【第41週】2022年10月10日〜10月14日 米国株ETFの騰落率
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10月11日にNY連銀が発表した1年先の期待インフレ率が低水準となったことを受けて、米国債金利は下落し、米国主要株価指数は上昇しました。
そのような背景から10月13日に発表された米国消費者物価指数(CPI)は事前コンセンサス予想を上回り米国市場は急落しましたが、インフレ率のピークアウトの様子もあり、序盤に長期金利が下落に転じたため米国主要株価指数は終値で大幅回復しています。
主要な投資銀行のアナリストからも現在の米国株は割安であり、FRBによる利上げペースが減速すると予想されている年末あたりから上昇基調になるのでは?というコメントがBloombergやWSJの記事に複数ありました。
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【第40週】2022年10月3日〜10月7日 米国株ETFの騰落率
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10月3日に発表された9月の米国ISM製造業景況指数が2020年5月以来の低水準となり、米国経済の鈍化が見られました。これによりFRBによる利上げペースが失速するのではという投資家マインドが集中し、主要株価指数は大幅に反発しました。またこの日、OPEC+で減産発表がされて石油関連株が大きく買われたことも米国株指数を押し上げた一因となっています。
10月4日に発表されたJOLT求人数は2021年6月以来の低水準となり、こちらも経済鈍化の様子が見て取られ、インフレ懸念が和らぎ株価は大幅に続伸しました。FRBによる利上げがペースが減速する憶測から、ドルは主要通貨に対して下落し、ゴールドを中心に貴金属が買われる動きが見て取れました。
一方で、10月7日に発表された米国雇用統計では非農業部門雇用者数が事前コンセンサス予想を上回り、失業率が改善したため、インフレ傾向はまだ続いており、FRBによる利上げペースが加速するという恐れからリスクオフの動きが再度発生して、主要株価指数は大幅に下落しました。
このように米国株式市場の参加者は、FRBが利上げによってインフレ抑制(≒経済失速)に成功して、利上げペースとインフレ率がピークしたタイミングでマーケットが底入れすると考えています。
多くの経済指標、企業決算で経済失速のデータが出てきているため、インフレ率のピークまでもう少しのところにあるように思います。