方なら、企業型確定拠出年金(iDeCo)を利用できることがあります。

その場合、企業負担の掛金を得られることがほとんどです。
つまり、会社があなたの投資資金をいくらか負担してくれますので、投資資金の準備を減らすことができます。

iDeCoで利用できる投資信託商品がファンドという総称で呼ばれています。

ETFのメリット

ETFのメリット
  • 通常株式と同じ注文方法

通常株式と同じ注文方法

通常の株式と同じ扱いであるため、「成行」や「指値」などの注文方法が選べます。
自分の納得できる金額になるまで、注文予約することもできます。

相場が下がり傾向にある時には「信用取引」も可能ですので、どのタイミングでも利益を狙えます。

下げ止まりの様子がない、世界恐慌の時などには、日経平均株価にリンクしたETFで、空売りすることで利益が上げやすいとも言えます。

共通したデメリット

ファンドとETFの共通したデメリット
  • 年率の手数料が発生する
  • 平均リターン以上は見込めない
  • 機械的で単調な投資になる

年率の手数料が発生する

ファンドもETFも投資信託商品なので、管理会社に手数料を支払う必要があります。

年率0.1~2.0%くらいのものが多いですが、長期投資の場合には、積算するとそこそこのコストになります。

平均リターン以上は見込めない

例えば、日経平均やダウなどの株価指数に連動することを目標にしている金融商品なら、それらの平均リターン以上は得ることができません。

手数料を考えると平均リターンを確実に下回ります。

機械的で単調な投資になる

基本的に、全部買いのような商品選択になるため、受動的で味気ない投資になります。

個別投資の経験がある方からすると、つまらないと感じてしまうかもしれません。

インデックスファンドのイメージ
日経平均を構成する銘柄に投資する金融商品のイメージ

インデックスファンドのデメリット

インデックスファンドのデメリット
  • 短期投資に不向き
  • 信用取引はできない

短期投資に不向き

証券会社から直接購入することや、取引回数の制限など、インデックスファンドは長期投資を目的にしているため、短期の利益は目指しにくいとされています。

信用取引はできない

現物の売買しか取引方法がないため、購入時の基準価格より上値で売却しないと利益が発生しません。

ETFのデメリット

ETFのデメリット
  • 種類が多すぎる
  • 上場廃止のリスク

種類が多すぎる

ETFはその種類が多種多様で、玉石混交のような状態になっています。

石油連動・仮想通貨連動・ブル・ベアなどの派生商品もたくさんあり、選定が難しかったりします。

上場廃止のリスク

種類が豊富なETFですが、人気のないETFもあったりします。

ETFは上場銘柄として扱われるため、上場条件を満たさなくなると廃止になります。

整理銘柄になれば約1ヶ月で取引ができなくなります。

このようなリスクを回避するためには、出来高数の多いETFを選ぶようにしましょう。

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インデックスファンドとETFの分配金

分配金の有無については、そのETFまたはファンドにより異なります。

配当金を出さずに、再投資の原資に充てる信託商品も多くあります。

分配金があるもの

インカムゲインが得られやすいというメリットがあります。

定期的にお金が振り込まれるため、自由に使えます。自分で再投資することもできます。

ファンドから分配金を出すと「評価基準価額」が下がる

ただし、分配金の支払いは、基準価額の下げ要因になりますので、注意が必要です。

分配金がないもの

キャピタルゲインが得られやすいというメリットがあります。

再投資に使用するため、基準価額に対して上げ要因になります。

基準価額について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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まとめ

インデックスファンドとETFの違いとメリット・デメリットについて解説しました。

どちらが最適かについて答えはありませんが、私ならより簡単に取引できるETFをオススメします。

どちらも投資資金が少なくすみますから、どうしても悩むなら「両方半分ずつ買う」というのも選択肢にして良いかもしれません。