投資のコツを知りたい人
「投資をする時に必要なコツってありますか?チャートの見方やテクニカル分析など勉強しているけど全然パフォーマンスが改善しません…。なにかもっと大切なコツがあるような気がしています…」
このような悩みを解消していきます。
本記事の内容
- 投資のコツを理解するべき理由
- パフォーマンスの種類
- 投資の目的を持っておく
- 投資に充てる資金を考える
- 投資の種類とリスクを理解する
- 割引価格で投資をする
- 手数料にメスを入れる
- お得な制度を利用する
投資のコツを理解するべき理由
そもそも投資にコツなんてあるの?
他の人の考えたコツを真似して損しました…
こんな声が聞こえてきそうですので、今回の記事の内容を簡単に説明しておきます。
投資にコツがあるのは本当です。
そのコツを知っている人は有利に投資することができ、コツを知らない人は損をすることが多いです。
ただし、私は「チャートがゴールデンクロスした!」とか「トレンドラインからこの辺りで投資を!」というようなテクニカルな話をするつもりはありません。
もっと大切な投資のコツをご紹介していきます。
小手先のテクニックは存在しない
世の中にはテクニック論が多すぎます。
それは投資に関しても同じでして、小手先のテクニックで簡単に儲けようと考えている人が多いのかなと思います。
その証拠にグーグルのキーワードプランナーで[テクニカル分析]を調べると、毎月2,000人くらいの人が検索していることが分かります。
信憑性のあるテクニカル分析の方法があることは理解していますが、チャートに一定の法則を持たせて未来を占うことを説明したい訳ではありません。
小手先のテクニックだけで儲けがでるほど、投資は単純ではありません。
この記事では誰にでも一定の再現性があるコツを解説していきたいと思います。
パフォーマンスの種類
投資のコツを知る前に、投資におけるパフォーマンスについて理解を深めておきしょう。
パフォーマンスには2つの側面があります。
- 資金のパフォーマンス
- 心のパフォーマンス
このようなパフォーマンスを向上させることが『投資のコツ』に繋がってきます。
資金のパフォーマンス
投資によってどれくらい資金が増えるかというパフォーマンスです。
投資家が最も気にするパフォーマンスでして、「この株式に投資すれば、これくらい儲かるだろう」という指標にもなります。
つまり、投資家というのは金融商品のパフォーマンスを期待して投資しているということですね。
心のパフォーマンス
投資家本人のメンタルに関するパフォーマンスです。
投資のパフォーマンスでは『資金』ばかり注目されます。
投資をしている投資家は感情に影響を受ける人間であることを忘れてはいけません。
メンタルが維持できないほどの重圧がかかる投資をすれば、心のパフォーマンスは低下します。
心のパフォーマンスは高すぎるのも、低すぎるのも良い状態と言えません。
投資の世界では心のパフォーマンスを一定に保てる投資家ほどチャンスを掴みやすいです。
投資の目的を持っておく
投資を始める前から『投資のコツ』というものがあります。
それは、「どうして投資をするのか?」という理由や目標を持つことです。
わざわざ目的を考えるなんて面倒だなぁ
こんなふうに考える人もいるかもしれません。
しかし、目的がないのに投資するのはギャンブルのような「マネーゲーム」をしたいからですか?
できるだけ安全・確実に資産を増やしたいと考えるはず。
そうであるなら、まずはゴールラインを決めてしまいましょう。
ゴールのないマラソンは辛い
目標を決めずに投資を始めることは『ゴールのないマラソン』に参加するのと同じくらい辛いことです。
目標を決めてしまえば、あとは途中でギブアップしない程度に走って行くだけ。
いつまでにゴールが必要なのか分かっていれば、走るペースも調整が可能ですね。
何歳までにいくらという目標は分かりやすい
目標の決め方はシンプルでOKかと思います。
- 60歳までに2,000万円の老後資金をつくる
- 40歳までに1,000万円のマイホームの頭金をつくる
- 30歳までに年間配当を100万円を目指す
などなど、分かりやすい目標を具体的に考えると良いですね。
そこから逆算して、資金と心のパフォーマンスのバランスを考えるわけです。
投資に充てる資金を考える
投資をするには資金が必要ですが、まずは捻出する方法を考えましょう。
投資のリアルな話をしますと、お金を持っている人のほうが圧倒的に有利です。
より多くのチャンスに挑戦できることや、配当などインカムゲインを多く得られるからです。
虎の子である投資資金を作るシンプルな方法は『収入の最大化・支出の最小化』です。
残ったお金を利用することが投資のコツになります。
無くなっても良いお金で投資
資金を捻出したら『残す資金』と『投資する資金』と分けましょう。
投資額をできるだけ多くするほうがパフォーマンスは上がりやすいのですが、それで生活が困窮すると元も子もありません。
投資のコツは何においてもバランスを考えることが大切です。
心のパフォーマンスを保つためには、基本的に失敗してもダメージの少ないお金で投資をするべきです。
投資することに慣れてきたら、投資ウェイトを少しずつ上げていくような感覚が心地よいかと思います。
投資の種類とリスクを理解する
投資は大枠で考えると18種類ほどあります。
そして、それぞれの投資でリスクとリターンが異なります。
投資の初心者がいきなりハイリスク・ハイリターンの投資をすることは、当然ながら危険な行動でして避けるべきです。
冒頭でお話したように、投資の目標に合わせてリスクとリターンを考えると良いかと思います。
時間もお金も余裕がある人が、わざわざハイリスク・ハイリターンの投資をする必要はまったくありません。
自分からリスクに近寄らない
「どくらいのリターンが欲しい」
「そのためなら、このくらいのリスクは覚悟します!」
というイメージで投資商品を決めていきますが、『自分からリスクに近寄らない』ことも投資のコツです。
- 理解できない投資方法を利用する
- いきなりハイリスクな投資をする
- よく知らない企業へ投資する
- 資金を一点に集中投資する
このような初心者がやってしまいそうな軽率な行動にこそ大きなリスクが潜んでいるものです。
「大丈夫かな?」と思ったら、投資作業をする手を一旦止めることも大切です。
割引価格で投資をする
株価がどんどん上がっている!
すぐに投資しないと!
株価がどんどん下がっている!
すぐに売却しないと!
ほとんどの投資家がこんな感じで投資判断していますが、何かおかしくないですか?
投資は思考を逆にする魔術師
普段の買い物を思い出してほしいのですが、スーパーで卵を買う時に毎日値段が上がっていけば買い控えしますよね?反対に、タイムセールでいつもより安ければ喜んで買うはずです。
こうやって価格のバランスを考えるはずなのに、投資になると考え方が180度反転してしまう人が多いんです。
アベノミクスのような分かりやすい勝ち相場では、飛びつくことも重要です。
ただ、そんな相場に出会えるのは人生に1度か2度ほど…。
普段の投資では、一時的な価格上昇に飛びつかず、全体相場が下落して発生する押し目(ディスカウント)を狙って投資するのがコツになります。
私はいつもディスカウント待ち
私の投資スタイルはまさにこんな感じでして、虫が落ちてくるのを待っている水中の魚みたいなイメージです。
より具体的に言いますと、ETFなら3ヶ月の平均価格が直近の高値から10%下落していれば、投資を検討します。20%くらいまで下がると積極的に温存していた資金を投資する感じです。
個別銘柄の場合は、日経平均株価やニューヨークダウなどの総合指数も似たような動きになっているか、ディスカウント価格のバランスを見ながら投資しているだけです。
手数料にメスを入れる
ここから一気に投資のパフォーマンスを上げるコツを解説していきます。
投資をするには証券会社にさまざまな手数料を支払う必要があります。
各種手数料は投資パフォーマンスを下げる効果がありますので、似たようなサービスであれば手数料を安くしたほうがお得ということです。
パフォーマンスが下がる手数料の一覧
- 買付手数料
- 売却手数料
- 管理手数料
- 為替手数料
などなど、投資には余計なコストがたくさんかかります。
こういった手数料を下げる努力は『誰でもできる努力』でして、一番最初に注力するべきポイントかと本気で思います。
株式投資をされる人が多いかと思いますので、口座を持っておくべき証券会社や利用方法については、こちらの記事で理解を深めて頂ければ無駄に損をすることはなくなるはず。
≫ 株式投資におすすめ証券会社9選の手数料を比較【選び方も提案します】
お得な制度を利用する
さらに投資のパフォーマンスを上げる方法として、日本政府が用意している投資制度を積極的に利用すると良いでしょう。
こちらの2つの制度を上手に利用するのが、簡単にパフォーマンスを上げるコツです。
- NISA(少額投資非課税制度)
- iDeCo(確定拠出年金制度)
NISA(少額投資非課税制度)
NISA(ニーサ)は投資で発生した利益を非課税にできるお得な制度でして、利益が出た場合に取り分を約20%上乗せすることができます。
1人につき1口座と決まっていますが、家族にNISAで投資をしてもらうなどすると非課税が世帯合計で増えることになります。
NISAの種類や利用方法については「NISA(少額投資非課税制度)とは?【ニーサの基本を解説します】」の記事をどうぞ。
iDeCo(確定拠出年金制度)
iDeCo(イデコ)は個人で準備する年金制度でして、運用益を非課税にすることができます。
掛金をすべて所得控除することができるため、全体的な節税効果があり大変お得な制度です。
iDeCoの利益の仕組みは「確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは? 節税や利益の仕組みを解説!」の記事をどうぞ。
NISAやiDeCoを利用すると利益に対して発生する約20%の税金が免除されるため、手元に残る資金をより多くすることができます。
こういった投資制度を利用せずに、なんとなく投資を始めると他の人より約20%後ろのスタートラインを利用することになります。
人より多く走ってゴールしても、誰も褒めてくれません。
「どうしてちゃんとしたスタート地点に来なかったの?」と言われる始末です…
投資のコツを知らない損をすることが多いんです!
低空飛行が最大の投資のコツ
ここまで資金と心に直結する投資のパフォーマンスについて説明をしてきました。
1つでも納得して頂ければ嬉しいかぎりです。
いろいろ話をしましたが、実は『低空飛行を長く続けること』が投資の最大のコツだったりします。
低空飛行なら体力も精神もあまり消耗せずに飛び続けられそうではありませんか?
力はいらない
「のんびりと心地よい風を感じながら低空飛行を続けていく。そうしていると、たまに上昇気流に乗れたりします。あとは力を入れずに気流に任せて揚っていくだけ」
きっと、こんな感じの気持ちで投資に向き合うことが一番のコツ。
そんなことを思いつつ、この記事を終わります。