私は投資を始めて14年経ちました。最近では日本だけでなく、世界中の株式を投資対象にしています。
そして感じます…
「日本の大手証券会社では海外株式に十分に投資できない…!」
今回は、世界中の株式に投資するための方法をご紹介します。
世界的には有名なのですが、日本の個人投資家にはあまり馴染みがない『サクソバンク(Saxobank)証券』を利用すると、世界中の株式に投資することができるようになります。
SBI証券や楽天証券の口座を持っていて、外国株式にも投資しているけど?わざわざサクソバンク証券を利用する価値はあるの?
と思われるかもしれませんが、場合によってかなり価値があります。
今回ご紹介する方法は、今後、資産運用をとおして効率的にお金を増やしたい人が知っておくべき内容です。
十分な海外投資ができる環境を手に入れよう
じつは日本の大手証券会社で投資できる外国株式は、非常に限定されています。
もちろん、SBI証券などでも、外国株式の代表的な銘柄は不便なく利用可能です。
しかし、投資というのは、そのときのテーマが存在します。
話題のテーマに投資家が集まってくるわけです。
- 仮想通貨(ブロックチェーン技術)
- 電気自動車(EV)
- リモートワーク
投資テーマが目まぐるしく変化していることは、マーケットに参加している人なら感じるはずです。
このような投資テーマの変化は、国内だけに留まらず、世界中で同時並行して進んでいきます。
世界中で、そのテーマに関係する銘柄にお金が集中するわけですが、このときに日本にいることで、投資できなければ損ではないですか?
言い換えると、お金の集まるテーマが現れたときに、投資できる方法を確保しておくと、圧倒的に有利だということです。
この記事の内容
- サクソバンク証券を持つメリット:チャンスを圧倒的に広げる
- サクソバンク証券を利用するデメリット:コストを気にしよう
- サクソバンク証券の開設方法
サクソバンク証券を持つメリット:チャンスを圧倒的に広げる
最大のメリットはなんと言っても、投資チャンスを圧倒的に広げられることでしょう。
サクソバンクは世界中の約12,000の外国株式に投資することができます。
投資テーマの発信地となりやすいアメリカの株式で言えば、6,000銘柄以上に投資が可能です。
米国株6,000株が多いのか、ピンとこないかもしれませんので、日本で人気のあるSBI証券と比較してみました。
サクソバンク | SBI証券 | |
---|---|---|
米国株 | 6,000 | 3,500 |
海外ETF | 2,700 | 330 |
欧州株 | 4,000 | ADR(数は少ない) |
全体 | 12,000 | 5,500 |
このようにサクソバンクの取り扱い銘柄は業界で群を抜いています。
日本の証券会社ではリーチできない、海外ETFや欧州株を投資できるのは大きなチャンスに繋がります。
日本では投資できないテーマが急浮上
私がサクソバンクを開設した理由をお話しますと、『医療用マリファナ』のテーマに投資をするためです。
SBI証券からでも医療用マリファナ製造会社の個別銘柄に投資することは可能ですが、【MJ】ETFMG Alternative Harvestというアメリカとカナダの医療用マリファナ関連のETFにリーチできません。
2020年頃から世界中で、感染拡大により自宅待機をする人が増えました。
その影響もあって、カナダやアメリカの州によっては、レクレーション目的のマリファナの使用が合法化されるなど、動きが活発になってきています。
サクソバンクで口座を持っていないと、このような海外でテーマ化している投資案件に対応できず、機会ロスを生み出すことになる可能性もあります。
≫ ETFMG Alternative Harvest ETF(公式ページ)※英語サイト
選択肢が増える→チャンスが増える
また最近では、【QQQ】と言われるGAFAを含むテクノロジーセクターに投資できるETFが注目を集めています。
GAFA:Google Apple Facebook Amazonの頭文字をとったテクノロジーセクターをリードする4代企業
一方で、日本では投資できない【TQQQ】という3倍レバレッジETFを指を咥えて見ている日本人投資家もたくさんいるわけです。
QQQは2020年3月から9月の間に70%以上も価格が上昇しています。
3月($169)→ 9月($302)
TQQQに投資できていれば、非常に大きなリターンを得られていたわけです。
世界に目を向けると、日本国内で利用できる投資サービスは、非常に限られていると実感します。
世界中で資本が集中しているテーマに対して、サービスを利用できないということは投資家として大きな問題です。
いつでもチャンスを狙える状態にしておくために、サクソバンク証券の口座を持っておくと、投資家として有利になるわけです。
≫ サクソバンク証券(公式サイト)はこちら
サクソバンク証券を利用するデメリット:コストを気にしよう
投資のチャンスを確実に広げてくれるサクソバンクですが、利用する前に知っておくべきことがあります。
サクソバンクの注意点
- 低価格帯の手数料はやや割高
- 特定口座は開設できない
- NISA口座には対応していない
このあたりに注意しながらサクソバンクを利用したほうが良いです。
低価格帯の手数料はやや割高
サクソバンク証券で海外株式を購入する際の手数料はご覧のとおり
NASDAQ、NYSE American、ニューヨーク取引証券所に上場している株式をサクソバンクを通して投資した場合で考えます。
- 約定代金(取引額)約27万5千円までは約550円
- 約定代金(取引額)約82万5千円を超えると約1650円
1ドル110円という単純計算で日本円換算にしていますので、実際にはもう少しコストが上昇するはず。
サクソバンクの手数料を相対的に抑える方法は2つしかありません。
- 27万4,999円以下の最低コストラインのギリギリまで投資する
- 82万5,000円を超える場合は、とにかく1回の約定代金を増加させる
ただし、この基準は為替によって変動するから、事前に計算する方が良いでしょう。
手数料は本当に高いのか?←そこまで高くない
表面的に見比べると、サクソバンクの手数料は高いように見えます。
とくにSBI証券などでは、約2ドル以下の取引は手数料0円で利用可能です。
サクソバンク証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
最低手数料 | 5ドル | 0ドル | 0ドル |
取引手数料 | 0.2% | 0.495% | 0.495% |
上限手数料 | 15ドル | 22ドル | 22ドル |
このように低価格帯の取引では、サクソバンクの手数料は相対的に高くなります。
しかし、サクソバンクの最低手数料の分岐点である25万5千円(1ドル110円で計算)を基準に考えるとどうでしょうか?
サクソバンク | 550円 |
---|---|
SBI証券 | 1,262円 |
楽天証券 | 1,262円 |
このように分岐点付近の取引を比較するなら、サクソバンクがお得になります。
特定口座は開設できない
サクソバンク証券では『特定口座』の開設ができません!
こちらに関しては注意しておいた方が良いのですが、サクソバンク証券で取引をして利益が発生した場合は『確定申告』が必要です。
確定申告に必要な書類はサクソバンクのアカウントページから簡単に取得できますので、自分で確定申告できる人なら大きな問題ではありません。
配当を目的にしている長期投資家はとくに注意が必要!
日本の場合は配当に対しても課税がされますので、サクソバンクの配当金が振り込まれたまま放置しているのは良くありません。
NISA口座には対応していない
海外株式には魅力的な高配当銘柄やETFがたくさんありますので、NISA(少額投資非課税制度)を利用したいと考える投資家もいるはず。
サクソバンクの利用規約を見るかぎり、NISAには対応していないようです。
つまり、節税をしながら投資するには、向いていない証券会社と言えます。
デメリット以上にチャンスが広がっている
ここまで読むと「良さそうだけどデメリットもいろいろあるな…」と感じたかもしれません。
私もサクソバンクを利用することをためらった経験を持っていますので、気持ちは分かります。
そして、多くの投資家がサクソバンクのサービスはややこしい、不便だと感じてギブアップしていくはずです。
ただ、冒頭でもお伝えしたとおり、面倒なことをしてまでサクソバンク証券の口座を持っておく、大きなメリットがあることを忘れないでください。
大切なこと=投資機会を逃さないこと
はっきり言って、日本の代表的な証券会社が競っているのは『手数料』だけです。
それは投資家にとって素晴らしいことなのですが、投資先の拡充は優先度が低くなっていませんか?
そのときの投資テーマにリーチできない環境だと、投資家として大きな機会損失を出し続けていると言っても過言ではありません。
アメリカでは毎週のように新しい銘柄やETFが誕生している一方で、日本から新しく投資できる海外株式は非常にスローペースで追加されます。
「投資チャンスを見逃したくない!」と感じる人は、維持費も無料ですので、サクソバンク証券の口座を持っていても損はありません。
≫ サクソバンク証券(公式サイト)はこちら
サクソバンク証券の開設方法
サクソバンク証券の口座開設はとても簡単ですが、すこし心配に感じる人にどのような手順かさきにご紹介しておきます。
必要でしたら、以下のステップを見ながら開設作業をしてください。
サクソバンク証券に口座開設 〜事前申込〜
まずはサクソバンク証券の公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込みます。
▶ ステップ1:口座開設を申し込む
まずは、個人情報に関する内容に承諾します。
その後に【お客様情報】の名前を記入していきます。
そのあとに、[性別][生年月日][メールアドレス][電話番号]を入力してきます。
キャンペーンコードはお持ちの場合のみ入力しましょう。
▶ ステップ2:自宅住所と勤務先の入力
自宅の[郵便番号]などの住所を入力してます。勤務先のところは[職業]を選択します。
入力ができたら、[次へ]をクリックしてください。
▶ ステップ3:財務状況の入力
[年収]や[収入源]など分かる範囲で入力します。
▶ ステップ4:投資経験を入力
これまでの投資経験について、当てはまるものを選択していきます。
▶ ステップ5:取引口座・インサイダー・国籍の選択
取引口座の選択は、利用したい投資サービスが含まれているコースを選択します。
外国株オプションやMT4口座は利用する人だけが選択をします。
内部者情報のご登録は、申込者本人が上場会社の役員であったり、家族に含まれている場合などに申し出る必要があります。
国籍・米国居住者情報の確認は、現在の国籍を選択します。
▶ ステップ6:投資目的を選択
サクソバンク証券に口座開設をする投資目的を選択します。
このとき、「損失をこうむる危険は冒さず安全確実な運用を行いたい」を選択すると[次へ]のボタンが無効になります。
「損失をこうむる危険性があっても積極的な運用を行いたい」を選択すると[次へ]ボタンが有効になります。
▶ ステップ7:金融機関口座の入力
サクソバンクからの出金用の口座を登録します。
任意の銀行口座の[金融機関名]と[支店]を検索して指定しましょう。
[口座種別]と[口座名義]も入力します。
入力できたら[次へ]をクリックして進みます。
▶ ステップ8:口座開設申込み前の同意
口座開設を申込する前に規約などを確認する必要があります。
PDFをすべて開くまで、右下の[申し込む]ボタンは有効になりません。
すべて確認をしたら[申し込む]をクリックして進みます。
▶ ステップ9:本人確認書類の提出
次に、本人確認書類を提出します。
マイナンバーカードの顔写真の有無で提出パターンが異なります。
必要な書類を準備しておきましょう。
本人確認書類の撮影にはスマートフォンを利用するのが便利です。
本人確認書類を撮影したら画像ファイルをアップロードします。
[アップロードを行い、申込みを完了する]ボタンで次に進みます。
▶ サクソバンク証券の口座申込が完了!
これにてサクソバンク証券に口座開設の申込が完了しました。
申込内容に不備が無ければ、1週間程度でログインに必要な書類が郵送されてきます。
〜約7日後〜
サクソバンク証券に口座開設 〜本登録〜
ユーザーIDが記載された書類が自宅に届いたら、サクソバンク証券にログインしましょう。
本登録用のURLは書類に同封されているはずです。
▶ ステップ1:メールアドレスとIDを入力
口座の種類を[ライブ口座]で選択して、メールアドレスと自宅に届いたユーザーIDを入力します。
入力したら送信ボタンをクリックします。
↑自宅に届いたユーザーIDを入力する
▶ ステップ2:電話番号の認証
次に電話番号を入力して、認証コードを取得します。
入力したら[送信]ボタンをクリックします。
▶ ステップ3:認証コードの入力
しばらくしたら携帯のほうに認証コードを送られてきます。
SMS(ショートメール)が利用できないひとは[音声通話でコードを受け取る]のボタンをクリックしましょう。
認証コードを入力したら[次へ]をクリックします。
▶ ステップ4:パスワードの新規作成の受付
認証コードが認められると、最初に登録したメールアドレスにパスワード新規作成のURLが送られてきます。
届いたメールのURLをクリックします。
▶ ステップ5:パスワード設定の案内のメールを受信
▶ ステップ6:パスワードの設定
URLをクリックすると、このようなページに移動します。
任意のパスワードを入力したら、[送信]をクリックします。
▶ ステップ7:パスワードの設定完了
パスワードが新規登録されました!
[ログイン]ボタンを押してサクソバンクにアクセスしましょう。
▶ ステップ8:サクソバンク証券にログインする
ログインしようとすると、このような画面になります。
自宅に届いたユーザーIDと、先ほど設定したパスワードを入力して[ログイン]をクリックします。
▶ ステップ9:規約の確認
規約変更などのメッセージが表示されることがあります。
問題がなければ、[承認する]をクリックして進みます。
▶ ステップ10:言語のセットアップ
利用する言語を設定します。[Japanese-日本語]を選択します。
▶ ステップ11:プラットフォームのセットアップ
- 言語:Japanese-日本語
- チャートの表示時間設定:(GMT +09:00) Osaka, Sapp…
- フォーマット:Japanese(Japan)
このような設定して[次へ]をクリックします。
▶ ステップ12:表示する金融商品の設定
ホーム画面に表示させたい投資サービスにチェックマークを付けて、[次へ]をクリックします。
▶ ステップ13:セットアップ完了
こちらで初期設定が完了しました。
操作方法を見たい人は[ガイドツアーを始める]でガイダンスに従ってください。
ホーム画面に進む場合は、[完了]をクリックします。
↓
サクソバンク証券のホーム画面にアクセスできました。
サクソバンク証券の使い方
口座開設完了おめでとうございます!
もうすぐサクソバンク証券で、世界中の株式に投資できるようになりますよ!
ここから取引に必要な入金方法と投資方法をご紹介します。
サクソバンク証券に入金する方法
では、実際にサクソバンク証券の投資口座に入金をしてみます。
▶ ステップ1:クイック入金を行う
ホーム画面の上にあるメニューの中から、①[口座管理]を選びます。次にタブの中から②[入出金・振替]を選択。③[クイック入金]の[開く]ボタンをクリックします。
ほかにも入金方法がありますので、ご都合の良いものを選択してください。
今回は、もっとも便利なクイック入金のやりかたを解説します。
▶ ステップ2:クイック入金ログイン
クイック入金をするために、サクソバンク証券のユーザーIDとパスワードを入力します。
その後に[ログイン]をクリックして進みます。
▶ ステップ3:クイック入金先の口座指定
クイック入金の振込先は、投資サービスによってちがいます。
これから投資を行っていくものを選択します。
▶ ステップ4:振込元と入金額を指定する
どこから振込するか、①出金元になる銀行を選択します。
また、②入金額も指定します。
▶ ステップ5:クイック入金の内容を確認する
今回は住信SBIネット銀行から20万円を、サクソバンク証券の口座に入金してみます。
[次へ]をクリックすると、金融機関のサイトに移動します。
▶ ステップ6:クイック入金元の銀行の操作
金融機関のサイトに移動したら、住信SBIネット銀行の場合は、保有している口座の支店別に選択肢が変わります。該当するほうを選択します。
▶ ステップ7:振込内容を確認する
先ほど、指定した振込内容(支払依頼)を確認します。
[振込]ボタンをクリックします。
金融機関によってはパスワードなどの入力が必要になりますので、ガイダンスに合わせて操作しましょう。
▶ ステップ8:振込完了
振込が完了すると、このような画面が表示されました。(住信SBIネット銀行の場合)
▶ ステップ9:振込ができているか念のため確認する
金融機関(銀行)から振込が完了すると、サクソバンク証券のホーム画面にご覧のような、ポップアップ通知が表示されるはずです。
もしも、ポップアップ通知が表示されない場合は、画面上のメニューから[口座管理]を選択して、[口座状況]のタブを選んでください。
[全取引口座JPY]を選択すると、入金情報が分かるはずです。
サクソバンク証券で実際に投資をしてみる
最後に米国株への投資方法について解説をします。
入金まで済ませれば、とても簡単です。
株の買い方
▶ ステップ1:ウォッチリストに銘柄を登録
ホーム画面の左上では、銘柄検索を行います。
ホーム画面のメニューから①[取引]を選択して、②タブから[ウォッチリスト]を指定し、③検索窓で気になる銘柄を検索します。
今回は【MJ】EFTMG Aleternative Harvest ETFに投資をしてみます。
▶ ステップ2:チャートを表示させる
次にホーム画面の右上にチャートを表示させましょう。
同じように検索窓がありますので、そこで銘柄名やティッカー(コード)を入力して、クリックします。すると、各銘柄のチャートが表示できます。
↓
▶ ステップ3:投資する
投資するにはチャート画面の[取引]ボタンをクリックします。
すると、取引メニューがポップアップ表示されます。
- 注文タイプ:指値/成行/逆指値
- 売買:買い/売り
- 株数:任意
- 株価:任意
- 注文有効期限:任意
注文内容に問題がなければ、[発注]をクリックします。
サクソバンク証券の注文有効期限には「無期限」というものがあります。
わたしの場合はデフォルトで無期限になっていたので、少し注意したほうが良いかもしれません。
すると、市場動向に関する情報が表示される場合があります。
問題がなければ、[内容を読み理解しました]をクリックして進みます。
最後に、[発注]ボタンを押せば注文が出されます。
注文した条件に一致すれば、すぐに約定(取引成立)します。
注文をキャンセルする
注文をキャンセルしたい
約定さえしなければ、注文を取り消すこともできます。
ホーム画面の下部分は注文管理となっていますので、[×]ボタンを押すと注文を取消可能です。
株の売り方
株式を売却したい
株式を売却したい場合は、こちらもホーム画面の下に保有株が表示されていますので、[反対売買]のボタンを押すと決済できます。
以上が、サクソバンク証券について情報です。
≫ サクソバンク証券(公式サイト)はこちら