SBI証券の売買手数料に疑問がある人
「SBI証券で株を取引する時の手数料を知りたいです。スタンダードとアクティブってどっちが良いの?あと、できるだけ手数料を節約したいのでコツなんか教えて下さいな。」
こういった疑問にお答えします。
この記事の内容
- スタンダード/アクティブ|国内現物プランの選び方
- 株式投資は1日の取引回数が増えると手数料が複雑
- SBI証券で手数料を安くする方法
⚠️この記事は国内株式・現物取引に絞った内容です。
SBI証券の株式投資にかかる手数料まとめ
みなさん、こんにちは!ほろほろ(@investfrom30)です。
今回は若い世代から人気のあるSBI証券の『手数料まとめ』と『安く利用するコツ』を紹介していきます。
手数料を減らす大切さ
当サイトで定期的にお伝えしていることですが、【手数料を減らす努力=投資初心者がまずできる努力】だと割と本気で思っています。手数料を気にせず投資すると結構ハードモードになります。
SBI証券で基本的に問題ないですが、使い方を間違えると必要以上の手数料を払う羽目になります。
この記事を読んで、SBI証券の手数料の理解を深めて頂ければ幸いです。
スタンダード/アクティブ|国内現物 手数料プランの選び方
SBI証券の国内株式現物プランには『スタンダード』と『アクティブ』の2つの手数料体系があります。
料金は以下のような感じです。
スタンダードプラン
1回の約定金額によって手数料が変わります。最低55円からの手数料が発生する仕組みです。
アクティブプラン
1日の約定金額の合計によって手数料が変わります。50万円未満であれば取引の回数に関わらず手数料は無料です。
どちらを選べばお得になるかは、その人の投資スタイルによります。
シンプルな方法はアクティブ&約定合計50万円未満
スタンダードプランとアクティブプランの「どちらがコスパが高いか」または「手数料が安くなるか」について結論を出すのは、かなり難しいです。
ただし、あなたが手数料0円で投資をしたいならプラン選択はシンプルになります。
【手数料を払いたくない】
プラン:アクティブプラン
条件:1日の約定金額の合計を50万円未満にする。
この条件で投資をする限りは、手数料を計算する煩雑さからも開放されます。
これからSBI証券で口座を開設する方は、アクティブプラン がおすすめかと思います。
約定金額とは:1株100円の銘柄を単元100株で購入すると約定金額は10,000円になります。
約定金額合計とは:1株100円の銘柄を単元100株で購入して売却すると約定金額は20,000円になります。
※ただし、一概には言えません
スタンダードプランがお得になるという人もいます。ただ、このプランで常に最高のコストパフォーマンスを目指すには、結構ややこしいことになります。
一概には言えませんが、1回の約定金額が比較的に多い場合はお得になる傾向です。
株式投資は1日の取引回数が増えると手数料が複雑
SBI証券の手数料をシンプルにするなら【アクティブプラン】+【1日の約定金額合計50万円未満】が恐らく最強であります。
それ以外は手数料計算がややこしいです。
ただ、1日にたくさんの取引をしたいという人もいると思います。参考程度にしかなりませんが、約定金額を固定した場合、スタンダードプランとアクティブプランのどちらが有利になるか比較してみました。
比較してみましょう
【方法】
- 約定金額を①100,001円 ②150,000円 ③199,999円の3パターンに固定
- スタンダードとアクティブでそれぞれ20回売り買いを行う
約定金額はスタンダードプランの『10万円まで』と『20万円まで』の間の最下限・中間・最上限の金額を設定しています。
スタンダード=都度 アクティブ=定額
ご覧のとおり手数料の最適化はハードモード
青文字はアクティブプランで約定金額合計50万円未満の手数料が無料になる範囲です。
赤文字はそれぞれのプランと比較して手数料が安い方です。
今回、3つの約定金額で算出しましたが、規則性がほとんどないことが分かります。なので、手数料を最適化して最高のコストパフォーマンスを求めるのはムリゲーに近いです。
ただし、先ほど説明したとおり『1回の約定金額が大きくなるとスタンダードプランが有利』になりやすいようです。
逆に考えると、『1回の約定金額が少ない人はアクティブプランが有利』になりやすいと考えられます。こういった人は、少し努力をして『手数料無料化』を目指した方が、結果的にお得になると思います。
プラン変更はすぐできません
頭の回転が早い人は「取引ごとにプランを変更したら良いんじゃないの?」と思われるかもしれません。残念ながらプラン変更は「翌日」から適用されます。
なので例えば、普段はアクティブプランを使用していて、200万円の銘柄の取引をする場合は『前日』にプラン変更すれば手数料を安くできます。
変更お手続き | 月曜日 (~23:29) | 火曜日 (~23:29) | 水曜日 (~23:29) | 木曜日 (~23:29) | 金曜日 (~23:29) | 土曜日 | 日曜日 |
変更適用タイミング |
火曜日 (~00:00) | 水曜日 (~00:00) | 木曜日 (~00:00) | 金曜日 (~00:00) | 土曜日 (~00:00) | 火曜日 (~00:00) | 火曜日 (~00:00) |
SBI証券で株式投資の手数料を安くする
ここからはSBI証券のサービスを利用して手数料を安くするコツを紹介していきます。
NISA枠を利用する
NISA枠での現物株式の取引は手数料が完全に無料です。しかも、売買代金にかかわらず買付・売却ともに無料です。
NISA枠を有効活用する方法
現物株式で約定金額が50万円以上になる場合は、優先してNISA枠を利用するようにしましょう。
注意点
NISAは事前申し込みが必要です。また、『一人につき一つの口座』が原則です。更に、毎年100万円分の非課税枠しか与えられません。
そのため、どのタイミングでNISA枠を適用するかが大切です。ただし、50万円以上の約定取引をしないからと言って、NISA枠を使わないのは勿体無いです。購入から5年間は配当や売却益に関しても非課税になります。通常より20%ほど税金が安くなりますから、使い残しには注意が必要です。
家族分も利用しよう
NISA口座は『一人にひとつ』と決まっています。ただし、『一世帯にひとつ』ではありません。
なので、家族分も申し込みすることが可能です。
NISA枠は『大人 100万円・18歳未満 80万円』で付与されます。口座の作成は無料ですので、時間のある時に全員分を作っておいた方が良いと思います。
手数料無料のETFを利用する
SBI証券では手数料が無料のETFを提供しています。SBIさんも商売なのでホームページの目立つところには載せてないようです💦
» 無料ETFの一覧はこちら
このリストの中のETFは正直に言いますと「玉石混交で石が多め」という感じではあります。
ただ、中には資産運用に活用できるものも含まれています。
✅資産運用に活用しやすい無料ETF
- ダイワ上場投信-日経225【1320】
- NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】
- 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】
このあたりは、国内ETFとして優秀なので活用するべきかと思います。詳細については、こちらの記事でまとめています。よかったらご参考にして下さい。
» おすすめの国内ETF(上場投資信託)を紹介します【ポートフォリオの組み方も提案します】
まとめ
以上がSBI証券の手数料(国内現物)の概要でした。また、手数料を減らすポイントについても解説をしました。
手数料の金額だけを比較すると、実のところSBI証券は『最安値』ではありません。
「え!じゃあ私は損するの?早く他の証券会社教えて!」
と思われるかもですが、そういう訳でもありません。
この記事の途中で『投資の初心者が最初にできる努力は手数料を減らす努力』とお話をしました。
この努力をアシストしてくれるのがSBI証券だったりします。しっかりと戦略を立てて、取引内容を把握すれば『手数料完全無料』で取引することも可能です。
なので、使いようによってSBI証券が最もコストパフォーマンスが良いと思います。
今回の復習になりますが、こちらのイラストにあるような投資ができる人なら、手数料はイージーモードになりますよ。
それでは、この辺りで終わりにしておきます。
最後に関連記事を載せておきます。良かったら合わせてご利用頂ければと思います。
SBI証券で投資を始める人はこちらのリンクと記事をご参考にして下さい。
» SBI証券に口座開設する手順(途中で分からなくなった人向け)
SBI証券以外の手数料も見てみたい人はこちらの記事にまとめています。