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株式市場の感情を読み解く『強欲指数』の理解と活用法

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株式市場の感情を読み解く『強欲指数』の理解と活用法投資
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株式市場は数字だけでなく、感情にも大きく影響されます。投資家の恐怖や欲望は市場の動きを左右することがあります。

この記事では、市場の感情を測るための重要なツールである『強欲指数』(Fear & Greed Index)について解説します。

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強欲指数とは?

強欲指数の表示画面

強欲指数(英語名:Fear & Greed Index)は、CNN Businessという投資情報サイトが複数の観点から米国株式の『買われすぎ』『中立』『売られすぎ』を図るセンチメントツールです。

強欲指数はこちらのリンクから確認できますのでブックマーク推奨です。

強欲指数は市場の感情を表すバロメーターであり、0(極度の恐怖)から100(極度の欲望)のスケールで、投資家の感情を数値化します。

以下は、強欲指数が測っているパラメータとその概要です。複数の要素から1つのグラフに変換しています。(こちらは専門的な内容ですので、興味があればご確認下さい)

パラメータ概要
株価の幅NYSEの52週間の高値と低値を持つ株式の数を比較。高値が多いほど強気の兆し。
プットとコールオプション5日間の平均プット/コール比率を分析。プットがコールを上回る比率の上昇は、投資家の不安増大を示す。
市場のボラティリティCBOEボラティリティ指数(VIX)とその50日移動平均を見る。VIXが高いほど、市場の変動性が高く、弱気市場を示唆。
安全資産への需要株式と財務省債の20日間のリターン差を比較。債券のリターンが株より高い場合、安全資産への需要増大を意味する。
ジャンク債券への需要ジャンク債券と投資適格債券の利回りの差を監視。差が小さいほど高リスクへの投資意欲(欲望)が高いことを示す。
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強欲指数の読み方

強欲指数のイメージ
©investfrom30.com

この指数は、市場が恐怖を感じている時は低く、欲望が強い時は高くなります。

たとえば、指数が非常に低い場合(例えば20以下)、市場は極度の恐怖を感じていると解釈でき、株価が下落する可能性があります。

逆に指数が高い(例えば80以上)場合、市場は極度の欲望に駆られていると考えられ、株価が上昇する可能性があります。

強欲指数は逆張りに使えることがある

投資戦略において、この指数は市場の過熱や冷え込みを感知するのに役立ちます。

指数が極度の欲望を示している時は、市場が過熱している可能性があるため、投資家は売却を検討するかもしれません。

逆に、指数が極度の恐怖を示している時は、株価が低くなりすぎている可能性があり、買い時と考えられる場合があります。

例えば、極端に数値が低い場合は『売られすぎ』のサインでもあり、強欲指数が25以下では「そろそろ米国株が反転するかも」と考えることもできます。

反対に、極端に数値が高い場合は『買われすぎ』のサインでもあり、強欲指数が75以上では「そろそろ米国株が反落するかも」と考えることもできます。

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インデックスの限界と注意点

強欲指数はあくまでも一つのツールに過ぎず、他の分析手法と組み合わせて使用することが重要です。

また、市場は予測不可能な要素によって動くことが多いため、この指数だけに頼るのは危険です。

あくまでも、米国株のセンチメントを一時的に測るために利用しましょう。

実践的なアプローチ

実際に強欲指数を使う場合、最新の市場データを利用します。また過去のデータを確認して、米国株との連動性がどの程度あったか分析することが重要です。

強欲指数はOverview(概要)とTimeline(タイムライン)を選択できます。

強欲指数のタイムラインを選択する方法

タイムラインでは過去の強欲指数のトレンド変化をグラフ形式で見ることができます。期間は1年前まで遡ることができます。

例えば、2023年12月29日の強欲指数は「76」ですが、7月24日は「83」です。

強欲指数のタイムラインの画面

「83」という数値はこの1年では最大であり、『買われすぎ』のセンチメントであるものの「76」からまだ上がれる可能性はあります。

7月24日のS&P500の株価チャートを確認すると、それまで勢いよく上昇を続けてきた米国株が強欲指数「83」を付けた数日後に下落に転じていることが分かります。

↓旗が2023年7月24日です。

2023年7月23日にマークしたS&P500のチャート

ご覧のように、強欲指数はリアルタイムで株価に反応を与えるものではありません。

しかし、極端な数値の強欲指数は長くは続かないことを知っておくと、上昇相場の最後に「買い遅れた!今から投資しよう」と間違った行動はしないはずです。

このように過去と現在の強欲の度合いを比較することで、投資判断をしやすくできます。

とはいえ、何度も言いますが強欲指数はマジックナンバーではありません。

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強欲指数に関するよくある質問

Q
この指数の信頼性はどれくらいですか?
A

強欲指数は市場の感情を反映する一つの方法であり、市場の全体像を提供するものではありません。そのため、他の市場分析や経済指標と組み合わせて利用することが推奨されます。

継続的にパフォーマンスを出せる投資家・トレーダーになるためには投資の知識をしっかり身につける必要があります。

関連記事:初心者向け投資の始め方【ロードマップで順番解説】

Q
強欲指数と組み合わせるべきセンチメント指標はありますか?
A

トレンド方向を示すMACD、短期的なセンチメントを示すRSI、S&P500の30日後の方向性を示すVIX(恐怖指数)、デリバティブ市場のオプション割合などを組み合わせるとハイレベルな投資判断ができるかもしれません。