【第8週】2022年2月21日〜2月25日 米国株ETFの騰落率
2022年2月21日は休場



コメント
今週はロシアによるウクライナ侵攻が現実となりました。世界経済の成長鈍化とコモディティの需給関係の悪化によるインフレ亢進が意識されています。結果的に「FRBが利上げスピードをこれ以上早めないのでは?」との憶測から長期金利が低下して、これまで徹底的に売られ続けたハイテク&グロース株が買われています。
一方でウクライナ侵攻が株価に織り込まれていたこともあり、エネルギーやコモディティにおいて急騰するものは限定的でした。
しばらくはウクライナ情勢と経済指標とインフレに注視が必要だと思います。経済指標が悪化すると同時にインフレが抑えられなければ、スタグフレーションに突入する可能性が出てくるはずです。
このような背景も考慮して、先日に投稿したこちらの記事の一部で意見変更しています。
【第7週】2022年2月14日〜2月18日 米国株ETFの騰落率



コメント
今週はテーマ別ではコモディティ(穀物・ゴールド・金鉱株)が牽引役になっています。セクター別では生活必需品がディフェンシブに動いていますが、全体のパフォーマンスは非常に悪いです。儲けを出せるテーマやセクターはほとんど無い状態になっています。
ウクライナの地政学的リスクが一旦和らいだ雰囲気でしたが、金曜日に一部エリアでの砲撃のニュースなどがあり緊張が一気に高まりました。原油価格があまり高くなりすぎると、インフレが行き過ぎるため消費需要が大きく減少する可能性も指摘されています。
2月15日に発表された生産者価格もコンセンサス予想を超えたため、3月のFOMCでは規定の0.25%の利上げを0.50%に変更する可能性が極めて高くなったと思われます。
かなり難しいマーケット状況になっていますので、キャッシュポジションをグッと上げておくことも検討すべきです。(私の現在のキャッシュポジションは86%です)