【第16週】2022年4月18日〜4月22日 米国株ETFの騰落率
コメント
5月と6月のFOMCではフェデラルファンドレート(FFR)が0.5ポイントの幅で利上げされる予想です。また7月には0.75ポイントとこれまでにない利上げになる可能性が浮上しています。ハト派として知られるフランシスコ連銀のメアリーデイリー氏からも同様の発言が出ています。さらなる急激な利上げの憶測にFRBがマーケット・コントロールに後手に回っている印象を与えているため、このところ米国市場はギクシャク気味です。
日米間の政策金利差から円安が進んでいます。短期的に円が売られすぎた事から直近では調整があると予想しますが、7月までの米国の利上げを鑑みるとまだ円安ドル高は続く可能性があります。
資金調達に逆風を受けるグロース・ハイテク株は売られています。NASDAQ100指数は3週連続でマイナスパフォーマンスを記録しています。2008年以来の最悪の下げペースです。このセクターがまだバリエーション的に割高であるため、今後も売られる可能性は高いと思います。
今週はネットフリックスが決算発表を行いました。会員登録者数が約20万人減少するなどして大幅に売られています。コロナの恩恵が無くなってきている印象をマーケットに与えたはずです。
一方で、航空株は予約数が堅調であり、渡航制限の解除も進んでいることからウクライナ情勢を勘定しなければ、アフターコロナ株としてまた注目されています。
【第15週】2022年4月11日〜4月15日 米国株ETFの騰落率
2022年4月15日(金)は米国市場は休場でした。
コメント
5月と6月のFOMCでは0.50~0.75の大幅な利上げが実施される可能性が高くなってきていることから、米10年国債が今週一時2.8%を超える展開になりました。結果的にハイテクやグロースといったロング・デュレーション株が値を下げやすい環境になっていることを今一度理解しておく必要があります。
石油関係では来週にEUでロシア産石油の段階的な輸入禁止の検討を協議することになっています。この影響でWTIなどの石油関連の価格が再び上昇に転じています。
2022年4月12日に発表された米国のインフレ指数は8.5%とコンセンサス予想を上回ったものの、生鮮品や天然ガスなどのインフレ率は減少しています。インフレ指数は前年同月比で計算されるため、来月から減少するのでは?と言われています。換言すると3月のインフレ率がピークの可能性が極めて高いです。
中国の方ではゼロコロナ政策による経済への反動を抑えるために、利下げが発表されました。世界の先進国と反対の金融政策に舵切りが行われています。
5月のFOMCまでは短期的に米国株は上昇傾向にあると予想しますが、早めに降りられるようなポジション形成が重要だと思います。