【保存版】為替ヘッジありETF一覧を紹介

この記事では、役立つ『為替ヘッジあり』のETFを紹介し、主だった活用タイミングについて解説します。

為替ヘッジありETFとは？

為替ヘッジありETFは、外国為替の変動リスクを軽減するために設計されたETFです。

一般的な外貨建てETFは『原資産の変動率』と『為替の変動率』によってパフォーマンスが変化しますが、為替ヘッジありを保有すると原資産の変動率のみでパフォーマンスが決定されます。

為替ヘッジありETFの活用タイミング

一般的に外貨建てのETFに投資すると、為替の影響を避けることはできません。

投資した外貨建ETFの金額が上昇し、同時に円安に進めば大きなパフォーマンスが期待できます。一方で、金額が下落する中で、同時に円高となれば大きな損失を被る可能性も増大します。

上記では、ETF価格と為替の両方がプラス・マイナス同様の方向に作用するため、経験がそれなりにあるトレーダーであれば『買い』と『売り』のポジションを上手く使い分けで利益を重ねることもできます。

しかし、経験豊富なトレーダーをも困らせるケースは以下のとおりです。

• 外貨建てETFの価格は上昇しているが、円高に進んでいる
• 外貨建てETFの価格は下落しているが、円安に進んでいる

多少の為替変動であれば、パフォーマンスに与える影響は少ないので気にする必要はありません。とはいえ、最近の為替は変動率が非常に大きく、かつトレンドも長いため、上記のような相殺し合う状況では外貨建てETFの投資はレベルが一気に上がります。

以下のように、せっかく原資産の価格が上昇しても、為替の変動が大きいとマイナスパフォーマンスになることは環境によって大いにあり得ます。

SPX:410 USDJPY150を基準にした円パフォーマンス

S&P500が上昇しても円高の場合は利幅が取りにくい状況を可視化

円プレーヤーだとここから難しいトレードになりそうです。#投資 #米国株 #ドル円 pic.twitter.com/XKXvGgLoEh

— ほろほろ（投資歴14年） (@investfrom30) October 30, 2023

このような場合には、為替の変動率を取り除いてトレードした方がパフォーマンスが向上しやすいタイミングと考えられます。

為替ヘッジありETFのデメリット

為替ヘッジありETFを保有すると、以下のようなデメリットがあることを知っておくべきです。

流動性に注意が必要

国内で取引されている為替ヘッジありETFは、出来高が少なく流動性があまり無いものも存在します。

一度に大きな取引が困難なケースも考えられますので、注意が必要です。

流動性の問題が気になる場合には、CFDで円建ての商品を取引する方法も検討すると良いでしょう。

関連記事：CFDとは？差金決済取引を理解して投資の幅を広げよう！

為替ヘッジにはコストが発生する

為替ヘッジには、該当する2つの通貨の金利差に基づいたコストが発生します。

金利はその通貨を発行する中央銀行などが決定する『政策金利』であり、金利差が大きいほど、ヘッジコストは増加します。

ヘッジコスト = （ヘッジ期間 × （基準通貨金利 – ヘッジ通貨金利）） / 365

為替の良い影響を喪失する

為替ヘッジありETFの活用タイミングは、為替の変動によってETFの取引価格の差益が減少するような時です。

それ以外では、反対に為替の変動によって得られたはずの追加パフォーマンス分は得られないことになります。

以下は為替変動で、しばしば起こる取引のケースです。

外貨建てETFの取引価格では損失が発生しているが、為替を考慮すると円換算では利益が発生した。

役立つ為替ヘッジありETFの一覧

全ての外貨建てETFを為替ヘッジありで取引できる訳ではありません。

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