このサイトでは社畜サラリーマンの資産形成にリート証券やインデックス型投資をお勧めしていますが、利回り(リターン)を平均より高めになるようなポートフォリオの組み方を目指してもいます。
そうすると、トヨタや任天堂など、一般上場株式への投資を視野に入れる必要が出てくる訳です。
しかし、一般上場株式への投資では、その会社の業績に株価が大きく揺さぶられます。
投資初心者の方にとっては日々の株価の乱高下に心が落ち着かないという状況が発生しやすいとも言えます。
本サイトでは管理者が実際に「投資をしている銘柄」や「これから投資をする予定の銘柄」のメリットとデメリットを解説しているのですが、絶対に投資をしない条件が3つあります。
そちらについてサクッと解説をしていきます。
投資してはいけない会社の3つの特徴
営業キャッシュフローがマイナス続き
投資の知識がない人にお勧めできる「地雷企業」の見つけたかに「営業CFがマイナス続き」であるかどうかというものがあります。
「営業キャッシュフローがマイナス続き」とは簡単にいえば「営業すればするほどお金が出ていく」状態が継続していることを意味しています。
この状態が続くと、その企業が保有する現金がどんどん外に出ていくことになりますので、資金調達のための銀行からの借入や増資などのやり繰りが増えてきます。
マイナス期間がどれくらいであれば黄色信号が灯るかは一概に言えませんが、本業で2年も3年も現金を外に垂れ流している状態であれば、事業の需要やビジネスモデルに問題がある可能性が高いでしょう。
営業CFを確認する方法
SBI証券であれば下記の方法で過去5年分を簡単に確認できます。
過熱感のある事業
いっときの流行で事業を拡大させている企業への投資も避けるべきです。
つまり、継続性のない事業をしているなら地雷企業の可能性があります。
消費者の需要が継続して安定的にある事業を展開している企業への投資がゴールデンスタンダードです。
ペッパーフードサービス/いきなりステーキ(3053)の例
同社はあの有名な「いきなりステーキ」を展開している飲食企業です。
キャッチャーな店名や手軽にステーキを食べられるということで、昨年多くのメディアで取り上げられていました。
同社は流行に乗って、新規店を全国にオープンしていく戦略をとっていたようです。
しかし、既存店の近くに新規店を乱立させる方法であったため、客の奪い合い(カニバリゼーション)を発生させる事態となりました。
さらに流行の陰りによって、規模縮小へと追いやられてしまいました。
「流行に乗った継続性のない事業展開」と「過熱感を伴うビジネスモデル」という2つの悪因を示しています。
メディアが盛んに取り上げる新ビジネスについては「将来性」をしっかり確認しましょう。
過去に粉飾決算や会計上の問題を複数発生させている
粉飾決算を行ったことのある企業への投資も避けた方が良いです。
時々、粉飾決算について問題になる企業がニュースで取り上げられますが、「会計上のミス」を言い訳にする企業が多くあります。
すべてとは言い切れませんが、株価維持を目的とした粉飾の意図が少しでもあれば組織的と言わざるを得ません。
投資家としてはそういった企業とは付き合わないことです。
こういった地雷企業の見つけ方は非常に簡単です。
Googleで[企業名・粉飾]と調べればすぐにフィルターにかけることができます。
(おまけ)上場してすぐの企業/IPO企業
昨今はIPO投資という言葉ができるほど新規上場株式への投資が人気になっています。
「IPOだから儲かる」というキーワードに乗せられて投機をするようなことはお勧めしません。
上場して間もない企業というのは、基本的に信用が少ないと考えて投資をするべきです。
東証一部上場を目指してビジネスを行っている経営者が多くいる訳ですが、粉飾決算によって好業績を演出し、その目的を果たす倫理観の無い企業というのは残念ながら存在するのです。
粉飾決算&IPO上場ゴールを決めたディーエルイー(3686)
同社は「秘密結社鷹の爪」などのキャラクタービジネスを手掛ける企業です。
マザーズから東証一部上場を目指すために、架空の案件を創出し売上げ計上などの粉飾決算を行った企業でもあります。
2014年マザーズ上場、そして2016年の東証一部上場を果たしている同社ですが、この粉飾決算は2014年頃から行われていたのです。
IPOのあった2016年頃に株価のピークを迎え、その後は粉飾決算で一気に安値になっている様子がわかります。
まさに上場ゴール、まさにゴミ株式となってしまった訳です。
このような地雷企業を回避するにはIPO投資など目先の値上がり益ではなく、長期的な配当収入を目指した投資戦略を取り入れることをお勧めします。