【第34週】2022年8月22日〜8月26日 米国株ETFの騰落率
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今週はじめ8月23日に発表された7月の米国新築住宅販売件数はコンセンサス予想を下回り、米国経済の先行に不安が漂う展開からスタートしました。
一方で、FRBによる金利引き上げのペースが経済を失速させる可能性を投資家は注視しており、リセッションと利上げという2つの大きなリスクを抱えた状態で、金曜日のジャクソンホール会議に突入しました。
このような背景もあり、8月24日から米国長期債に買いが集まっています。
8月26日のジャクソンホール会議では冒頭にパウエル議長がコメントし、足元のインフレ関連データの高止まりを背景に継続的な利上げを行うことを示唆したため、金利上昇による企業業績の悪化、それによる経済失速の懸念が高まり、ダウ・ジョーンズ指数は1000ドルを超える下落となりました。
今後の米国株の取り組み方ですが、ボラティリティが高まると思われますので、投資経験がある人にとっては、短期的な買いポジションと売りポジションでトレードのチャンスが多くなるフェーズになるはずです。
初心者の人は無理にトレードせず、長期積立用として大幅下落のタイミングで拾っていく方法が良いと思います。
【第33週】2022年8月15日〜8月19日 米国株ETFの騰落率
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先週のCPIのデータを受けて、米国のインフレーションがピークアウトとしたとの観測から、主要株価は大きく反発を続けました。
7月と8月の合計パフォーマンスで見ると、1940年の統計開始以来、2020年に次いで株価の上昇が得られた2ヶ月となりました。
一方で、消費者信頼感指数、住宅着工数、小売高などの経済指標は、攻防を繰り広げる形となっており、投資家の一喜一憂が見られる不安定なデータが続いています。
8月18日〜19日にはFOMCの主要メンバーのコメントが複数あり、9月のFOMCで75bpの利上げを支持する内容が大半でした。年内のフェデラルファンド・レートを3%付近まで持ってくる予定と思われます。
これを受けて、米ドルは主要通貨に対して上昇を続けました。
来週、8月25日〜27日にジャクソンホール会議があるため、そこでのパウエル議長の発言に注目が集まっています。
また、BloombergのReal Yieldでは、主要アナリストが利下げ時期を2023年のQ2あたりと予想していました。
利下げによって上昇プレッシャーを受けやすいものは、長期国債、貴金属、ハイテク銘柄と思われます。