SPYD(SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF)を積み立てるデメリット

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SPYD(SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF)を積み立てるデメリット【米国株・株式投資】 投資
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米国の高配当ETFであるSPYDに投資するデメリットを知りたい方向けです。

この記事では、長期投資家に人気のあるSPYDに投資するデメリットや注意点を解説していきます。

SPYDの株価や構成比率などの基本情報はこちらをご覧下さい。

結論:SPYDは高配当が魅力だけど景気に敏感なETF。下落相場には滅法弱い。ポテンシャルは高めです。

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SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)を積み立てるデメリット

SPYDのデメリットについては多くの議論があります。

SPYDは2015年に上場した若いETFです。そのため、明確なデメリットについては断片的な情報しかありません。そのため、本記事では当サイトが考えるデメリットについて解説をします。

SPYDのデメリット
  • 高配当は時に諸刃の剣になる
  • 均等平均加重を採用している
  • 下落幅が大きめ
  • 景気敏感ETFかも

高配当は時に諸刃の剣になる

SPYDのポートフォリオはS&P500の配当利回りが高い順番に、上位80社で構成されています。

高配当という力強いETF名が付いていますが、中身は少々フワフワした感じです。
高配当を求めるあまり、諸刃の剣となってしまうデメリットがあります。

S&P500といっても玉石混交

基本情報の記事に構成銘柄を載せてありますので、良かったら確認してみて下さい。

S&P500は米国の大企業が集まった指標ですので、安心感はあります。ただし、クズ株というのがある程度入り込みます。皆さんも日経平均に採用されているけど、ダメダメな企業をご存知ですよね?

配当金だけは高いけど、財務は全然イケてない企業です。
とにかく利回りを追求するような銘柄構成になっています。結果的に良い会社も悪い会社もポートフォリオに加わってしまうんです。

どうして高利回りなのか?

高配当利回りの会社は時価総額が少ない企業が多いことにお気づきでしょうか。

そういった企業は資金集めの為に、高い配当金を利用することがあります。
全てとは言いませんが、利回りが高い企業への投資は同時にリスクも取ることになります。

均等平均加重を採用している

ETFの時価総額加重平均と均等加重平均の違いを解説します【株式投資】

SPYDは銘柄構成の方法に均等平均加重を利用しています。

これはメリットでもありますが、デメリットも含みます。

先ほどのお話しのとおり、SPYDは利回り主義です。この考えの下では、時価総額が大きい会社も小さい会社も平等に扱われます。

つまり、利回りだけ高いボロ株が、これまで安定的に株主還元をしてきた優良株と全く同じ待遇で扱われるということです。

※ただし、これにはメリットもあります。

下落幅が大きめ

高配当銘柄を中心としたポートフォリオ構成や均等平均加重によって、SPYDは下降相場の時に下落幅が大きなる可能性があります。

コロナショックの下落幅をS&P500と比較

2020年2月19日から3月18日で比較

コロナショックによる歴史的な急落によって、SPYDは30日間で-40.46%の下落となりました。

SPYDに一点集中していた投資家はかなりダメージを受けているはずです。

一方で、SPYDの親元になるS&P500は-28.57%の下落に留まっています。

つまり、S&P500の銘柄中でも、特に下落しやすい銘柄がSPYDに集まっていることを意味します。

下落幅が大きいのはセクター比率の問題かも

断言はできませんが、高配当銘柄が金融セクターに多いことが原因だと考えられます。

SPYD投資セクターの割合
2020年3月13日のセクター比率

セクター割合を示したこちらの画像では、金融(銀行)セクターが3番目に大きいことが分かります。

今回のコロナショックでは、特に一般消費財、不動産、金融セクターの下落率が大きくなっています。
この3つのセクターはSPYD全体の50%を占めるため、影響力が大きいです。

生活費需品セクターが最も下落率が低かったのですが、SPYDに占める割合は10%以下です。

こういったセクター編成が下落幅を大きくする理由であると考えられます。

景気敏感ETFかも

S&P500との下落率の比較やセクター割合から、SPYDは景気に敏感であることが分かります。

金融セクターは景気に敏感な代表格です。一般消費財は設備投資が含まれますから、景気の動向に左右されます。不動産セクターはそれ自体が景気指標になります。

若いETFなのでデータが少ない

SPYDは不景気を経験したことがありません。
今のところ景気に敏感であるか断定することはできません。もしかすると、これが最大のデメリットである可能性があります。

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SPYDに投資しても大丈夫なの?

以上が、SPYDに投資するデメリットです。

ここまで見ると、SPYDに投資しても大丈夫か不安に感じるかもしれません。私見も含みますが、SPYDは長期投資であれば比較的安全なETFだと思われます。

しかし、トータルリターンがどうなるかは予測不可能です。はっきり言って運次第です。

デメリットをETFで和らげている

高利回りを得るには、同時にリスクも抱える必要があります。
SPYDはそれぞれの高配当銘柄のリスクをETFというパッケージにして、緩和している側面があります。

完全に安全かといえばクエッションです。投資ブログ界隈ではSPYDに全力投資している方が結構います。
しかし、結構リスクを取っているとも言えますので、他のETFを混ぜながら分散効果を得るようにしたいですね。

SPYDのメリット