高配当銘柄であるVYMに投資するメリットを知りたい方向けです。
この記事では、VYMのメリットだけに注目をして解説していきます。
こちらのETFの基本的な投資情報を知りたい方は、こちらをご覧下さい。
VYMに投資するメリットを解説します。【バンガード高配当海外ETF】
結論:VYMは定期的な配当と十分なキャッシュフロー重視する投資家の味方になる。
その理由がこちら
優れた配当パフォーマンス
VYMは配当のみのリターンで考えると、優れたパフォーマンスを持っています。
VYMが上場した2010年からの配当利回り(年率)は3.04%あります。
2010年〜2011年と言えば、リーマン・ショックのあった時期です。米国市場に情報しているVYMも影響を大きく受けることになりました。しかし、その頃の配当利回りは、VYMの上場来配当利回りの平均を上回っているのです。
S&P500の配当リターンと比較すると、常にVYMが上位にいることが分かります。
S&P500と比較すると一目瞭然
シンプルに考えると、VYMを保有していれば市場平均に勝てる可能性が十分にあります。
これはとても凄いことで、90%くらいの投資家は全体の市場平均にすら到達しないと言われています。
アメリカという恵まれたマーケット
VYMは予想配当利回りが市場平均以上の銘柄でポートフォリオが構成されています。
米国の企業には何十年も増配を続けている企業が多く存在します。そういった企業が市場平均より、高い利回りを提示していることも珍しくありません。
このような、恵まれた環境で構成される高配当ポートフォリオには一定の安心感があります。
値上がり益を狙えるかも
株価を見てください。リーマンショックがあった、2011年以前から株価は右肩上がりです。
VYMのポートフォリオはS&P500採用銘柄で多く構成されています。そのため、アメリカ経済が順調に成長すれば、自ずとVYMの株価も上昇することになります。
ただし、その逆も然りで、不景気になるとVYMの株価もつられて下がっていきます。
経費率が低い
VYMの経費率は年率0.06%です。これはかなり良心的です。
VYMのリバランスが、年間1回に制限されていることが理由と考えられます。
取引の回数を減らすことで、経費率を抑えているのでしょう。
VYMは市場平均以上の銘柄でポートフォリオを構成しますので、管理は複雑なはずです。これだけ安く抑えられている点には驚きです。
こういった点でバンガードは長期投資家に優しいと感じます。
リートが除外されている
どうやらアメリカでは、リートから得られる配当金に対して米国内国歳入庁が定める、税制優遇措置を受けられないそうです。
他の高配当ETFは、不動産セクターがポートフォリオの割合をがっつり占めていることがあります。(SPYDだと上位3番目くらい)
それによって、配当リターンを最大限化しているとも言えます。
セクター割合についても、そこそこ満遍なく分散されています。
セクター | VYM | ベンチマーク | 差 |
金融 | 18.3% | 18.3% | 0.0% |
消費財 | 14.4% | 14.4% | 0.0% |
ヘルスケア | 14.1% | 14.1% | 0.0% |
テクノロジー | 10.6% | 10.5% | 0.1% |
公益 | 9.5% | 9.6% | -0.1% |
消費サービス | 9.2% | 9.1% | 0.1% |
資本財 | 8.3% | 8.3% | 0.0% |
石油・ガス | 7.1% | 7.2% | -0.1% |
電気通信 | 5.2% | 5.2% | 0.0% |
素材 | 3.3% | 3.3% | 0.0% |
まとめ
以上がVYMに投資するメリットです。
他にもメリットはありますが、当サイトではこの4つが最大の特徴だと考えています。
投資家が個別銘柄に投資して、高利回りのポートフォリオを組むのは非常に大変です。銘柄の分散や、時間の分散をさせることもハードルが高いと考えられます。
一方で、VYMを定期的に購入すれば、銘柄と時間の分散がいとも簡単にできます。ポートフォリオの組み替えもバンガード社が勝手にやってくれますので、全てにおいてお手軽です。
そもそも、高利回りの銘柄を一つずつ探して、銘柄分析や決済内容をチェックするのは相当面倒です。
企業調査をする時間がないけれど、不労所得である配当はしっかり手に入れたい投資と相性が抜群と言えます。