旅行関連株の投資を解説する【航空・クルーズ・レジャー・ホテル株やETFを紹介】

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旅行関連株の投資を解説する【航空・クルーズ・レジャー・ホテル株やETFを紹介】 投資
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この記事では行楽シーズンにおいて強いパフォーマンスを期待できる、旅行・観光関連の個別株やETFを紹介します。

具体的には日本や米国(その他主要国)の航空株、クルーズ株、レジャー株などの観光株について深堀りしていきます。

旅行関連株の周期的なトレンドを理解することで、タイミングを見計らったテーマ投資ができるようになります。

個別株のハードルが高いと感じる投資家でも、トレンドさえ見極めれば、旅行関連ETFを上手く利用して利益を狙うことも可能になると思います。

旅行関連株の投資について理解を深めるために、この記事は以下の内容を盛り込むことにしました。

外国株に投資を検討されているなら、まずはこちらの証券会社がおすすめです。ほとんど全ての銘柄に投資ができるようになります。

この記事を書いている人

ほろほろ

この記事を書いているIF30の管理人ほろほろ(@investfrom30)は投資歴13年です。

米国株、コモディティ、債券、仮想通貨を中心に長期投資と短期投資を分ける戦略で投資市場に参加しています。現在は約3,700万円を運用しています。

旅行関連株は私が得意にしている投資テーマの一つです。2020年から始まったステイホームの影響で大幅に下落したタイミングで、航空株とクルーズ株に投資して約1年後に利益を上げることができました。

毎日のようにBloombergやWSJなどの投資の有力紙を平均10〜20記事を確認しており、重要なマーケット情報をツイッターポストプライムで投稿しています。おかげさまで合わせて約3,000人からフォローされています。

投資初心者から中級者向けの失敗しないための投資ロードマップを作成しました。こちらの記事と合わせて活用下さい。

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旅行関連株とは?どのようなテーマか理解する

旅行やレジャーが経済に与えるインパクトをご存知でしょうか?

WTTCという国際的な観光業の組織の調査によると、世界のGDPのおよそ10%は旅行やレジャーによるものだとされています。また世界の労働者の4人に1人は観光業から直接または間接的に影響を受けるそうです。

1980年から2000年に生まれたいわゆるアメリカのミレニアル世代の3人に1人は、休暇に50万円以上の出費をするというデータもあります。

とにかく、旅行やレジャーというのは世界的な一大産業です。

旅行に行くための『乗り物』の確保に始まり、目的地での『食事』『レジャー』も楽しみのひとつ。『予約サイト』を利用して『ホテル』『レンタカー』を確保する必要もあります。人々が旅行をすることで多くの企業が潤うことになります。

まさに旅行関連株は人の移動が商売のチャンスというわけです。そして旅行客が枚挙として押し寄せるベストタイミングが存在することでも知られています。

外国株の投資におすすめの証券会社

(参考記事)オールラウンドの投資をしたいなら!初心者から上級者まで段階ごとに利用するべき証券会社を紹介

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旅行関連株に投資するタイミング

旅行関連株に投資をするなら、人々が旅行に出かける時期を見計らうことが重要になります。

まずは世界の旅行シーズンについて理解を深めます。

前代未聞のリベンジ・トラベル

特に2021年は前年から続く世界的な『ホームステイ』から開放されつつある時期であり、多くの人々が「旅行したい!レジャーを楽しみたい!」と考えているはずです。

この傾向は世界的に見られるようで、2021年の中頃から『Revenge Travel』(リベンジ・トラベル)という造語が海外ニュースでよく取り上げられるようになりました。

サンクス・ギビングデー(アメリカ)

旅行関連の企業が最も繁盛期を迎えるのは、アメリカの国民的感謝祭である『サンクス・ギビングデー』のある毎年11月第4木曜日の前後から年末にかけてと言われています。

アメリカ人は長期間の家族旅行にでかける頻度が高いお国柄です。特に11月後半のサンクス・ギビングデー周辺では空港に人が殺到することは非常に有名です。アメリカ国内では最も人の流れが活発になり、旅行関連株の市況が良くなりやすい時期です。

サンクス・ギビングデーに旅行する人の数は、リーマンショックのあった2008年頃に落ち込みました。その後、経済の回復とともに旅行需要は年々増加していることが分かります。

春節(中国)

世界の観光需要を押し上げるイベントの一つが中国の『春節』です。

例年2月にある約7日間の連休に、2〜3億人が旅行に出かけ、このうちの600〜700万人が海外旅行を計画していると言われています。春節がある2月には毎年70万人近い中国人観光客が日本に訪れています。長期の旅行先としてはアメリカやオーストラリアが人気を博しています。

先行指標は『予約』

ほろほろ
ほろほろ

各社が観光需要をどれくらい取り込めているか確認するための大切なポイントを紹介しますね。

旅行関連株にとって最も重要なのは利用客数です。

この利用客数は四半期(クウォーター)ごとの決算発表や業績報告書から過去を遡って確認することができます。

カンファレンスコールの中には来期の予約状況が示される場合も多いです。(具体的な予約状況は開示されないのですが、前年と比べて良いか悪いか、経営陣の肌感覚的なレベルで話されることがあります)

旅行という性質上「そうだ!明日から旅に出よう!」とすぐに行動に移せる人は非常に限られています。つまり、飛行機やクルーズなどは事前に席を予約しておく人が多いはず。

海外旅行やクルーズ回遊などの観光なら、早くて3ヶ月前、平均的には半年〜1年前に計画を立て始めるのではないでしょうか。

そういった背景から、カンファレンスコールで話される予約状況は、非常に重要な手がかりになることが多いです。

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旅行関連株に投資するときに気をつけること

旅行関連株にとって厳しい時期も存在します。

旅行が制限される場合(かなり特殊だと思う)

反対に人々が旅行できない『不可抗力』が働く時期には、旅行関連株のパフォーマンスは弱体化しやすいと言えます。

2020年から2021年は世界的に『渡航制限』が実施されました。旅行をする手段を絶たれてしまっては人流が減るため、旅行関連の企業にとって安定的に売上を得る方法が一瞬で消え去ったのです。

石油価格がアウトパフォームする期間

石油価格の値上がりは飛行機やクルーズのランニングコストの上昇に繋がります。

OPEC(石油輸出国機構)の減産ニュースに対して、観光関連株はネガティブに働きやすいです。

環境問題のトピックが世論を動かすとき

地球温暖化対策の一環として観光業によって排出される二酸化炭素の量を減らすための対策がCOP(気候変動枠組条約締約国会議)などで主張されています。

世界的にESGに配慮した企業へ投資が人気になっていることは皆さんもご存知かと思います。旅行関連企業が脱二酸化炭素への取り組みを実施していて、世間からも評価されているか重要になる局面が迫っていると考えておくべきです。

ほろほろ
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ここから旅行関連株を細分化して、どういった企業があるか解説しますね。

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旅行関連株|航空株

旅行関連株の代表格とも言える航空株から紹介していきます。

旅行関連ということを考慮して『運行会社』のみリストに入れています。

世界を見渡してもアメリカの航空会社が圧倒していることが分かります。時価総額から考えるとアメリカン航空(AAL)ユナイテッド航空(UAL)が世界中に国際線を持っているため無難な選択になります。一方で、ハワイアン航空(HA)キャセイ航空(0293)などは特定の路線に強みがあります。

地域企業名ティッカー時価総額
アメリカSouthwest AirlinesLUV$29.05 B
アメリカDelta Air LinesDAL$27.80 B
アメリカUnited AirlinesUAL$16.62 B
アメリカAmerican AirlinesAAL$13.81 B
アメリカAlaska AirlinesALK$7.21 B
アメリカJetblue AirwaysJBLU$4.89 B
アメリカSkyWestSKYW$2.47 B
アメリカAtlas Air WorldwideAAWW$2.47 B
アメリカHawaiian AirlinesHA$1.18 B
アイルランドRyanairRYAAY$26.46 B
シンガポールSingapore AirlinesSINGF$11.75 B
日本ANA9202$11.55 B
日本JAL9201$9.73 B
インドInterGlobe AviationINDIGO.NS$26.46 B
中国Air China60111$17.64 B
中国China Southern AirlinesZNH$15.54 B
中国China Eastern AirlinesCEA$10.63 B
香港Cathay Pacific0293$6.05 B

個別の航空株に投資する場合には、どの路線に強いか調べておくことが重要です。

一般的に『長距離』と『ビジネス』の要素を合わせ持っている空路は稼ぎ頭とされています。短距離であっても、行き先によって観光シーズンの需要を大きく受けることは可能です。

空港会社への投資はハードルあり

旅行シーズンには、旅客の発着地点となる空港を運営する企業も賑わいます。

空港会社も投資対象になりますが、ヨーロッパやオセアニア圏の企業が多く、米国市場に上場していないためアプローチが難しいです。

地域企業名日本語名ティッカー時価総額株式市場
オーストラリアSydney Airportシドニー国際空港SYD$33.08 Bオーストラリア ASX
タイAirports of Thailandタイ空港公社AOT$28.95 Bタイ SET
スペインAenaアエナAENA$25.22 Bマドリード BME
中国Shanghai Airport上海国際空港600009$15.30 B上海 SSE
ニュージーランドAuckland Airportオークランド国際空港AIA$8.53 Bオーストラリア ASX
日本日本空港ビルディング
9706$4.90 B東京 TSE

日本、中国、アメリカ以外の銘柄に投資したい場合は、以下のような専門的な証券会社にアカウントを作成しておく必要があります。

外国株の投資におすすめの証券会社

(参考記事)オールラウンドの投資をしたいなら!初心者から上級者まで段階ごとに利用するべき証券会社を紹介

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旅行関連株|鉄道

新幹線や電車などの鉄道サービスが、旅行先でよく利用される移動手段になるはずです。

地域企業名日本語名ティッカー時価総額株式市場
日本JR東日本9020¥2.60 T東京 TSE
日本JR西日本9021¥1.10 T東京 TSE
日本JR東海9022¥3.30 T東京 TSE
日本JR九州9142¥373.0 B東京 TSE
日本東急9005¥955.0 B東京 TSE
日本阪急阪神ホールディングス9042¥866.0 B東京 TSE
アメリカUnion Pacific Railroadユニオン パシフィック鉄道UNPニューヨーク NYSE
カナダCanadian Pacific Railwayカナディアン パシフィック 鉄道PC$52.00 Bニューヨーク NYSE
アメリカCSX CorporationCSXトランスポーテーションCSX$79.00 BNASDAQ NDAQ

日本には多くの鉄道株が上場しています。ローカル線に特化した私鉄を含めると日本には約30社を投資対象にすることができます。

その中でもJR系は景気動向にあまり左右されないディフェンシブ銘柄としても海外投資家から人気が高いと言われています。

JR東日本・JR東海・JR西日本は新幹線の売上が増加しています。JR九州は新幹線はありませんが、クルーズトレインと呼ばれる寝台列車を活用した観光用列車が収益を押し上げる時期もありました。

海外に目を向けると、Union Pacific Railroad(UNP)が米国最大の鉄道会社として君臨しています。西部から中部にかけて約5万Kmの鉄道を展開しています。貨物輸送がメインですが旅客サービスも提供しています。

Canadian Pacific Railway(PC)はカナダとアメリカ中部の約2万Kmの鉄道網を有しているいます。CSX Corporation(CSX)は米国の東部23州のメジャーエリアに鉄道を展開しています。

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旅行関連株|クルーズ

読者の皆さんはクルーズにどのようなイメージをお持ちでしょうか?

『豪華客船で世界一周』は少し前のクルーズの姿かもしれません。これまでのクルーズはA国からB国までの豪華な移動手段という考え方が多かったようです。最近では、中距離の目的地を回遊することだけを目的にした『レジャークルーズ』が産業化しています。

世界的なクルーズ業界団体であるCLIAの声明では、以下のようにクルーズ産業の順調な成長を謳っています。

2019年には世界のクルーズ業界が3,000万人近くの乗客を迎え、世界中で180万人の雇用を創出し、世界経済に1,540億ドル以上も利益を貢献した。

下のグラフのとおり、クルーズ船によるレジャー需要は2009年以降に年々と増加しています。北米やヨーロッパの利用者が多いことも分かります。

世界的なパンデミックの影響で2021年の需要は大きく落ち込んでいますが、外出制限が緩和されれば客足は戻ると予想されます。2020年6月からはヨーロッパ、アジア、そして南太平洋地域でのクルーズが再開しています。

レジャー目的のクルーズ観光業では下記の3社に注目しています。

地域企業名日本名ティッカー時価総額株式市場
アメリカCarnival Cruiseカーニバル・クルーズCCL$25.00 Bニューヨーク NYSE
アメリカRoyal Caribbean Cruisesロイヤル・カリビアン・クルーズRCL$21.00 Bニューヨーク NYSE
アメリカNorwegian Cruise Lineノルウェージャン・クルーズラインNCLH$9.40 Bニューヨーク NYSE

ヨーロッパのクルーズ企業も上場しています。しかし、現在のところ同3社のみ把握しておけば十分だと思います。

先ほどご覧頂いた国別の利用者数で北米地域が圧倒していることや、カリブ海や地中海などの人気スポットの需要をしっかりセールスに変えられていることが主な理由です。

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旅行関連株|ホテル

旅行中の宿泊先となるホテルにも魅力的な企業が多く存在します。

その中でも、人々を引き寄せる『ブランド力』または『テーマ性』があるホテルを投資対象とすると良いと思います。

ホテルに関しては世界中にロケーションがあるため、主要ホテルをエリアで分けてみました。

地域企業名日本語名ティッカー時価総額株式市場
アメリカMarriott InternationalマリオットMAR$51.00 BNASDAQ NDAQ 
アメリカHilton WorldwideヒルトンHLT$40.00 Bニューヨーク NYSE
アメリカLas Vegas Sandsラスベガス・サンズLVS$30.00 Bニューヨーク NYSE
アメリカMGM ResortsMGMリゾーツMGM$21.10 Bニューヨーク NYSE
アメリカHost Hotels & Resortsホスト・ホテルズ&リゾーツHST$13.00 BNASDAQ NDAQ
アメリカHyatt HotelsハイアットH$9.00 Bニューヨーク NYSE
アメリカChoice Hotels InterContinentalチョイス・ホテルCHH$8.00 Bニューヨーク NYSE
地域企業名日本語名ティッカー時価総額株式市場
中国Huazhu Hotelsウアジュ・ホテルHTHT$51.00 BNASDAQ NDAQ
香港Galaxy Entertainmentギャラクシー・エンターテイメント0027$24.60 B香港 HK
イギリスInterContinental Hotelsインターコンチネンタル・ホテルIHG$12.50 Bニューヨーク NYSE
日本Pan Pacificパン・パシフィック7532$11.50 B東京 TSE

世界的に大規模展開しているホテルビジネスに投資するならマリオット(MAR)ヒルトン(HLT)ハイアット(H)などが有力です。

カジノやエンターテイメントとの組み合わせに特化したいならラスベガス・サンズ(LVS)MGMリゾーツ(MGM)が面白いかもしれません。

またホスト・ホテルズ&リゾーツ(HST)のように既存のホテルへの投資によって経営権を獲得していくスタイルの企業も存在します。

ホテルの運営会社がレジャー施設も展開しているパターンもあるため、次にレジャー関連の銘柄も見ていきましょう。

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旅行関連株|レジャー

旅行シーズンにはレジャー(娯楽)関連の株式も良いパフォーマンスを期待できます。

レジャー関連の株式銘柄はかなりの数が存在します。あまり広範になりすぎても、選択が難しくなると思いますので有名どころを紹介します。

地域企業名日本語名ティッカー特徴時価総額株式市場
アメリカThe Walt Disney Companyディズニー・リゾート(通称)DISミッキーマウスで有名なディズニーリゾートの運営会社
ニューヨーク NYSE
アメリカVail Resortsベイル・リゾートMTNスキーやゴルフなど山岳地のリゾートに特化した企業
ニューヨーク NYSE
アメリカCallaway Golf CampanyキャロウェイゴルフELY米国大手のゴルフ用品のメーカー
ニューヨーク NYSE
アメリカPENN National Gamingペン・ナショナル・ゲーミングPENNカジノや競馬などのギャンブルビジネスに特化
NASDAQ NDAQ
日本オリエンタルランド4661日本のディズニーリゾートの運営会社
東京 TSE
日本大江戸温泉リート投資法人3471娯楽型宿泊施設の運営会社
東京 TSE
日本星野リゾート・リート投資法人3287娯楽型宿泊施設の運営会社
東京 TSE

世界的に有名なのはディズニーランドなどのテーマパークとホテルを運営するThe Walt Disney(DIS)でしょう。世界中から観光客が集まってくるテーマパークとしては投資候補になりやすいです。

レジャースポーツの代表格としてゴルフも注目に値すると思います。その中では、ゴルフ用品の販売を手掛けるキャロウェイゴルフ(ELY)にしばしばスポットライトが当たります。

米国の大型連休とシーズンが被ることから、山地に宿泊施設を構えてスキー場を展開するベイル・リゾート Resorts(MTN)にとっても絶好の商戦時期となります。

日本国内には大江戸温泉(3471)星野リゾート(3287)のように宿泊施設レジャー施設を運営している企業がREIT(リート)の形態で上場していたりもします。

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旅行関連株|旅行関連サービス

旅行を計画するとき、予約サイトなどの旅行サービスを利用するはずです。

旅行シーズンには売上の増加が期待できる企業をリスト化しました。

地域企業名日本語名ティッカー特徴株式市場
アメリカAirbnbエアービーアンドビーABNBバケーションに利用する施設のレンタル取引のプラットフォームを提供NASDAQ NDAQ
アメリカBooking Holdingsブッキング・ホールディングスBKNGアメリカ最大の旅行予約サイトNASDAQ NDAQ
アメリカExpedia Groupエクスペディア・グループEXPE旅行予約サイトで航空チケットの同時予約に強みを持つ
NASDAQ NDAQ
アメリカTrip.comトリップ・ドットコムTCOM旅行予約サイトで中国や香港の利用者が多い
インドMake my Tripメイク・マイ・トリップMMYTインド国内で最大の旅行予約サイトNASDAQ NDAQ
アメリカUber Technologiesウバー・テクノロジーズUBERライドシェア・配車・宅食サービス
アメリカLyftリフトLYFT配車サービス

ブッキング(BKNG)エクスペディア(EXPE)に代表されるような、ホテルとフライトチケットをユーザーの利用目的にマッチングさせる予約サイトが人気になっています。

これまでのパッケージ化されたツアーから、旅行者自身が現地の民家やログハウスなどを予約するAirbnb(ABNB)なども新しい体験ができるとして人気を博しています。

旅行予約サイトに関しては、どこの国の利用者が多いかを理解して投資を検討する必要がありそうです。

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旅行関連ETF

ここまで個別の旅行関連企業を紹介してきました。

読者の中には個別株の投資にリスクを感じる人がいるかもしれません。そんな場合に便利なのが『旅行関連ETF』の活用です。旅行というテーマ全体を包括的に投資することで、リスクを減らした分散投資が可能になります。

代表的な旅行関連ETFは3つ

  • JETS(U.S. Global JETs ETF)
  • AWAY(ETFMG Travel Tech ETF)
  • PEJ(Invesco Dynamic Leisure and Entertainment ETF)

JETS(U.S. Global JETs ETF)

JETSはアメリカを中心とした世界中の航空会社と飛行機の製造会社を集めたETFです。

ポートフォリオに占める上位10社のうち9社が米国企業です。日本のANAやJALもそれぞれ1%未満含まれています。基本的にアメリカの影響を受けると考えて投資するべきETFです。

JETSのポートフォリオに占める上位10社

企業名ティッカー割合
UNITED AIRLS HLDGS INCUAL10.40%
AMERICAN AIRLS GROUP INCAAL10.11%
DELTA AIR LINES INC DELDAL10.01%
SOUTHWEST AIRLS COLUV9.70%
AIR CANADAAC CN3.02%
SKYWEST INCSKYW2.98%
JETBLUE AWYS CORPJBLU2.95%
HAWAIIAN HOLDINGS INCHA2.93%
ALLEGIANT TRAVEL COALGT2.88%
ALASKA AIR GROUP INCALK2.79%

AWAY(ETFMG Travel Tech ETF)

AWAYは世界旅行やツアーに関する最先端サービスを提供する企業を集めたETFです。オンラインを介した旅行サービス企業を中心にポートフォリオが構成されています。旅行予約、旅費比較、旅行アドバイザー、そしてライドシェアなど広範な企業に一括投資ができます。

上記の旅行サービスの割合はご覧のとおりです。

  • 旅行予約:52%
  • 旅費比較:17%
  • 旅行アドバイザー:17%
  • ライドシェア:14%

AWAYのポートフォリオに占める上位10社

企業名ティッカー割合
AIRBNB INCABNB5.58%
MAKEMYTRIP LIMITED MAURITIUS SHSMMYT5.02%
EXPEDIA GROUP INCEXPE4.84%
UBER TECHNOLOGIES INCUBER4.70%
BOOKING HOLDINGS INCBKNG4.53%
AMADEUS IT GROUPAMS SM4.37%
CORPORATE TRAVELCTD AU4.21%
TRIP.COM GROUPTCOM4.15%
WEBJET LTDWEB AU4.13%
LYFT INCLYFT3.95%

PEJ(Invesco Dynamic Leisure and Entertainment ETF)

PEJは米国内のレジャー企業、エンタメ企業、外食企業の30社から構成されたETFです。

ETFの構成条件として、売上や企業価値といったバリエーション評価をしているようです。

その影響と思われますが、2021年11月時点ではクルーズ関連の企業が入っていません。今後に期待したいところです。

PEJのポートフォリオに占める上位10社

企業名ティッカー割合
Booking Holdings IncBKNG5.14
McDonald’s CorpMCD5.14
Starbucks CorpSBUX4.74
Sysco CorpSYY4.68
Yum! Brands IncYUM4.63
Chipotle Mexican Grill IncCMG4.56
Walt Disney Co/TheDIS4.27
ViacomCBS IncVIAC4.18
Live Nation Entertainment IncLYV3.55
Choice Hotels International IncCHH3.37

現在のところ、ご紹介した旅行ETFはサクソバンクでのみ取り扱いがあるようです。

投資チャンスを逃さないように準備万端でやりましょう。

外国株の投資におすすめの証券会社

(参考記事)オールラウンドの投資をしたいなら!初心者から上級者まで段階ごとに利用するべき証券会社を紹介

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旅行関連株に投資する(まとめ)

旅行シーズンに注目されやすい個別株やETFを紹介してきました。

旅行関連の個別株は売上と同様に、利用者数の増減に投資家が反応がしやすい特徴があります。しっかりとIR情報をウォッチしておくことが重要かと思います。

それに自信が無い場合は、旅行ETFを検討すると良いかもしれません。